« August 2008 | Main | October 2008 »

Tuesday, 30 September 2008

M8 Firmware Ver. 2.0

Img_0679Img_0680既に、アップデートされた方も多いと思うが、この新しい Firmware で、M8 にどのような機能が付与されるのか、どこにも詳述されていない。正確には、ライカ社のダウンロードサイトにある Instruction Firmware Update にごく一部が載っているのみである。しかも、難解な AUTO-ISO 機能に関しては、M8.2 の取扱説明書の p. 121 を参照するように指示しているが、そもそも現時点では、M8.2 の使用説明書そのものがダウンロードできる体制になっていない。ライカらしいと言えば、それまでだが、、、ずぼらと鷹揚さと混同してはならないと思う。さて、不明な点も多いが、解説してみたい。

M8 (M8.2 ではない)にアップデートによって付加される機能。

1) SDHC への対応。(最大 32GB まで)

これは、歓迎されるべきと言うか当然の対応だと思う。ライカ社は、全ての SDHC に関してテストする事は不可能という理由から、Extream III や Professional と表記された SanDisk 或は Lexar の SDHC の使用を勧めている。「全種類をテスト出来ないので、、、」と言うのは、日本のメーカーでは考えられない、、、笑うしかない。しかし、DMR は、最後まで SDHC 対応してくれなかったからまだ良いとも言える。

2) AUTO-ISO 機能の付与(原則 A モードでの使用を前提にしているのだと思う。)

これが、難題である。概念としては、ISO 値を可変とする事によって、低照度下において一定のシャッター速度よりも遅いシャッター速度になる場合、手振れ等の防止の為にシャッター速度を固定しその代わりに ISO 値を自動的に大きく(感度を上げる)するという機能である。

まず、M8 を起動し、SET ボタンを押す。最上段にある ISO を選択し、再度 SET ボタンを押す。最上段の AUTO ISO を選択し、SET を押す。これで、AUTO ISO 機能を使う前準備が完了。

次に MENU ボタンを押し、ホイールを回すと ISOオート設定 (AUTO ISO Setup)という項目が現われる。余談だが、筆者は M8 の日本語フォントがあまりにもお粗末なので、MENU ボタンを押す度に幻滅して写欲を失ってしまうのを防ぐ意味で、言語設定は常時 English である。SET ボタンを押すと最長シャッター速 (Slowest speed)、 最大ISO(Max ISO)なる 2 つの項目が表示される。最長シャッター速、、、言語明瞭意味不明瞭、、、と言うのかこういう言葉は筆者の不勉強のせいか、カメラ用語として聞いた事が無いのだが、、。いっその事、そのまま英語で良かったとも思うが、、、。最長シャッター速、、、を選択し、SET ボタンを押すとレンズ依存 (Lens dependent)(後述)及びシャッター速度の下限を示す数値が現われる、カメラ側の判断として、ある状況で、シャッター速度がその数値以下になりそうな低照度の場合に、ISO が自動的に変化して、「なるべく」その下限を下回らないようにしてくれると言う事である。状況によってどうしてもセットした下限を越える場合は、ファインダー内でシャッター速度の数値が点滅して警告するのである。

次に最大ISO、これは、ISO 値が可変するような場合に、最大どこまでの ISO 値を許容するかという意味である。ISO 値の上昇は、結果として画像のノイズが増すと言う問題があるので、撮影者の許容範囲を聞いて来ているのだ。

Manual (シャッター速度と絞りをあらかじめセットした状態)で使用した場合の挙動であるが、カメラのシャッター速度の設定と同じ速度を ISOオート設定の最長シャッター速にセットすれば、そのシャッター速度及び一定の絞り値で、カメラが ISO 感度のみをコントロールして適正露出が、得られる事になる。敷衍すれば、銀塩時代まで絞り値とシャッター速度の関数として光の量をコントロールして来たのに対して、更に ISO 感度の変更というもう一つの変数が増えたという事である。

レンズ依存は、6bit コーディングされたレンズを装着し、カメラ側で読み取るようにセットした場合、、レンズ検出 (Lens Detection) を入 (ON) にする、、、それぞれのレンズの焦点距離に合わせて最長シャッター速が決められるというものである。つまり、手振れ防止のために、広角は最長シャッター速が遅く、望遠は最長シャッター速が速い、、、となる(あくまでも速い遅いは比較としてであるが)。筆者のテストでは、75mm/f2 レンズでは、1/180 sec. が、最長シャッター速となり、28mm/f2.8 では、1/90 sec. が最長シャッター速になった。また、コーディングされていないレンズ或は、レンズ検出を切にした場合は、一律、1/60 sec. が最長シャッター速になるようだ。M8 の場合、ISO 1250 程度までは実用になるので、使える機能ではある。

