« デジタル時代の銀塩 V | Main | Olympus Lens Food LH-43 »

Saturday, 10 May 2008

デジタル時代の銀塩 VI

Ginza_6Ginza_11Ginza_12ここ数日、アップしている画像は、全て Summicron-M 50mm/f2 で撮っている。このレンズは、フードが外付け時代の最終型であるが、現行の Summicron-M 50mm/f2 とレンズ構成は同じものだと記憶している。Summicron を一言で言えば、可も無く不可も無く、、であるが実は可どころか優であることに突然気付く。フツーに写っている事、それがあまりにも当たり前の事になってしまうから凡庸に感じてしまうが、他のレンズを使ってみるとその良さが判る。ライカ・レンズの特徴としてその立体感を言うが、構図による立体感を強調する為に敢えて正面ではなく斜めから撮り、パースを利用して奥行きを強調する手法があるが、ことこのレンズに関してはその必要性を感じない。正面から撮ってもしっかりと立体している。階調が滑らかかつ適度なコントラストがあるので、立体の立体たる所以である立ち上がり感がよく表現されるからであろうか?解像度至上主義のレンズとは違った描写である。画像の方は、可も無く不可も無く、、、歩行者天国の銀座中央通である。
(M7 + Summicron-M 50mm/f2, Nikon Scan 4, SC3)

|

« デジタル時代の銀塩 V | Main | Olympus Lens Food LH-43 »

Comments

野本さんがモノクロ撮り続けてる...(@_@)。う〜ん、どうしちゃったのかしら...。

Posted by: エースのチョー | Saturday, 10 May 2008 02:24

野本さん、皆さん、こんにちは。
私が使っているのがちょうどのこのレンズ初期型1981年カナダ製です。文字の塗装からするとメンテナンス済み品。
最新のレンズに比べたら、逆光に対する耐性などは一歩譲りますが気に入って使っています。
Summicron、言葉にするとそういうことなのかと納得しました。
では、失礼します。

Posted by: MiMoFa | Saturday, 10 May 2008 09:26

Summicronの写りいいですね。私も最近、M7でトライX詰めて写しています。フィルム回帰というか、DMRもM8もいいですが、フィルムの粒子感もいいなぁと感じています。それで、フィルムスキャナも新調しようと考えています。フィルムで写しながら、野本先生のおっしゃった、フィルムは文化という言葉を思い出しました。

Posted by: Kazu | Saturday, 10 May 2008 10:06

チョーさん、

どーしちゃったのかしらね、、、単にネタが無い、、というのもあるのだけれど、、、(;^^A

Posted by: 野本 巖 | Saturday, 10 May 2008 21:22

MiMoFa さん、

Summicron = 優等生、、、ですが、以外と面白いですネ!
破綻が無いのは強みですが、M8 だと、50mm は使いにくいので、ここはやはりフィルムかと、、、。
でも、フィルムで撮っていても思った画角と違っていて、前後に動いてますから、、あてにならないものです。

Posted by: 野本 巖 | Saturday, 10 May 2008 21:24

Kazu さん、

デジタルを銀塩の延長線上と考えるかデジタルと銀塩は別物と考えるかは、我々、アマチュアでもそれぞれの意見があると思います。アタシは、同時並行的に存在するもの、、全く同じでは無いが、でも敢えてその違いを殊更に云々はしない、、、。

アタシの場合は、自分の気持ちの在り様と関係があるのかなぁ?

Posted by: 野本 巖 | Saturday, 10 May 2008 21:27

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« デジタル時代の銀塩 V | Main | Olympus Lens Food LH-43 »