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Saturday, 23 September 2006

Summicron-R 35mm/f2 Type II

L1002229w
香港から帰って来て、DMR で撮った画像を整理していました。今回は、Elmarit-R 19mm/f2.8 Type II がメインと言えばメインだったのですが、同時に Summicron-R 35mm/f2 Type II でも撮りました。(Elmarit-M 28mm/f2.8 Type IV は、数枚で終わっちゃいましたが、、、。)絞りを開け気味にするとやや線が太い印象もあるのですが、このレンズの良いところは絞っても線が細くそして軽やかな描写をするところです。それと目視で判る、解像度の高さでしょうか?現代のレンズのヌケの良さとは違うのですが、階調が豊かでレーザーを使ったヘアーライン彫りとは違う、なんだか木彫の様な柔らかさがあります。また、広角レンズとしては特筆もののボケ味の良さも長所だと思います。2 本の優秀なレンズ、つまり Summilux-R 35mm/f1.4 や Elmarit-R 35mm/f2.8 の間で、やや存在が薄い感じもしますが、両者のおいしいところを堪能出来るバランスの取れた良いレンズだと思います。

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Wednesday, 20 September 2006

香港

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またまた香港に昨日から来ている。コンピューターは当然の事だが、今回は新しくした FOMA N600i という全世界対応 (3G+GSM) の携帯電話を持って来ているから、ひっきりなしに電話やメールが入る。仕事で来ているのだから仕様が無いが旅情からは程遠い旅である。そういう出張であってもカメラは携行していて今回は R9 + DMR, Elmarit-R 19mm/f2.8 (Type II), Summicron-R 35mm/f2 (Tpe II) に加えて M7 + Elmarit-M 28mm/f2.8 (Type IV, 球面最終)も持って来ているから暇な時間帯は写真を撮る様にしている。昨日、今日と殆ど 19mm を使って撮影したが、このレンズ、DMR との相性がとても良い。銀塩では周辺光量落ちが見られるが X1.37 の FOV crop の DMR では全く影響がない。中心部のシャープネスも見事だ。前回の香港(約 1 ヶ月前)は、E-330 がお伴だったが、今回の DMR の場合は撮っていて大人の余裕とも言える描写の懐深さが際立っている。16 bit A/D のお陰なのかもしれないが、対象を選ばず包み込む様に処する。つまり、クチュクチュ画像をいじり回すようには決してならない。細密画と言うよりはより絵画的である。そう、絵の具が伸びるような感覚がある。この 19mm は開放ではやや甘い描写だが、ほんの少し絞れば鮮鋭そのもの。また DMR で撮るとやや明るめの露出になるようだ。

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Saturday, 16 September 2006

M8 狂奏曲

Kaf10500
M8 が登場したからと言って、太陽が西から登る訳ではありませんから、大勢に影響ないんですが Leica ファンに取っては一大事ですから、絶賛から無視まで受け取り方はいろいろあります。但し、それらは 「M8 だぁ!」と登場した新型 M のインパクトによるものであって、あまり細かな内容を検討して賛否を言っている訳ではないと思います。少し、話題を絞り込んで思う事を書いてみたいと思います。

CCD :
掲出した画像は、KAF-10500 という KODAK さんが、M8 専用に開発した CCD です。正方ピクセル(6.8μm X 6.8μm) を持つ、フルフレームトランスファー CCD で低ノイズ、高ダイナミックレンジ、高感度をうたっています。で、高感度と言う割には、ISO 160-2500 という変則的な設定値で、これまで銀塩で培って来た絞りとシャッター・スピードの勘は、だいぶ修正が必要になりますが、アベイラブル・ライトを信条とするライカファンにとって満足のいくものであるとしていますから、ノイズ・レベルに関して期待して良いのかもしれません。DMR は、ISO 100-800 (ISO Push で、1600) の範囲かつ、実用レベルは ISO 400 という感じでしたから長足の進歩を遂げています。また、高輝度側でのクリッピングにも強いと KODAK さんは発表しています。シャッター・スピードが 1/8000 sec. までありますから、日中でも開放描写が楽しめますし、逆に ISO 2500 を活かして、夜でも絞り込む事が可能になります。

ITO (Indium Tin Oxide) :
導電性が有りかつ85~90%の可視光透過率を持つ透明電極を用いています。カスタム CCD かつ Indium を用いてますから高価なのかなぁ?

