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Tuesday, 31 October 2006

京成 ローズ・ガーデン

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秋バラ撮影のおそらく最後を飾るには昨年から通い始めた京成ローズガーデン(千葉県八千代市)に行くしかないと勝手に決めたのが 10 月 27 日(金曜日)だったのですが、翌 28 日は、季節の変わり目のせいかなんだか身体がだるいのと雨模様だったので様子を見ておりました。結局、29 日に意を決して表参道から地下鉄に乗り込みました。九段下で東西線快速(東葉勝田台行き)に乗り換えると後は黙っていても八千代緑が丘駅に到着します。写真をやっていなければ縁のない土地だったのかもしれません、、しばし感慨にふける、、。千葉もこの辺りは、大型開発とでも言うのでしょうか、駅も新しく、大きなマンション群や新しい一戸建てが目立ちます。駅のロッテリアさんで、朝食兼昼食のハンバーガーを貪り、駅前のバス停から 160 円払ってバスに乗り込みます。徒歩でも 15 分程で到着するのですが、気楽にバスに乗るのも好きです。バラ・シーズンなので、800 円の入園料を支払うのですが、なんと年間パスポートだと 2000 円なので、そちらにしました。年間 3 回以上通えばお得と言う事になりますし、なんと年間パスポート購入者にはバラの模様入り陶器のお皿を頂けるのであります。さて、入園してちらりと見ると、おぉ!咲いている咲いている、、、。かなりの花数であります。しかも夕べの雨が恵みとなったのか、花々も元気であります。花期も後半になると雨によるダメージの方が心配ですが、蕾から咲き始めは雨は花にとってまさに活力源であります。一通り、下見をしながら花の状態を確認したりしてましたらちょうど千葉県立八千代高等学校の吹奏楽部の皆さんの演奏がはじまりました。所謂、ブラバンの活動、最近は女性が圧倒的に多く、昔々は女人禁制みたいな感のあった金管セクションも女性陣がずらり、、、時代は変わっているのであります。しかも、8 ビート系の曲ではアドリブもなかなかのもので、かつてのジャズマン(アタシの事)は、たじたじでありました。雨滴にむせぶ花々を一通り撮り終えて、ふと気づくともう 3 時過ぎ、、、つるバラ系のピエールドゥロンサールを探したのですが、無いなぁ、、。春バラにあって秋バラに無い品種とかあるのかなぁ。だいたいバラが 1 年に 2 度咲く事さえ知りませんでしたから少しは利口になったのかもしれませんです。それとこのバラ園、バラ以外の花々もなかなか良いのです。やはり、手入れの賜物でしょうか?バラ園を辞してバスー電車を乗り継いで帰宅。バラの香りに包まれて、、なワケないですが、ほんの少しだけ良く眠れた様な気がしました。

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Saturday, 28 October 2006

Jardin de Bagatelle (II)

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DMR 以外に、BW400CN と EBX で撮ったのでしたが、モノクロの世界は奥が深いなぁ、、と思いました。画像の明るさの変化をおもいきりつけても、色が変にならないので極端から極端への表現が可能であります。つまりそれだけ自由度が高いのですが、カラーの不自由さから抜け出して自由な表現と言っても何らかの規制があった方が本当は楽なんです。今回はやや露出を切り詰めて、バラの美しさよりもその影に潜む「悪(わる)」の部分を引き出してみたいなぁとか思いましたが、、やや年増のマダムみたいになっちゃいましたぁ。逆に明るさを出した物は AME のホンワカ感と合っているのかもしれません。モノクロのもう一つの驚きは質感描写。これはやや暗めに出すとテクスチャーがしっかりと出て来ます。年輩の女性の肌とか皺とか、、くっきり出て来そう。でもモデルさんには酷ですね、、。EBX の方は、色をしっかり乗せて、、やや「とろり」とした感じを出す様にしてみました。やはり、E100VS より粒状性に勝る気がします。色の出方もしっかりとしていますし常用フィルムはお財布にも優しい EBX で、決まりかもしれません。少なくとも E100VS の出番は少なくなりそうです。EBX 版の方はこれまでの撮り方に少し変化をつけて、快晴の空をバックにしてみたりやってみましたが、やはり花芯を入れる方が好きなのでありました。

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Wednesday, 25 October 2006

Jardin de Bagatelle (I)