3) 本ファームアップは、不可逆的なもので、一旦 Ver. 2.0 にしたものは、以前のバージョンに戻る事はできない。

以上である。

| | Comments (9)

Monday, 29 September 2008

Summilux-M 21mm/f1.4 ASPH という代物

_1221409340_1221409690Photokina 2008 に向けてのライカ社の広報戦略は、良く練ったものであったと思う。Dr. Kaufmann が、事前にリークした情報、、、CEO が言うのだからリークではなく、発表と言うべきであろうが、、、通りの製品が、それ以外のサプライズ製品と一緒に出て来たのだから Photokina に掛ける意欲が見て取れる。旧型ノクチルックスの中古価格はこれで一段落するだろうが、あの製造中止のやり方であれば、Photokina で、新しいノクチが出てくるであろうと想像するのは難しくなかった。筆者にとって意外だったのは、寧ろ広角の 2 本の新レンズである。斯界随一の f1.4 の明るさを持つ 21mm レンズは、オーナー企業ライカ社の面目躍如であろうと思う。往年のライカ復活の「のろし」が上がったとも言えるだろう。実際に撮る側から言わせてもらえば、最短撮影距離が 70cm のままであるのが、何とも歯痒い。そうであれば、コントラスト AF を用いて、背面液晶によるライブビューで RF 機の弱点を一気に解決、、と行って欲しかったが、そこまでやらなかったのは、銀塩 M ユーザーに対する配慮なのだろうか。きめ細かくやっていそうで、どこか無頓着、、、好き嫌いが別れる所ではある。ノクチルックスと広角の f1.4 コンビは、持っている事に意味がある等とやぶにらみの意見を言うつもりはないが、M 型ライカについては、色々と考えさせられる事が多い。

| | Comments (9)

Sunday, 28 September 2008

M 8.2 とは?

M82Photokina 2008 で、発表された M8.2 であるが、流石に UV/IR カット・フィルターが弱い(厚みが薄い)事に起因するマゼンタ被り対策をしないままの機種に小改良を施して M9 とは、呼び辛かったらしく、控えめに M8.2 と名付けられたのだが、その小改良とは、
1) 静粛性に優れた新型シャッターを搭載(これは、ライカ M8 のグレードアップ・プログラムの対象 134,400 円)。但しシャッター最高速が、1/8000 sec. → 1/4000 sec. になるのは疑問が残る。折角、新型のノクチルックスや 21mm, 24mm /f1.4 の高速レンズを開発したにも関わらず、カメラ側の最高速が遅くなるというのは、勿体ない。
2) カメラ背面液晶に、サファイヤクリスタル・ガラスを採用(M8 グレードアップ・プログラムの対象)。背面液晶の傷を付けたくない人も多いのだろうが、グレードアップの費用、128,000 円(税込)を考えると、液晶保護フィルムで十分と思ってしまう。
3) ビュー・ファインダーのブライト・ラインの視差を解消。これは、M8 が 0.7m だったものを M8.2 では、2m にしている。これとは別に、レンズの無限遠位置でのパララックスを改善したとどこかに書いてあったと思うが、、、。(M8 グレードアップでも「通常撮影時のフレーミングをより正確に行うことができるブライトフレーム」です。と書いてあるが、意味不明、、、109,200 円)。価格から考えると、ブライトフレームを入れ替えるようだが、、、。
4) 新たな、Snap Shot Mode これは、ISO 値が可変可能なオート撮影と考えれば良い。つまり、絞りの最小値でも光量が足りない場合に、ISO 値が自動的に大きな値へと変化する機能。
5) 貼り皮を Vulcanite に変更。
6) Leica マークを赤丸から黒丸に変更。
7) より小型のバッテリー充電器を採用。
8) これまでの M8 ブラックは、ブラック・クローム仕上げだったものが、ブラック・ペイントに変更。
9) ユーザーからのフィードバックによる操作の変更。(M8 用の新たなファームウェアで、解決?)