色空間 :
sRGB, Adobe RGB に加えて ECI (European Color Initiative) RGB が加わりました。製版、プロの要請かな?

ファインダー倍率 :
これは 0.68X しかありません。24mm の枠線が視野内に入るのはいいのですが、50mm や 75mm を装着した場合の枠線は、あまりにも小さいと思います。折角、外付けファインダーが 28mm まで対応しているのですから、特に 24mm の枠線を入れる必要は無かったと思いますし、ピントにシビアーな 1000 万画素超のデジカメですから、倍率を下げるのは何故なんだろうと疑問に思ってしまいます。

Capture One LE :
Adobe 社が提唱する DNG フォーマットにも関わらず、何故か RAW 現像ソフトは Phase One 社の Capture One LE が付属としています。確かに、Adobe 社のカメラ RAW は、発色が素人目にもおかしいところがあって、Leica Forum でも大多数のプロ/アマが、Capture One をチョイスしていましたから判らないではないのですが、業界の不思議です。デジタル全体を纏め上げたと言われる jenoptik 社と Phase One 社の関係なのか、それとも違った絡みがあるのか謎です。

6 bit coding :
CCD 上のマイクロレンズのオフセットによるハードでの対応では追いつかず、不足する周辺光量をソフト的に補正をする為、レンズ毎に必要情報をレンズ側マウント基部に彫り込んだものですが、RAW での撮影では補正はないそうです。

露出補正 :
露出補正ダイアルやレバーは見当たりませんから背面液晶のメニューから選ぶのだと思いますが、頻繁に使う人にとっては面倒な作業が増えました。シャッターボタン半押しで AE ロックが可能ですからそちらを使えと言う事でしょうか?

シャッター・ダイアル :
M6TTL, M7 と同じつまり M6 までとは逆方向にシャッタースピードが並んでいる事になります。そう考えると、MP の登場は、銀塩の最後の仕上げだったんだなぁ、、と感慨深いです。

セルフ・タイマー :
シャッターボタン基部に設けられた切り替えスィッチで簡単に切り替えられます。DMR と言うか R8/R9 よりも使い易いと思います。考えてみるとセルフタイマーの復活は、M5 以来です。

記録媒体 :
4 GB までの SD/SDHC に対応と発表しているところと SD と発表しているところがあります。但し、同時発売の Digilux 3 (Panasonic DMC-L1 同等品)が、SDHC に対応しているので時間の問題だと思います。
尚、RAW と jpeg の同時記録に対応しました。

バッファー :
連続でどの程度バッファーに蓄積可能か表記がありません。高速 SD カードの場合は、カード容量一杯まで大丈夫かもしれません。一部では 10 枚までとの表記があります。日本のメーカーのバッファー容量よりかなり少ないのですが、16bit A/D ですし、あまり連写するカメラではありませんから良しとしましょう。

電池の持ち :
今のところ記載はありませんが、使っている CCD の暗電流が高いレベルなのが気になります。

外部接続 :
USB 2.0 で、DMR の Fire Wire (IEEE1398) から変更されています。転送速度の問題はどうでしょうか?

使用不能レンズ :
M-Hologon 15mm/f8, 近接 Summicron 50mm/f2, 沈胴 Elmar 90mm/f4。
これら以外のレンズでも沈胴レンズの場合は、沈胴させない状態でのみ使用可能です。
135mm レンズは、使用可能であるがフレーミングが不可能、つまり 0.68X の倍率では、135mm を使ってのまともな構図は確認出来ないと言う意味でしょう。

背面液晶 :
レビュー時の最大拡大倍率が 1:1 になりました。

グリップ :
同時に発売されるグリップはどうも底蓋ごと取り替える形式の様です。安定度は増しますが、どうでしょうか?

ネオプレンボディケースとストラップ :
R8/R9 用のものも欲しいです。

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Friday, 15 September 2006

M8 and more...

