とどのつまり、、
少なくともマゼンタ被り及びグリーンが灰色に再現されると言う点に関して、2 つの方法が確実視されてきている。最も簡便なのは、ICC プロファイルの変更とホワイト・バランスの変更(ホワイト・バランスの変更に関しては、話題が跳んでしまうが、筆者の理解としては RAW 現像の際、可変させる事が出来るパラメーターであることからバッチ処理には向かないが、個別に対応すれば可能であると考えている。)による方法で、これで完全とは言い難いものの「いい線」行っていると思う。もう 1 つは、やはり UV/IR カットフィルターをレンズ前面に装着し、専用の ICC プロファイルを用いるもので、前者と比較するとやはりこちらの結果の方が良いようだ。問題は、後者の方法を考えた場合、自分が使いたいレンズの口径に合った UV/IR カットフィルターを数枚、準備し更に広角レンズの場合はフィルターを装着した事によるシアンフリンジを除去する為に、レンズの 6 bit coding が必須になるという面倒臭さである。手続きが簡単なソフトによる修正を取るか、より正確ではあるがユーザーに費用負担を強いる方法を取るか微妙な所だと思う。一部には、CCD センサーの載せ変え(CCD ユニットにより強力な IR カットフィルターを装着する。)を主張するグループもあるにはある。確かに正鵠を得た意見ではあるが、その場合は、ライカ社に大き過ぎる負担を強いる事になり、しかも厳密にはシャープネスが損なわれるといった側面もあり、これも頭が痛い。しかし、会社の財務状況まで立ち入って心配してくれるユーザーが居るライカ社は幸せである。個人的な見解を言えば、ソフトウェアによる解決を望みたいが、どうだろう?遅くとも来週早々にはライカ社の公式見解が出るだろうからそれを見てみたいと思う。筆者の「感じ」では、6:3:1 (ソフトウェアによる解決:フィルターと 6 bit coding、専用プロファイル:CCD 回収載せ変え)だと思っている(根拠ナシ)。いずれにしても筆者は一日も早く入手して使ってみたい(本音)。それにしても本件で大きく遅れている(だろう)、DMR のファームウェア (Ver. 1.3) へのバージョンアップ、、、早くして欲しい(凄く本音)。
Comments
銀座界隈の情報では、今でも月末入荷という話はあるようで、ライカも決してのんびりはしていない様子は感じられました。一方でまあ3月ぐらいではないかという人もいるようですが。。。
このあたりは解決方法にもよるのでしょうね。
ところで各雑誌もM8を特集していますが、やはりどうも色がおかしいと思っています。「温かみがある」だとか「渋い色」などという表現でお茶を濁していますが、要するにマゼンダかぶりや灰色なんではないの?って思います。
雑誌のReviewを見る限りどうもホワイトバランスが芳しくないように思うのですが、そのあたりにも不具合の影響があるのでしょうか?