_1221386508Viewfinder_1Viewfinder_2この小型の充電器は正当進化だと思う。加えて、アクセサリーとして x1.4 のマグニファイヤーが追加された事と、金属製の 21mm 及び 24mm 用のビューファインダーが復活したこと。実は、これが一番嬉しかったりする。筆者は、M8.2 及びいずれのグレードアップも購入するつもりは無い。

| | Comments (12)

Saturday, 27 September 2008

Leica R10 待望論

Img_0675我々、R System ファンは、今回の Photokina 2008 に期待し、失望もした。製品としての R10 を見る事は難しいとは判っていたが、せめてモックアップ程度はと考えていたからだ。案の上、Photokina の会場に飾られていたのは空っぽのアクリルケースだけ。しかしである。ライカ社の前 CEO Steve Lee 氏によって実は R System は、一旦、葬られていたという事実を知るに付け、細々ではあるが、その命脈が繋がれた事に感謝すべきであろう。色々な評価があるとは思うが、現 CEO の Andreas Kaufmann 博士は、その意味では有難い存在である。所謂、blue blood、、、エエとこの子だから浮世離れしているのだろうし、庶民感覚とは違った世界の住人であることは間違い無いが、企業の変革期に活躍するのは実はこういう人物だったりするのは、歴史が証明しているのである。株主のご機嫌を取り、短期的な収益を確保する為に奔走する多くの企業経営者にとってはうらやましい以上の存在であろう。さて、R10 であるが、今回の S2 の技術を盛り込むと言うのだから期待出来ると思っている。が、その意匠を含めたスペックは未知、恐らくライカ社内部にも細かい点は存在しないと思う。せいぜい、Kaufmann 博士が書きなぐったメモ「R10 は、やる!」程度ではなかろうか?Phase One の技術は間違い無く入るだろう。筆者は、ライカ社とは無縁であるが、勝手な想像をすれば、R10 は、来夏あたりに基本スペックを公開。外観は、かなり小型化される(R9 + DMR に比べて)と思う。当然、フルサイズ CCD、これは KODAK さんの KAF シリーズの撮像素子を載せて、16 bit A/D converter を搭載。画像エンジンは MAESTRO 或は、 MAESTRO II 。同時に開発される AF レンズは、、、、。財務的側面は今のところは意に介さないだろうから、R & D に費やされる資金は、原則無尽蔵であろう。一部では疑いの目を向けるうるさ方もいらっしゃるようだが、今回の S2 発表以上に、M 型のレンズの発表を見て、確信に変わった。ライカ社は、本気だ、、と。
(IXY10, CameraRAW, CS3)

| | Comments (15)

Friday, 26 September 2008

考えてみると

Img_0677どー考えたって、フツーだったら、Noctilux-M 50mm/f0.95 ASPH, Summilux-M 21mm/f1.4 ASPH, Summilux-M 24mm/f1.4 ASPH の 3 本まとめて大人買いなのだろうか?と思ってしまう。システムの歴史、永続性、銀塩のツブし、、いずれをとっても M 型の機材に投資した方が有利である。勿論、S2 の予約をキャンセルするつもりは全く無いが、自分は何故こうも変人なんだろうと、自問自答。そーか、、だから R System とかに逝っちゃったんだから、元々、そーなんだとあっさり認めて、、、でもなぁ、、、。R10 が暫くお預けの寂しさを紛らわす為の浮気にしては、本気度が高すぎるし、、、数年、いやデジタルの長足の進歩から考えれば数ヶ月余りで陳腐化してしまうであろう、、、大体、来夏発売ではその間に陳腐化してしまう畏れさえある、、陳腐化とは腐るのであるからして、もう腐臭とウジ虫がうようよして、、、おぇ。アタシは一体なにしてるんだ。よかろう、ここは一つ人柱の心境で行くかと決めて、布団に入って枕を濡らそう、、、って、お漏らしではないから。と意味不明。何ーッ!、CS4 が、出るんだとー!聞いてねーよ、、、げげっ、、Capture One 4 Pro 、、、おめーもか、、、。
(IXY10, CameraRAW, CS3)

| | Comments (11)

