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Thursday, 21 February 2008

Summilux 35mm/f1.4 最初期型

L1000642このレンズの濃密な素晴らしい階調表現が奈辺にありや?というのが興味の中心であるが、まずは、フレアー玉であることがその正体ではないかと思っている。最初の画像は香港の Landmark 前の雑踏。明るい部分が明らかにフレアー気味である。そしてそのフレアーが画面全体に慈雨の如き滑らかさを付け加えていると思うのだが、100% Crop 画像を併載しておく。古いライカ・レンズのえも言われぬ階調と黒の中の黒を現すエッセンスは、若干のフレアーが必須条件であると思う。階調の伸びとは、回り込んだフレアーによる紗を意味し、黒の中の黒は、本来厄介な筈のフレアーが存在する事によって所謂「カブリ」を生じた結果ではないかと愚考する次第である。
100crop

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Comments

確かにおっしゃるとおりですね。このレンズ、雑誌などで取り上げられると開放付近での描写ばかりに目が行って、勝手に「クセ玉」のレッテルを貼られていますが、絞れば結構フツーに使えますし、しつこいようですがライカの35mmレンズでは例外的にディストーションが少ない事も美点だと思います。ただ、あまりに高くなりすぎたのと、もう40年以上前のレンズですので、常用には向かないですねえ...。

Posted by: エースのチョー | Thursday, 21 February 2008 11:53

チョーさん、

確かに常用にはちょっとね、、夜景の鳥さんも気になるし。
味と言うか癖があるからネ、、、。
かと言って、少し「へん」な方が面白いしなぁ、、、。

Posted by: 野本 巖 | Monday, 25 February 2008 23:26

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