SD14 (III)
さて、個性溢れる SD14 であるが、ここ 2 - 3 日、使ってみて「あれ?」と思った事が幾つか出て来た。作動が遅い、、、と言ったソフトウェアの練り上げ方の未熟さ、ボタンと機能の無駄使いや、RAW 書き込み時の書き込み不能、Err 表示には目を瞑るとして、画像をいじる立場から見た場合、ノイズの問題と AF 精度に疑問点が集中する。順光下つまり光量が十分に有り、光が良く廻りこむ状態での描写は大変満足のいくものであるが、逆光ややや暗い室内での撮影では、ISO 200 でもノイズが結構出る (RAW 撮影)。左の写真は ISO 200、右は ISO 100 である。左の写真で、もこ吉の目から鼻にかけて(緑ーピンク)のノイズが出ている。この拡大率でははっきりと判らないかもしれないが、100% crop では明らかである。CCD の放熱の問題であろうか? 結論めいた事を言えば、感度は ISO 100 が常用感度と考えた方が良いかもしれない。ノイズレベルが高く、ノイズの抑え込みが上手く行っていない印象を受ける。また、AF 精度に関しては、中央の測距点を使用し、「ピピッ」という合焦の合図でカメラを振り、そのまま撮影したがやや前ピンになってしまった。コサイン誤差の類いかもしれないが、どうも 18-50mm/f2.8 EX DC MACRO レンズは開放付近で甘過ぎる感じがする。今後の検証が必要である。
(この blog 右側のコラムの下の方に、SD14 & 18-50mm/f2.8 EX DC MACRO の画像を集めたリンクを新設しました。)
Comments
野本さん、おはようございます。
First impression の「お、おもろい、、、(;^^A 」と言う意味が氷解してきました。
5年前に、D60 と遊び始めた頃の、映像エンジンと同じレベルですね。
D60 は、第五世代で、(D2000 - D6000 - D30 - 1D - D60 ) と四年の試行錯誤を経ていましたが
随所で「おやおや」と、微笑みました。
緑の偽色等には、思わず哄笑してしまいました。
あの Canonの企業規模でも絵心の習熟には種々の御苦労がある様で偲ばれます。
あの頃は、フィルム作りで絵心を切磋琢磨したスキルがある Fuji が突出していました。
スポーツや音楽、そして絵画関係の習熟度は指数的ですから、D60の発売後は二年で、Kiss D レベルに到達しました。その間、D2000 から、Kiss D迄は、6年でしたが、お持ちの、IXY 10 迄には、9年を要しています。
に較べて、Sigma さんは先人の失敗に学び進捗は、早い方だと推察しています、それと感心するのは、豊富なサンプルがあって物真似が楽な、ベイアー方式センサーに行かないで、Foveonセンサーを選択した独創性に志と可能性を感じますが如何でしょう。
DP1 の発売が遅れているのも、IXY 10等との「絵」と較べて劣ってる自覚が出来る謙虚さがある様でその当りにも期待を持ってる次第です。追い付くのは楽ですが、追い抜くのは至難ですものね。
Archives の SIGMA 18-50mm/f2.8 EX DC MACRO の作例、わー、いい・で・す・・ね。新素子の三世代の4年目でこのレベルは評価出来ますね。
しかし、DMRは感服の至りです。開発の目標レベル高さ、ユーザーの期待を裏切らない姿勢等、真似が出来ない姿勢ですね。十二分に商品価値があるのに製造中止したのも感嘆。M8 の大成功で、newDMR は、二年くらい早くなり四,五年後くらいですか。
Posted by: 五線譜 | Thursday, 03 May 2007 10:20
野本さん、選ばれましたね。
http://www.tipa.com/awa_detail_2007.lasso?-Search=Action&-Table=web&-Database=awards_2007&-KeyValue=119
Posted by: 五線譜 | Thursday, 03 May 2007 10:45
ところでメリケンにはSD14を持って行かれるのですか(^◇^;)?
