機材選び
撮影行、、と言う程の予定ではなくても何かを撮影する予定がある時に頭の中で色々と機材の事に関して思いを巡らすのは楽しいものである。ましてや撮影行の行く先が知らない土地であったり遠い土地であったりすると出発前に如何なる撮影状況にも対応出来るようにと機材選定にも力が入る。と、ここまでは良いのだが、いざ詰め終わった機材を持ってみると「こ、、これは無理」となる経験を誰もが持っている事だろう。それもその筈、大口径レンズを中心に、魚眼から 280mm までベローズもある、そしてボディも R 型 2 台は当然として、M 型とそのサブに M 型用レンズまで。これでは撮影現場到着以前に遭難或は撮影不能になってしまう。夢は大きく、しかし儚く、、、。結局、機材を絞り込む事になるのだが、なんとなくマンネリを感じる自身の最近の写真を慮るに、ここはやはり強力なパースペクティヴの Fisheye だとか、或は巨眼の 400mm だとかを持ち出そうと妄想するしかし、Fisheye は良いとしても 400mm は、過日、持ち出して持病の腰痛が出たとか思い直して、またまた熟考の日々に逆戻り、結局、出発前日まで考えあぐねて、当日の朝、「しまった、飛行機(電車)に、遅れると掴んだのがかろうじてコンパクト・デジだったりして、、、。筆者の経験では、通常の撮影行では撮る写真の種類にもよるが28mm, 35mm, 50mm いずれかで事足りるのである。そう、異境と言えども人間の大きさはそれほど変わらず、人が生活をしている街には通常これらのレンズで撮れる範囲の被写体のみが存在している。そこに気づくと「なぁ〜んだ」と言う事で、カメラ 1 台、レンズ 1 本の清々しい組み合わせになるのだが、時々、それも 1/10 回くらいの確率で、あのレンズ持ってくれば良かった、、とか思うから事態はややこしくなる。その 1/10 の確率の為に、重い機材を加えるか。人生、賭けと思って、、、その程度の気分で持って行ったり持って行かなかったりする、、、そういう自分でいいんじゃないかとか思っている。随分、丸くなったなぁと思う。
Comments
「機材を多く持ちすぎて旅行の不自由を後悔するより、少ない機材で撮れない場面を後悔した方がいい」って かのブレッソン先生もおっしゃいませんでしたっけ? (^^;)
Posted by: 猿画堂 | Sunday, 05 November 2006 09:53
え〜と、、その言葉は、、ブレッソン先生だったですか?
ジャンルー・シーフ先生は「愛は抱えきれないほど多い方が良いが、機材は少なめの方が良い。」という言葉だったやうな、、、(^^;"ゞ アハハ
有り難うございます、、、。
Posted by: 野本 巖 | Monday, 06 November 2006 01:53
お、その言葉はジャンルー・シーフ先生ですか。
「愛機は数え切れないほど多い方が良いが、支払いは少な目の方が良い」
というのは どの先生の言葉だったかなぁ・・・(^^;)
Posted by: 猿画堂 | Monday, 06 November 2006 08:37