もしUV/IRフィルター装着が必要になると、ライカレンズの多くが妙なフィルターサイズなのでちょっと入手に困りそうですね。
まあこれを機会にライカの名前にふさわしいデジタル対応マルチコート純正フィルターをきちんとラインナップしてもらいたいところです。
しかしそうなるとZMレンズやフォクトレンダー、あるいは6bit改造ができないオールドレンズは使えないということになりますね。
お約束の2週間まであと少しですから楽しみに待つとしましょう。
Posted by: MM | Wednesday, 22 November 2006 15:52
ソフトウェアによる解決で済むのであれば月末出荷は夢ではないと思います。Capture One 用に新しいプロファイルを入れ、ホワイト・バランスをいじる事でかなりの線までリカバーリーが効きそうです。ハードウェアをいじる場合はこれは困った事になります。既発売済の欧州、米国(台数そのものは少ないのでしょうが)ではリコール及び在庫のゾルムス引き上げ、、、来年 3 月の線もあながち誤っているとは言えないでしょう。この辺り、営業サイドは「売れるのに、、、。」と地団駄を踏んでおられるのでは?と思います。アサカメさんの記事しか見ていませんが、日本のメーカーが写真雑誌の発売日を無視して新製品を発表する事が多くなったのに反して少なくともライカジャパンさんの対応はこれまでとは違い、キチンと仁義を通しているのかなぁと思います、、でも流石に今回の出荷停止措置は織り込めなかったみたいで、写真雑誌側も「あらら、、」という感じでしょうか?そもそもホワイトバランスがマズい、、というハナシがありましてそれが結局プロファイルもおかしいというところまで行き着いたというのがハナシの流れであります。ネット上で UV/IR カットフィルターを引くと沢山メーカーさんが出てきますが、デジカメ用の枠に入ったものを製品として出している所は少数ですね。しかもカット域の設定も自由にできるみたいですから、万一、ライカ社純正が出るのであればキッチリそのあたりも合わせてくると思います。他社製のレンズに関しては問題ですね、、、やはり汎用性を謳うのであればソフトウェアによる修正が現実的だと思うのですが。加えて、6 bit coding が必須となれば、そもそも論が出てきそうであります。
Posted by: 野本 巖 | Wednesday, 22 November 2006 16:32
ライカジャパンによると今週に公式発表があるそうです。やはり月末の販売は難しく、数週間の遅れが出るとのことでしたが、年内には販売する見込みらしいです。
Posted by: umetaro | Thursday, 23 November 2006 03:58
と言う事は、、、ゾルムス送りで何かしらのハードウェア換装ということなのでしょうか。確かに、今後数年のスパンで売る商品ですから賢明な選択かもしれません。
でも、、寂しい、、、お陰で、夕べは「痛飲」してしまった、、、うぅ。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 23 November 2006 08:43
ファームウェアのアップデートが一番可能性が高いと言ってました。個人的には大きな不具合でないので、ソフト改良で済むならそうして欲しいのが感想です。ここからは予測の話ですが、元技術者のぼくが思うにハード換装で数週間の遅れは無理だと思いますね。改良設計、部品製作、試験、量産、換装となると1ヶ月以上かかるのでは?と思ってしまいます。
すみません、挨拶遅れました。umetaroです。
Posted by: umetaro | Thursday, 23 November 2006 13:07
27日(月)までにはSOLMSから発表があるとの事です、いちおうスツリーキングはなおるとのことで(多分ファームウエアを直す)、IRはカットフィルターを2個供与、LEICA純正のレンズ一本を30%OFFで買えるとか。ただし6ビットとの関連ははっきりしてません、とくに28mmより広角レンズをIRカットフィルターを使用した場合ですが。兎に角もうすぐ発表なのは間違いないようです。
Posted by: KOJI | Thursday, 23 November 2006 13:35
ライカ・フォーラムでの情報では、KOJI さんがおっしゃっている様な対応策が出てきている様ですね。思うに、CCD センサーの換装ではなくて、出力段の不具合を調整するといった感じなのかもしれません、、どうも増幅率がオーバーになっているような気もします。従って、この調整はゾルムス送り、ファームウェアのアップもあるのでしょう。ICC プロファイルの変更でマゼンタ被りや緑色が灰色がかる、、といった症状はかなり改善可能のようですが、「絶対」では無いので、フィルターの大盤振る舞い(!)を決定したのでしょう。つまり、ここまで対応したから「ガタガタ」言うなよ、、、と言う事でしょうか?加えて、ライカ・レンズ(新品)の 30% 引き券(?)、、。はっきりしないのは、このキャンペーンが日本でも適用されるのかどうか?実際、1500 台程度と言われる初回出荷分は殆ど全てが欧州、北米ですからこのキャンペーン対象が地域限定になる可能性はあると思います。加えて、30% 引きは「定価」からの値引きですから、実際はあまり安くないのかも、、、。それと他社製レンズ(特に広角)の救済策が無い点、、、う〜むではあります。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 23 November 2006 16:32