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おっと、今度はパリかよぅ、、、ではありませんで、伊豆の熱川の南、河津にある河津バガテル公園に先週土曜から 1 泊で行ってきました。パリにあるバガテル公園の主な施設をそっくり再現したものだそうです。有志の皆さんとご一緒だったのですが、集合時間も決めないいつも通りの作法で、アタシは品川 11:07 発、スーパービュー踊り子 1 号に乗り込み、13:27 には、河津に着いておりましたぁ。河津は桜で有名な所で、伊豆の踊り子の舞台でもあります。山間には川端康成氏が執筆した福田屋さんという宿もありますし七滝(ななたる)と呼ばれる滝もありますが、今回は「秋バラ」であります。さて駅前からシャトル・バスも運行されているのですが、30 分以上時間があったのとよい天気でしたから気が急いて日の丸タクシーさんに乗り込み到着。第一印象は、、、空いてる、、、。広大な敷地は東京近郊の混み混み状態とは無縁、で、バラがぱらぱら(5 分咲き)とありました。早速、撮影を始めやや日が傾いたところで宿(国民宿舎かわづさん)に入り、皆さんと合流、入浴(露天風呂)、食事、、、痛飲、、、うぅ。翌日は、入浴、朝食後、再度バガテル公園に行き、撮影、、、うぅ、、夕べの酒が、、。途中から空模様が怪しくなって来ましたので、河津駅まで戻り昼食を、、と考えたのですが帰りのスーパービュー踊り子 8 号が満席なので、急遽、予定を変更して同じ電車の 6 号に乗って、午後 3 時過ぎには東京に帰って来たのでありました。(つづく、、かも)

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Tuesday, 24 October 2006

VIVA ! Italia (Rome)

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この旅の最後、ローマに到着したのは 10 月 8 日の昼過ぎでした。ローマにはもうゴマンと名所旧跡、観光スポットがあるのですが、個人的にはヴァチカン市国他、数カ所を巡り、他の時間はゆっくりと時間をかけて食事をして散歩写真を撮りたいなぁと思っていました。幸い 2 泊しますし、最終日も夜 9 時過ぎの JAL 便だったので、余裕あるスケジュールを組めたのですが、流石に人口 280 万人の大都会です。名所旧跡に行けばそれなりに混んでますし、ヴァチカン博物館、システィーナ礼拝堂、サン・ピエトロ寺院に関しては朝 7 時過ぎには並ばないといけないのでありました。カラカラ浴場、コンスタンティヌスの凱旋門、コロッセオ、トレヴィの泉、トライアーノの市場、フォロロマーノ、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(真実の口、急な閉館で見れず)を初日に回り、翌日はヴァチカン市国、スペイン広場を巡り、翌々日はヴィットリオ・エマヌエーレ 2 世記念堂、ミケランジェロの階段を登り、カンピドーリオ広場(市庁舎)、ヴェネツィア広場、パンテオン、ナヴォーナ広場、骸骨寺と散策、これでも恐らく 1/10 も見ていないのでしょうが、気分は満足。2 日目、3 日目の昼食ー夕食は、写真の如く Snack Bar, Pizzeria, Ristorante (?) の il fiammifero strano (The Strange Match) という不思議な名前のバールで、カプレーゼ、スパゲッティ、ピザ、ワインのお気楽な食事を数時間かけて摂り、大満足。思うに日本のイタ飯よりも素材の新鮮感がより強く、味が比較的あっさり感じられます。帰国して近所のトラットリアにも行きましたが味が濃いなぁ、、と思いました。(塩辛くはないのですが、純粋に濃いですね、、、。)合間合間に、スナップも沢山して、あ〜、楽しかったぁ、、、また行こ〜っと!

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Wednesday, 18 October 2006

VIVA ! Italia (Venezia)