Title
もう、どばぁ、、っと情報が出て来ました。Photokina 2006 では、デジタルシフトの奔流が暴れるのでしょう。Olympus さんからは、欧州市場限定の E-400 とレンズ、PENTAX さんからは 22bit A/D 変換の K10D とレンズ が発表されています。いずれも 1000 万画素〜 級の製品で、コンシューマー・デジタルがある一定水準を越えた感があります。Leica 社からは、従前の予想及びリーク通り、Leica M8、Tri-Elmar-M 16-18-21mm/f4 レンズ及び付属の Finder, Elmarit-M 28mm/f2.8 ASPH、加えて D-LUX 3 (DMC-LX2), V-LUX 1(DMC-FZ50), Digilux3 (DMC-L1) が発表され、海外報道では賑やかにレビュー記事も登場し始めました。この中で、Digilux3 (DMC-L1) が、今後どのような地位を Leica 社の製品の中で占めて行くのか興味があります。R 型と M 型これらはとどのつまりレンズ交換式のカメラの棲み分けだったのですが、これらのどちらとも違う異質な文化としての 4/3" が入り込んできた訳です。しかもおそらく Leica 銘を冠した製品としては初めて他社の主だったレンズを装着可能なボディ (レンズメーカーによるレンズのみの供給はありました)が出て来たと言う事になります。また、ご存知の通り、アダプターを介せば機能制限はあるにせよ古今のレンズを装着可能な 4/3" ですから、ある意味鎖国状態だった Leica 帝国が開国したのだとも言える歴史上の一大事件であります。(注:筆者は、ガチガチの R ライカ・ファンではありますが、既に R ライカのレンズに関しては鎖国どころかもうオープン・リソースというか何というのか、そういう状態ですからあまり意識してません。)もっと判り易く言えば、DMR や M8 の「お高級」(やや皮肉と揶揄を込めて)路線は欧州と米国の名門メーカーで固めた Leica ブランドで売り、コンシューマー路線は、実質日本の技術が支えているのだと言う事です。M8 はそれなりに売れるでしょうが、主たる売り上げはコンシューマー路線だと思いますから、その意味では Leica 社を支えているのは日本の製品だと言う事であります。まぁ、本当はそんな風にガチガチに考えているのではありませんし、何処の製品だってカンケーないと思ってます。好きだから使う、、、それが原点です。
って、R ライカ関連の新製品が、一つもないじゃん > Leica 社さん。

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Wednesday, 13 September 2006

続々、、、M8

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特に、コメント、、ありません、、(^^;;
背面も見せちゃいます。
Menu の内容が DMR よりも更に充実してます。ISO セッティングも Menu に入れたのですね。気がつくのは、RAW と jpeg の同時記録ができるみたいです。まだ不明ですが、HDSD にも対応するんだろうなぁ、、、。
最初の写真で気になるのは、Menu の一番上、Detection Objective これが Active になってますよね、ってフランス語は判りませんが。これってなんだろう?アクティブ、パッシブと言えば AF なんですが、、ま、まさか、、。それとも フォーカス・アシスタンス (DFI = Digital Focus Indicator) でも内蔵してるのかなぁ?
まぁ、、これもまさかなんですが、、、。(追記、判りました。これは 6 bit coding の読み取りをするかしないかの意味だそうです。そう言えば、フランス語でレンズの事をそう呼んでましたぁ、、短い夢でした。)
最後から 2 番目の写真では、6 bit coding を読み取る為のマウント部の切り欠きが見えてます。また最後の写真は従来機との比較ですが、厚みは増えていますね。それと注目すべきは底蓋が外れる様です。と言う事は、底蓋を外して電池や SD カードの抜き差しをするのでしょう。これまでの M 型ファンには至れり尽くせりのサービスですね。思うに、この操作性や画質を気に入ったユーザーがそれならば同じ感じで使える DMR も使ってみようか、、と食指を伸ばすのも期待しているのかなぁ?
搭載ソフトはあくまでもまだ β バージョンの段階です。これから発売までリファインを繰り返すのでしょう。
あ、、、三脚穴が、、真ん中に、、、。