その噂どおりだとするとユーザーに追加出費の負担がくるという意味では、なぜメーカーのミスを我々が一部負担するんだ?っていう根本的な疑問が出ますね。
フィルターも3本目からは自分で購入しろっていうことですね。市場ではそうそう手に入らないのできちんと用意して欲しいですし、M8のユーザーにはせめて原価で売るのが筋だと思います。
レンズの割引も30%ぐらいではまだ利益は残っているでしょうから、そんなところで儲ける気かよって突っ込みたくなります。
何よりその人の現在の保有レンズによって結果的に不公平が生じますね。
一番良いのはM8の定価の30%分のライカ純正品にのみ有効な商品券(有効期限なし)ではないでしょうか。レンズにもフィルター購入にもあるいは他のM型の改造、そしてM8の2台目の購入などにも使えるっていうのはどうですかね。
Posted by: MM | Thursday, 23 November 2006 20:28
試そうにも肝心の M8 が無いのでどうしようもないのですが、現在、ライカフォーラムで提供されている新しい ICC プロファイルを Phase One で用いるとマゼンタ被りや緑色の灰色へのシフトが見られる画像の約 90 % を救う事が可能だそうです。従って UV/IR カット・フィルターをわざわざレンズ前面に装着しなくても構わないとか。思うに、厳密な対策を施すのであれば行き着く所は CCD 表面の IR カット・フィルターの赤外線反射率を上げるか単純に厚みを 0.5mm 以上に引き上げるのが技術的解決の正論だと思います。(暗に、シャープネスが損なわれるという説明もあるのですが、ならば色が変位してしまう現象を看過ごした大ポカと引き換えになるのか?とも思います。)これをやらないのか、やれないのか、よく判りませんが、その意味では「不完全」(100% では無いという意味で)な商品であるという点は否めないでしょう。おっしゃる通り、フィルター 2 枚サービス、レンズ 30% OFF というのは、何かユーザーをバカにした様な対応と受け取られても仕様が無い部分はあると思います。この発表に関して、正式のコメントはまだ出ていませんが、もしもこの通りだとすれば、結局、M8 を買うのか買わないのかは最終的に我々の判断になるのは事実であります。(注、英文元記事を何度か読んでますが、この 30% OFF は、既に入手してしまった顧客のみに適用されるとも読めます。)
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 23 November 2006 21:31
ライカフォーラムの情報を読むと、実際には25ページにも及ぶレターがあるようですね。
恐らく詳細はそれを読むとわかるのか、あるいはやはり正式な発表を待ったほうがよいということでしょう。
これから購入する人にはどういう対応になるのか、きちんと説明し不具合を理解してもらった上でそれでも欲しいという人に買ってもらう、であるから何のサービスもなしっていうようなことになるのではないかと危惧します。
もっと危惧するのは、ソフトによる不完全な修正をもって、「問題なし」として売り始めることでしょう。「ノイズや色かぶりが全くないデジタルなんてないでしょう?」なんて開き直られたらどうしましょう。
短期的には保有レンズ分なら何枚でもフィルターは無料(破損などによる交換も含め)、そして長期的には完全対策品が出たときには無償で換装、つまり追加費用が発生しない形というのがベストだと思います。
不具合、リコールなんですから。
Posted by: MM | Thursday, 23 November 2006 22:43
おっしゃっている意味は理解しているつもりですが、そこまでの対応は現実的には無理だと思います。仮に、正式発表の内容が同じとして、そののオファーを受け入れて購入するのか或はしないのか、個々の購入者が判断すべき事項と思います。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 23 November 2006 23:08
ええそうですね。正式発表の内容にかかわらず、結局はおっしゃる通りになろうかと思いますね。やはり未だライカは特殊でライカができることを受け入れるかどうかになってしまいます。
それだけのブランドである強みとそして経済的に余裕がある状況でない弱みといったところなんでしょうね。
問題なのは、使ってみないことにはオファーの受け入れが自分によいのかどうなのかわからないことですね。
Posted by: MM | Friday, 24 November 2006 08:29
ライカフォーラムの中で出てきたアメリカでの対応は既に発売されたユーザーに対しての対応のようです。日本ではこういった対応ではなくファームの変更を行うと言うもののようです。
Posted by: ritomo | Friday, 24 November 2006 16:22