B & W
エースのチョーさんのご指摘にヒントを得て、果たして昨今言われている「デジタル vs. 銀塩」の図式が正しいのかどうか考えている。確かに電気的な処理と化学(反応)的な処理と言う軸で考えれば、この図式が間違っているとまでは言えないのだろう。しかし、撮影者が一歩踏み込んでその感材、現像、引き伸ばしのプロセスに如何に深く関わる事が可能か?と別の対立軸を設定した場合は、全く別の観点が、、、軸が変わったのだから当然と言えば当然だが、、、必要になって来る。やや飛躍するが、銀塩の場合、感材そのものは工業製品であり、自分で作り出す事は出来ないと考えても良いだろうから(勿論、過去には自作するという歴史はあったし現在でも銀板、湿式をやろうと思えば可能ではあるが、あくまで「一般的に」という意味で)、これは撮影者が自由に特性をいじる事が不可能なデジタルに於ける CCD(CMOS) と近似値であると考える。そして、フィルム現像、、、これは RAW 現像プロセスに置き換えられ、画像ソフトによる整形、出力、、つまり焼き付け、引き伸ばしそれぞれの工程は、実際にプリンターで出力する事に他ならない。筆者は、「同一」とまでは言わないし、ファインプリントをなさっている方々のこだわりも知っている。また、現状のデジタル側の出力環境が 100% 整っているとも思わないが、逆に銀塩側は現像液や印画紙の選定の幅が狭くなって来ているのも事実であり、過去のある時期を 100% とすれば、現在以降はそれを下回る数字になるのは明白であるから、広い意味で互角だと言える。またまた飛躍するが、人間がどこまで関わり合って写真を成すかという部分に限って言えば、これは対立する構図ではなく、寧ろ近い作業を行っているのだと考えても良いのではないか?と思う。
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Comments
私は自宅&仕事場周辺に気軽に行けるラボが無い、という理由もあって、銀塩撮るとなると気合いを入れなければならず、急速にデジタル化が進みました(^_^;)。過去の事例を見ても、何か新しい技術が出てくると、「必ずしもどちらがよいとは言えない」、「まだまだ○○にもよさが...」などという意見が出てくるのですが、結局は予想を超えた速さで旧技術は駆逐されてしまいます。すでに良い悪いの問題では無いのです。それでも銀塩は残っていくでしょう。ただし、アナログレコードや真空管のような扱いで...。
Posted by: エースのチョー | Tuesday, 05 June 2007 11:20
確かに、フィルムを用いる写真術は、衰退の一途でしょうね。ただ、ノスタルジアのみでなく残って欲しいと思いますです、、、って、アタシも撮ってないからなぁ、、。
銀塩カメラいっぱいいっぱいあるし、、なぁ。
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 June 2007 15:17
近所にあったマイクロフィルム屋さんまで規模縮小している現実を見ると、色んな意味でフィルムは第一線から退いて行くでしょうね。ワタシの場合、現状フィルムカメラはもう新しい機材を買うときの処分対象にしかなっていません。大判は諦めましたが、せめて中判デジタルバックは手の届く価格になって欲しいなあ。
Posted by: エースのチョー | Thursday, 07 June 2007 01:51
中判デジが商業的に成功するのか、、、35mm 版デジタルで済むのか、、微妙ですね。
確かに中判デジの活動分野はあるにはあるのですが、銀塩時代の中判の画質であれば 35mm フルサイズ・デジタル機でまかなえるというハナシもありますし、それと殆どの中判デジタルは、1 枚撮りですよね、、、。
アタシは、やっぱ 35mm かなぁ、、、今のところですが、、(;^^A
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 07 June 2007 03:46
人間のヨクボーには際限がありませんので、「もっと大きく、もっと画質よく!」の欲求は止まらないでしょう。商業用途で中判デジタルが使われている以上、いずれはアマチュアにも下がってくるような気がします。
Posted by: エースのチョー | Thursday, 07 June 2007 10:14
ヒトの欲望も無限ですが、企業も拡大せざるを得ない事情がありますからね、、。
中判デジタルかぁ、、、。
そーいえば、ボンさんが欲しいのではなかったかな、、と呟いてみる。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 07 June 2007 13:51
モノクロ写真の美しさがわかった気がしました。
花びらがまるで
ウエディングドレスみたいでとっても綺麗ですね・・・!
Posted by: にゃん | Friday, 08 June 2007 18:42
にゃぁにゃ〜♪
デジタル一眼には白黒モードがあるから、是非是非、、撮ってみてくんろ〜♪
新しい、発見がキットあるで。
(^o^)/
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 09 June 2007 16:28
初めまして、エースのチョーさんつながりでおじゃまします。チョーさんの意見に全く同感でおもわずコメントしちゃいました。
時計の世界では機械式が復活しましたが車一台分腕につけてるような金額になってますよね。
Posted by: MASA | Sunday, 10 June 2007 04:01
MASA さん、初めまして!
mixi 仲間なのかな?、、、アタシは mixi の方は、ラッパの事ばかり書いてマスです、、。
正直言ってバーゼルフェアーで発表された数千万円もする時計も、果たして誰が買っているのか、、ハリウッド・スターを除くと、殆どがアジア系ではないのかなぁ?実際、HYATT ホテルチェーンの総帥のご自宅に呼ばれた時も、総帥ご本人は CASIO さんの G-Shock が甚くお気に入りでしたから、、、。トゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーター、、持ってませんが、、、こういうのが高いんですよね、、。車はいずれ欲しいなぁ、、。
Posted by: 野本 巖 | Sunday, 10 June 2007 05:43
あ、☆MASA☆さんだ(^◇^;)。
クロノグラフのOH代だけでも一杯一杯なのに、ミニッツリピーターなんて....(;.;)。
Posted by: エースのチョー | Sunday, 10 June 2007 12:53
時計の方にふられてしまいました(^_^;)今は熱も引いて、もっぱら携帯です。だんだん何でも良くなって来ます。(笑。よろしくお願いいたします。m(_ _)m
チョーさん、ブログ更新したんですね。楽しみです。フィルターも来て血圧も下がりますね。(ココをお借りして一言。)
Posted by: MASA | Sunday, 10 June 2007 23:51
はい、、時計は、、装着する楽しみはありますが、、そこで止まってしまいます。
クリエイティヴ、、、ではないですよね、、。アタシも今のところは熱も下がっておりますので、なるべくこのまま、、、(^^;"ゞ
今は、ラッパ、カメラの順であります。
Posted by: 野本 巖 | Monday, 11 June 2007 05:44