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Tuesday, 12 September 2006

M8 続報

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もう出るわ出るわ、、、。殆ど製品の概要が判ってしまいました。距離計用の小窓の上の丸い穴が特徴的です。しかし、外形は殆ど M6TTL, M7 のそれですね。ボディ本体の厚みは増えている様ですが、正面から見ると良くも悪くも銀塩 M と差が無いみたいです。9 月 15 日には報道解禁ですから「どばぁ」っと記事がでるのでしょうが、外形や機能がここまで判ってますから興味の中心は「写り」になります。写りに関しては基本が DMR ですから大体予想が出来ます。概ね 1000 万画素級の写りは最近の α100, D80, Kiss Digital X で創造がつきますし、加えて 16 bit A/D ですから、「より良い」階調表現ができるのでしょう。
しかし、名称が M8 と言い切っていると言う事は、Leica 社は M 型の本流にこのデジタル RF を据えたと言う事になります。つまり、M3 から脈々と続く M の系譜にその名を留めさせた。後世になってどのような評価を得るのかは判りませんが、Leica 社はデジタル RF を肯定的に捉えていると言う事が判ります。
後は、実機を手にして、、それからですネ!


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Monday, 11 September 2006

Leica M8 続報

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さて、いよいよ背面操作部が明らかになってきました。このボタンの配列は実は DMR (Digital-Module-R) と全く同じであります。唯一の違いは一番下の SET ボタン、DMR の場合は、このボタンはコマンド・ホイール (ホワイト・バランス, セルフ・タイマー, ユーザー・セッティング(切り替え), モアレ・フィルター, ISO, 画質切り替え, 画像サイズ切り替え) の中央に配置され、モノクロ液晶上でこれらの機能を画像確認用の背面液晶とは別に設定する事が可能でしたが、M8 の場合は背面スペースの関係からでしょうか、これらの基本セッティングに関しても背面液晶にその役割を移している可能性があります。DMR の場合は、これら頻繁に使うであろう機能を煩雑なメニュー操作から切り離して、ダイレクトに操作出来るシャント(短絡)が可能だったのですが、、、。いやいや、まだ明らかになっていない背面部になんらかの隠し球がある可能性はあります。もしも背面液晶のメニューからの設定のみである場合には、RAW 限定、画像サイズも最大で、WB は、5200K 固定で撮るアタシはそれほど困らないんですが jpeg 撮影を基本として WB を細かにいじり、画像サイズも原稿に合わせてという使い方にはやや不向きになるのかもしれません。
それと、Digilux 3 (Panasonic さんの DMC-L1K同等品)が出ると言う噂が、いえ、、案内状の内容を見た、、というハナシが飛んでいます。正直言って、製品としての魅力に乏しい (デザイン、操作性)ブツなのですが、一応、出してくるのかなぁとか思っています。Leica 社がデザインと操作性を徹底的にリファインしたのであれば、それはそれで魅力があるのですが。個人的には、Olympus E-330 の方が完成度は遥かに上だと思います。
特に、Live View 時、可倒型の背面液晶はとても使い易いと思いますし、あまり触れられていませんが、低照度下では感度が自動的に上がり(と同時に背面液晶表示がモノクロになる)、かなり暗い状況でもマニュアルでピントが見える(!)という暗視カメラみたいな機能さえあります。
9 月 15 日あたりに正式リリースらしいので、待つしかなさそうです。
あ、、M8 の操作ボタンの上の四角の蓋のようなものは、ファイアーワイヤー (IEEE1394) の接続端子のカバーだと思います。

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Saturday, 09 September 2006

Leica M8

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徐々につまびらかにされる M8 の外観ですが、残るは 2.5" 背面液晶部分、コマンド・ダイアル、操作ボタン類のみとなってきました。一言で言えば、M7 に似ていると思います。
この M8 以外に 3 種類のデジカメ(?)を発表するとの情報ですが、思いつくのは Panasonic さんが新製品として出した point & shoot の 2 台のコンパクト機、つまり DMC-LX2 (D-LUX 3), DMC-FX07 或は FX50 (C-LUX 2) となるのは間違い無いと思うんですが、それでは残りの 1 台は、一体何でしょう?
Digilux 3 として、Panasonic さんの DMC-L1K が出るのか、、、。う〜む、、これはかなり考えにくいのですが全く無いとは言い切れないところが悔しいです。

