5 月の終わりに
今日で 5 月が終わる。思い返せば疾風とまでは言わないが、そよそよ程度の風を感じた月だった。ある程度年齢を重ねるとだんだんとツラの皮が厚くなるのか、まあそれは自然な流れなんだけれども喜びにしろ悲しみにしろ感情の動きつまり起伏が乏しくなる。とげとげしい部分がとれて丸くなるという良い部分がある反面、その反作用として膜が張ったような気分になる。そしてその膜は厚くなりこそすれ決して薄くはならない。ある部分「馴れ」とも言えるその膜の張った感情はやがて不透明の皮となり自身の内部に沈殿し、ココロの奥底を覆うベールともなる。日常に埋没してしまった感情を沸き立てるのはなかなか大変な作業であるが、一番簡単なのは、新しい事を始める事だと考える。しかし、全く新しい事は「未知の分野」だから腰が引けてしまうが、「馴れ」を「新鮮」で置き換えるにはそれくらいの努力は必要だ。アタシにとって 5 月はさざ波程度の風が吹いたが、これが疾風怒濤となるのか、それともまたぞろ深く深く沈潜してしまうのか、 6 月が楽しみだ。
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