Posted by: エースのチョー | Thursday, 03 May 2007 11:11
>光が良く廻りこむ状態での描写は大変満足のいくものであるが、逆光ややや暗い室内での撮影では、
● 以前にも、失礼を省みず自己体験からの印象を書かせて戴きましたが、再掲させて戴きます。今じゃ化石的な五年前のベイアー方式センサーD60 を購入した直後の欣喜雀躍が過ぎ、センサー方式の限界点も知り、フィルムと比較する下劣さにも気付き、肩の力も抜けた時に、ふと、死蔵してるライカレンズでどんな結果が出るのだろうかと、絶望しているセンサーに「ひょっと、したら」と、醜女の深情けを寄せました。
結果は、想像を遥かに超えたもので、正直信じられず、驚愕しました。
その差が余りにも明確なので最初は比較画像を載せたりしましたが、抗議が凄まじく、レンズ設計者からもありました。まぁ、「比較根性の下劣」との意味も分かりますから以後は自粛しましたが、訪問カウンターは鰻登りでした。「相対比較」は出来ても「絶対評価」が出来ない人の認知レベルは多少知っていましたし。
そのライカレンズを付けると、マニュアルフォーカス・手動露出・アダプターの三重苦が襲います、フォーカシングスクリーンを交換して合焦確認を楽にしたり、入射光露出計の世話になったりして、その三重苦を乗り越え、使いこなして得られた画質は、何ものにも替え難いものがありました。
それからは、今迄のレンズでは諦めていた下記の様な被写体に積極的にセンサーを向けるようになりました。そして、D60 と同時購入したレンズが死蔵となり、ERNST LEITZ が蘇りました。
http://park11.wakwak.com/%7eskoba/7532.html
http://park11.wakwak.com/%7eskoba/8615.html
http://park11.wakwak.com/%7eskoba/0310.html
Posted by: 五線譜 | Thursday, 03 May 2007 12:03
ISO=200でノイズ&偽色ですか、、、ちときびしいかもです。
銀塩なら腹くくれますが、100(M8では160)~800までは「実用」に耐え、作品ではせめて400までは「増感しましたぁ~」と喧伝しながらも、何とかなる、くらいのレベルが欲しいですね。
小生の先日、DMRのISO=400でノイズ&偽色の発生を体験いたしまして、SILKYPIX Developer Studio 3.0で慌ててノイズキャンセラなどなどを盛大にかけて「回避」した苦い思い出があります。CCDの放熱もさることながら、電流漏れも作用しているのではないでしょうか?
DP1にロックオン準備を進めている小生としては少々気になるデータであります。あと、RAWがDNGに対応していない?ことも、、、SIGMAさん、DP1は発売は慌てなくてもいいですよ~ん(^^;
こうなったら、ISO=1600をあえて選択、B&Wで現像して粗粒子表現でも久方ぶりにやってみませう!
Posted by: Julan | Thursday, 03 May 2007 12:26
五線譜さん、こんばんわ。力が入っていますね。
野本さんのレポートとともに、五線譜さんの内から溢れる力、書き込みにも関心を持っています。
Posted by: pyosida | Thursday, 03 May 2007 19:48
野本さん、こんばんは。
http://www.sigma-photo.co.jp/news/info_070502.htm
ということで、ファームアップされたようですね。
Posted by: MiMoFa | Thursday, 03 May 2007 22:23
五線譜さん、
ほぼ同じ時期に IXY Digital 10 と SD14 を買ってしまったので本来比較対象ではない 2 機種を並べて、、でもそのおかげ(?)で、色々な事が見えてきました。つまり、Canon さんは凄いと言う事と、SD14 もカワイイ、、と言う事。アタシが、SD14 の癖を掴みきれていないのは、癖以前の問題もあるから「かも」であります。煮詰まっていない、、未熟、な部分。それでも愛すべき存在なのは、ウェットな質感表現と、画像に凝集された「濃さ」があるところであります。
DMR に関しては、2008 Photokina デビューという線が濃厚、、と勝手に思ってますが、どうなりますことやら、、。昨日 (5 月 4 日)に少し使いましたが、やはり現在でも一級の画像であります!
TIPA の顔ぶれを見ると、、もう日本製品のオンパレードですネ!
やはり、、70mm/f2.8 EX DG MACRO の選択は正しかったぁ、、、あ、、ばらしちゃった、、うぅ。
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 05 May 2007 06:20
チョーさん、
まだまだ迷いに迷ってます。気分は SD14 とレンズなのですが、ここはやはり DMR かも、、とか!? IXY Digital は、当確なのですが。東京 - バンクーバーの往復は JAL さんなので、勝手も判るんですが、バンクーバー - ポートランド間が UA さんで、しかも一応国際線なんですよ(カナダ - 米国)で、この間は全席エコノミーなので、持ち込み手荷物の制限がコワい、、。何せ、楽器とカメラ、、どちらもチェックインしたくないじゃないですかぁ、、。悩むなぁ。あ、、でも洋服はアロハでつ、、、(^^;"ゞ
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 05 May 2007 06:27
Julian さん、
偽色は、ISO100 でも出てます、、うぅ。
M8 のマゼンタ被りとか経験してますから、、もう驚きませんです、、(^^;;;
そう考えると DMR は、偉大であります。
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 05 May 2007 06:29
MiMoFa さん、
そーなんですよ、、。でも肝心の内容が、、、もっと他にファームアップするところがあるでしょ、、、みたいな、、、(^o^)/
でもノイズは、ハード側の問題なんでしょうネ、、。
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 05 May 2007 06:30