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Thursday, 07 September 2006

unveil the M8

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やはり、ちょろちょろと情報は漏れる訳で、これが意図的になされていると思える程、Leica 社のマーケティング戦略が優れているとは思えないのですが、シンプル且つ革新的な操作部の一部画像が流出しています。ワインダー程度の巻き上げ速度ではありますが、巻き上げレバーが消え、そして遂に 1/8000 sec. のシャッターが搭載される様です。日中でも開放が使えると言うのは歓迎です。また、フラッシュ・シンクロも 1/250 sec. となりますから、表現の幅も広がるのでしょう。詳細は判りませんが、カメラ背部に、DMR と同じようなダイアル+プッシュボタンが配置される様ですね。更に背面液晶もやや大きめになるようです。最初のロット (1000 台?)は、主に米国向けとも噂されていますが、日本国内での流通は早くても 10 月末、万一、DMR と同様に日本語表示の不具合でもあれば、2007 年初頭になるかもしれません。いずれにしても今月の 15 日辺りに何らかの発表があると言われていますし、月末の Photokina では、正真正銘「本物」がお披露目であります。内蔵されるシャッターは縦走行のユニットですから、シャッターショックが変わる筈なんですが、あまり話題になってませんネ!
あぁ、待ち遠しいでつ。

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Wednesday, 06 September 2006

新型 28mm for Leica M

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初代から数えて 5 代目の Elmarit-M 28mm/f2.8 ASPH だそうである。Tri-Elmar-M 16-18-21mm/f4 がM8 のクロップ・ファクターに対応する広角レンズとしての意味合いを強く持つのに対して、この 28mm の誕生は、通常の製品ラインアップの充実という側面が強いのであろう。レンズ後端はカメラ内部に突き出した形状をしていることから、性能面でも RF 機の特徴を生かした優秀なものであると推測される。これだけの写真では何とも言えないが、小型軽量を意識したとも思える造作である。コシナさんの Zeiss Ikon 用レンズが性能はともあれ外観上の面白味にやや欠けると思っていたところで、外観上の個性を楽しめるこの様なレンズが出てくるのは嬉しい事だ。

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Tuesday, 05 September 2006

実写 SIGMA 30mm/f1.4 EX DC HSM

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このレンズの試写と言う事で、颯爽と出掛けたのはよかったのですが、すぐに腹が減って、第一、暑かったので溶ける直前のバターみたいな心境になってしまいました。汐留から浜離宮まではすぐなのでチョット行ってみたかったのですが足は逆方向に、、つまり銀座の教会へ向かっていたのでした。あ、途中でラーメン食べましたがチトしょっぱかったなぁ、、。アタシの好みは恵比寿の香月か、三田のラーメン次郎、、小滝橋通りの支店でも可であります。で、、教会で涼んでおりまして、これではいかんと外に出たのですがそろそろ暮れる感じの時間になって来ておうちが恋しくなって帰ってしまいましたぁ、、うぅ。銀座はなんだか「がやがや」してたなぁ。そろそろ R を持ち出さないと、、、とか考えているところに某旅行社から電話、、「あの〜、、ご予約頂いていたツアーが人数不足でキャンセルに、、。」、、しくしく、、でもメゲずにネットで検索、、結局、日程は短くなってナポリは跳んじゃいましたが同じ日に出発の他社のツアーにしました、、。だが、待てよ、、「ナポリを見ずして死ぬな!」との言葉通り、ナポリを見るまではまだ死ぬな、、と言う事かと前向きに考えまして、更に、もう 1 回今度は南の方だけ回ればいいのかと超前向きな考えになりまして、e-mail で仕事をやっておりました。これから、某旅行社の方はキャンセルして振り込んだお金を返してもらいますです。