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ちょっと前後しましたが、ベニスであります。海の上に渡された鉄道と並行する道路(橋)を走ってローマ広場に入り、そこからは Vaporetto (水上バス)か、Taxi Acquei (水上タクシー)で移動です。大運河(Canal Grande) 沿いの宿泊施設であれば、大きな水路を行きますが今回は細い水路も通ってサン・マルコ寺院のすぐ北側のホテルでした。どうもアタシは「ドカン」と開けた景色よりもくちゅくちゅとした裏道みたいなところの方が安心する質みたいで、その意味ではベニスは好きであります。天候も良好でやや海風特有の湿り気を帯びた風が吹いています。夏の時期ですとやや「臭かったり」もするそうですが、臭気は皆無、但し、秋ー冬の恒例行事である、満潮時にサン・マルコ広場が水浸しになるのにはまいりました。その時にはサン・マルコ広場中に置いてある縁台の上を人が歩くのです。その日(10 月 5 日)は、午前 10 時半頃から水位が上がり始めましたが夕方には引いてしまうということでしたので、早朝から撮影開始。何しろ本島内はすべて徒歩か舟でしか移動出来ませんから、機材も少なめにしててくてく歩きました。地元の人から、どんな地図見てもど〜せ迷うんだから歩いて自分で覚えなきゃネ、、な〜んて言われてましたから注意はしてたんですが案の定、最後は迷ってしまいました。でも広いところでは無いので黙々と歩いてましたらとうとう帰還。なんだかスッゴくリアルなディズニーランドに居るみたいでした。物価は高いです。しかも観光客相手の商売ですから推して知るべし。でも、バールやピッツェリアで食事をすればそれなりで済みますし、日本人には馴染みの味なので大丈夫です。ドゥカーレ宮を見学して昔の牢屋とか拷問装置とか見ました。でも面白かったのは「本物の」貞操帯があった事、ガイドの人に言わせると博物館の宝、、だそうです(ホンマかいな?)。更にリアルト橋を見た後は東へ東へ歩きまして国営造船所のあたりまで行ってきました。この辺りになると地元の人ばっかりになります。今回の旅行で最も気に入ったのは都市機能も含めてローマだったのですが、このベニスという所は、その在りようが他ではあり得ない隔絶された地域なのでとても興味が在りました。帰る時に、ローマ広場で車両を見た時に何故かほっとしたのを覚えています。
と、今回は至極真っ当な訪問地レポートでした、、、。

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Tuesday, 17 October 2006

VIVA ! Italia (Firenze)

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さて、ミラノ - ベニス (ベニス編は、作業の都合上、後回しにします。)と回って、フローレンスに入ったのが現地 10 月 6 日の事でした。日本ではフィレンツェと言う方が通りが良いのですが、そこは適宜使い分けであります。ベニスからは、約 262 kmですから貸切バスで 3 時間半位かかりました。当然、車内では爆睡であります。フィレンツェ到着後は、食事をして市内の観光の予定だったのですが、当日はフィレンツェで一部交通機関他のストライキがあったりして食事後、急遽ピサに行く事になりました。結果として、10 月 6 日はとんでもない青空だったので良かったんだと思います。教科書やガイドブックで見慣れた斜塔ですが自分の眼で見て、撮るのは不思議な感動でした。しかし、ピサって、あの斜塔他の建物がある広場が忽然としてあるだけのところで、他は住宅地なんですよ〜、、。そして明けて 7 日はややぐずつき気味の天候、朝の内にホテル周辺を街撮り、それからミケランジェロ広場からの「お約束」のシーナリー。ウフィツィ美術館に着いた辺りから怪しくなってパラパラと降り出してしまいました。ウフィツィ美術館ではレオナルド・ダ・ヴィンチ展をやってましたので、彼の自画像の生原稿を見る事が出来、ちょっと感激。最も美しいと言われているフィレンツェのドゥオーモですが、外観は美しいのですが内部は写真の通り簡素であります。で、ここも米国の皆様が沢山。フィレンツェって盆地なので乾燥してます。ややひっそりとした佇まいの街だと思います。でもって、フィレンツェ郊外のキャンティ・ワインの醸造所に何故か行きまして(実はアグリツーリスモ - 農家の民宿を見に行ったのでしたが)、土砂降りの中、試飲、、わはは。イタリア・ワインって高級なものはひと樽 Euro 500 もするフランス製の樽で寝かせるそうです。樽は数回ですが反復使用は可能です。大きい樽は 5,000 リットル入っています、、、わはは。散々飲んで悪いんですがアタシはやっぱりトスカーナ(キャンティ、モンタルチーノ、モンテプルチアーノ)よりもピエモンテ(バローロ等、イタリア北西部、トリノ辺り)の方が好きかも、、、。しかし、その夜、フィレンツェで飲んだ Euro 14 のバローロはメチャクチャ美味かったって、トスカーナ州の皆さんごめんなさい、でもローマではモンテプルチアーノを飲みましたから許して、、。しかし、イタリア・ワインは安くて(大体、近年物は Euro 10 以内)美味いっ!ちゅー事で実はフィレンツェはあまり歩き回って撮れませんでした、、うぅ。

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Sunday, 15 October 2006

VIVA ! Italia (Milano)