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Saturday, 02 September 2006

SIGMA 30mm/f1.4 EX DC HSM

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という訳で、SIGMA さんのこのレンズが手元に来てしまいました。勿論、フォーサーズ用なんですが、E-330 に装着してもよく似合います。つまり、アタシが常日頃主張している、まずは手に取って使ってみたくなるような外観をしています。個人的にはレンズ前部の金色の線や鏡筒脇の EX レンズである事を示すエンブレム、、これも金文字、、がなんとかならんかとも思いますが、SIGMA さん入魂の 1 本ですから尊重する事にしましょう。工業製品のデザインとしては、Olympus さんのオリジナルレンズの方により洗練を感じます。レンズ名称中の EX は、ハイグレードであることを意味し、DC は、デジタル専用レンズ、つまり 35mm 版をカバーするイメージサークルではない、通常 APS-C サイズに特化したレンズを指しますが、フォーサーズの場合は更にそれよりも小さな撮像素子ですから、イメージサークルには余裕があるのだと思います。HSM は、超音波モーターを採用し、静粛かつ素早い AF が可能と言う事になります。描写性能を語る程、撮り込んではいないのですが印象として、ボケ味に配慮したレンズと言う事が言えると思います。色の偏りはやや暖色系、無限遠の描写は最高とは言えませんので風景を撮るレンズと言うよりもその大口径を活かした使い方に向くレンズと言えます。周辺光量落ちも APS-C サイズに対応するレンズの更に中心部のみを使っていますから良好です。但し、開放付近では被写界深度が当然浅いので、E-330 の 3 点横並びのフォーカスフレームで合わせて、ちょっと振るとピントが外れますから、ピントの追い込みには神経を使います。E-330 でのマニュアル・フォーカシングは、目視確認では難しい部分もありますので、Live View で見ると良いと思います。AF の作動は、速からず遅からず、、、きびきびした作動ではありません。但し、HSM ですから静粛ですが、Canon さんの L レンズの様な「無音」ではありません。
これから使い込んでみたいと思います。
と言う事で、まずは、、乾杯っ!、、、あ〜、、今日はコレで終わっちゃうなぁ、、。

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Friday, 01 September 2006

ZUIKO Digital ED 7-14mm/f4.0

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このところ仕事が殊の外立て込んだりして、E-330 に装着しっぱなしになっているこのレンズの試写が全く出来ませんでしたがやっと時間ができたので超広角レンズの試写の「約束の地」新宿西口方面に行ってきました。小さなフォーサーズの画面をカバーするために、画角上 14mm~ であってもその見掛けと、レンズ構成、構造は 7mm~ の超々広角レンズなんだと言われています。が、このフォーサーズの Magnification Factor 2 倍と言う倍率は、フォーサーズ CCD (18mm X 13.5mm) の対角線の長さ (22.5mm) と 35mm フィルム (36mm X 24mm) の対角線の長さ (43.3mm) の比がほぼ 1:2 ということに起因しているのですが、両者の形状が相似形では無い、つまりフォーサーズ CCD は、縦横比が 3:4、35mm フィルムは、2:3 ですから厳密な画角比較をしているのでは無いと思います。つまり、あまり 2 倍と言う数字に拘るよりは、大体の感覚でおおまかに掴んで行くのが正解かもしれません。実際、35mm 換算で14mm のレンズとして使うと、縦横比の違いからかやや窮屈に感じてしまったりします。まぁ、そんな小煩い事を言うよりもこの新時代のカメラが提示する画角に慣れる方が良いと思います。最近、4/3" を使っていて感じるのはレンズの画角の差から来る違いより、、、と言っても、、、画角の差は、厳密には 35mm 版をクロップしているだけですから、実はあまり気になりません、それよりも寧ろ縦横比の違いに戸惑う事の方が多いのです。元々、映画用のフィルムを用いた 35mm 版の 2:3 の比率は、やや長辺が長過ぎる感じがありますが、横位置画面の安定感に優れています。しかし、4/3" 版の 3:4 という比率は、感覚としては正方形に近く、この事は作画上、画面の中心に向かう視線をより強調する事になって画面の緊張感が増すという結果が生まれます。更に、35mm 版では主題と副題、、例えば中心となる被写体と背景、、を空間的に配置する構図が効果的ですが、4/3" 版では主題と副題の境界がやや曖昧で構図を考える時にこれまでの感覚をリセットする必要があります。と、、ごちゃごちゃ書いちゃいましたが、要は新しい時代の映像機器を楽しめば良いのだと思います。

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