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ビバ・イタリアなんて臭い台詞を吐いてしまって、恥ずかしいったらありゃしない。しかし、アタシにとって初のイタリアであります。昔々、バブル全盛の頃、ミラノの Via Gesu という通りのとあるホテルの地上げ資金を調達して送金作業に関わった事はありますし、フィレンツェ郊外のゴルフ場プロジェクトを潰しに行った事もあるのですがいずれもロンドンとかパリでのハナシだったのでとうとうイタリアには行かずじまい、、、うぅ。時は流れ、やっとこさ今回の上陸であります。気合いは入れ過ぎるくらいに入ってましたが空回りの部分も多く、最初の訪問地ミラノでは足が地につかないくらい興奮しておりましたぁ。こういう観光名所だらけの土地では旅行のガイドブックの掲載写真みたいなのばかりになり易いので自戒しておりましたが、結果はやはりガイドブックになりまして、やはりガイドブックは偉大だとか妙に感心したりもしました。この 10 月の時期は日本からの観光客よりも米国本土からの観光客が多いらしく、どこに行っても人また人。加えて昨今のテロ対策でバックパックは原則入場時に制限があったり、バッグ類は金属探知機にかけられたり、液体の持ち込みが不許可だったりと各々の施設でばらばらのセキュリティ対策がありまして「はらはら、どきどき」の連続でありました。勿論、三脚立ててといった悠長な撮影は無理ですので殆ど全てが手持ち、DMR は、ISO400 が限界ですから、M7 で、柱に身体を固定して 1/4 ~ 1/8 sec. でも沢山撮りましたぁ。M 型は偉大だぁ。結局、R8 + MD, R9 + DMR, M7 に、Elmarit-R 19mm/f2.8 Type II, Elmarit-R 28mm/f2.8 Type II, Summilux-R 50mm/f1.4 Type II, Apo-Summicron-R 90mm/f2 ASPH, Apo-Elmarit-R 180mm/f2.8, Elmarit-M 28mm/f2.8 Type IV という重装備で行ったのですが、R 用の 90mm, 180mm は殆ど使いませんでした、、、惜しむらくはやはり 15mm を DMR 用に持って行くべきだったかも、、でも被写体はもう「ごまん」とありますから、機材の事は忘れてひたすら撮る方が良いというのが結論であります。
(写真は、ミラノのドゥオーモの内部)

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Sunday, 01 October 2006

Leica R10 に寄せて

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日本のメーカーが、Canon 自社独自開発路線、SONY CCD を用いたグループ、松下製撮像素子を用いるグループ、KODAK 製 CCD を用いるグループ(微妙)、SIGMA FOVEON X3 路線、PENTAX (CCD 調達先は不明)の流れにだいたい集約されて来た事に異論は無いと思うが、これらの流れが企業間で複雑に絡み合い正確には色分け出来ない状態である事は賢明な読者の方々は既にお気づきだと思う。熾烈な国内での争いから一歩離れて眼を海外に向ければ、中判を中心に大きな地殻変動が起きている。Photokina 2006 開幕直前に、Leica 社が Sinar 社の 51% を jenoptik 社から買収した事により、R System の本格的デジタル機つまり Leica R10 は、おそらく Sinar - jenoptik ラインとの協業で進んで行くのであろうと予想している。2005 年、DMR 発売時の開発会社は関わり合いに程度の差はあれ Leica/KODAK/Imacon/Adobe という体制であり、Leica はカメラ本体、KODAK は CCD、Imacon が DMR 本体、Adobe は DNG フォーマット。勿論、それぞれの分野が完全に独立して開発した訳ではないのだろうから一応この「分け」は便宜上という事が出来たが、R10 は、Leica/KODAK/Sinar/jenoptik/Phase One という合従連衡が主体となるのだろうか?そもそもこの離合集散はどうも新製品の Hasselblad H3D が、同社のデジタル・バック以外を排斥してしまった事によるとも言えそうだ。Phase One, Leaf, Jenoptik, Sinar 勢つまり Hasselblad 用にデジタル・バックを供給して来た会社群にとって互換性が無くなる事は致命的な事だったと想像に難くない。つまり、Hasselblad/Imacon/Fuji のラインからはずれてしまったと言う事になる。興味深いのは、Sinar の新型中判デジタル機 Hy6 は、オープン・アーキテクチャーを旨としカメラ本体の設計は何と Rollei の元経営陣(Rollei Fototechnic より、カメラ部門他の事業を買取り、Franke & Heidecke として運営。)である。加えてマウントは Rollei 6008 互換(どうも Rollei 6008 は、止めてしまった?)そうなると Carl Zeiss も Hasselblad へのレンズ供給は事実上止めてしまっているし、Schneider レンズだってあるし、そもそも Zeiss は Sinar の株主でもあるのだ。
整理すると、Leica/Zeiss/Schneider/KODAK/Sinar/Jenoptik/Franke & Heidecke (Rollei)/Phase One と筆者でなくとも興奮せざるを得ない様な陣容に囲まれて Leica R10 が誕生するとすれば、、、。
願わくは、Leica 社がその時まで存続してくれる事を切望するのである。
(筆者の勝手な理解での記事故、間違っていたらごめんなさいませ、、、。)

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