Thursday, 25 September 2008

Leica S2、再び、、、。

378399375_dw6tmm昨日は、朝から素晴らしい天気。秋の空はあくまでも高く、箒で掃いたような筋雲が一条、二条。何かお清めを受けたような真摯な気持ちになって、、、、取り敢えずボディのみの予約をした。レンズは、考え中。と言っても自ずと決まるのであろうが、少し待ちたい気分、、、深呼吸、、、溜め息の間違いだった。

尚、販売当初は下記のレンズのうち、上段の 4 本が揃うと発表されている。また、本機は SLR で、撮像素子は、KODAKさんの KAF-37500。焦点距離換算のための(逆)クロップ・ファクターは 1/1.25 。試作機では、1.5 fps/sec. の連写機能。また ISO 対応は同じく試作機で ISO3200 までのようだ。

Summarit-S 1:2.5/35mm ASPH. CS
Summarit-S 1:2.5/70mm ASPH. CS
APO-Macro Summarit-S 1:2.5/120mm CS
APO-Elmar-S 1:3.5/180mm CS

Elmarit-S 1:2.8/24mm ASPH.
Elmar-S 1:3.5/30mm Tilt-Shift
Summarit-S 1:2.5/100mm
APO-TELE-Elmarit-S 1:3.5/350mm
Vario-Elmar-S 1:3.5/30-90mm ASPH.

L10203631この画像は、Leica S2, Nikon D700 のショット。( http://dfarkas.blogspot.com/ ) 小さくは無いが、思った程大きくも無い。R10 は、AF レンズとともに発売されるらしい。つまり R10 は AF 機である。S2 body は、クロップ・モードを備え、アダプター併用で R レンズの使用も可能とするらしい。また、C-LUX 3, D-LUX 4 と M8 の間には、価格的にはもう 2 機種程度、他のカメラが入る余地はあるとしている。

| | Comments (15)

Wednesday, 24 September 2008

R10 と S2

これは、筆者の個人的な所感を述べたものである。

と、大層な「お断り」をしてみたが、今回のライカ社の S2 の発表に接して、このデジタル・カメラが数年後にどういう評価を得るのだろう?と素朴に想像してみた。極論すれば、売れるのか売れないのか?もっとハッキリ言えばライカ社のホームページを飾り続けるのか、それとも片隅に追いやられるのか?である。

この際、価格は問題では無い。なんとなれば、今回の発表が仮に 35mm フルサイズ・センサーを搭載した R10 だとすれば、筆者は、全てを投げ打ってでも入手に動いたと思う。が、蓋を開ければ S2 である。一説には、ライカ社は命運を掛けて開発したという。現在考えられる最新のテクノロジーを纏い、華々しい登場である。有機液晶の美しい表示、全体のフォルムについても問題は無い。が、何か引っ掛かる。その事を、じっくり考えてみた。

まず、ライカ社は「逃げたな」と思った事である。つまり、オスカー・バルナック氏、自らが開発したライカ判の別称さえあるフォーマットを積極的に捨てたのではなく、Canon さん、NIkon さん、SONY さんの製品を凌駕する事は不可能と感じて逃げたのである。経営判断として、逃げる、、撤退する事は、必要な場合もあるし、それはそれである種の見識だと思いはする。その言い訳ではないのだろうが、やや大きめのフォーマットを創造し、あわよくば機動性に劣る中判デジタルの代替機マーケットを食いつつ、高画質指向の 35mm 版デジタル・ユーザーも取り込めるのではないか、、苦肉の策である。筆者も、企業戦略としては「これ」しかないだろうとさえ思うが。次に、思ったのは R System との関係である。ライカ・ヒエラルキーの頂点に S System を置き、M System は、独特の存在を誇示し、、、R System は、正直言って、不必要なのだろうが、マイナーとは言え、これまでの顧客がいるのだから切り捨てはしない。が、後回しになったのであろう。今後の、主力商品は S System であろうことは、誰の目にも明らかだ。但し、と筆者は思う。万一、S System を簡単に凌駕するような機種、、、これは、日本のメーカーが「その気」になれば、簡単な事である、、、が出たり、技術革新によって 中判デジタル市場全体が収縮していくような事にでもなる、或は、S System が、一部のお金持ちの玩具になってしまった場合の保険として R System を堅持すると言う見方もできる。ライカ社は今でも R10 を出すと言っているが、果たして R System が、今後もライカ社にとって必要なものかどうかは、S System の成否に掛かっている気がしてならない。

そして、筆者の最大の懸念は、S System は、どこにも還る所が無い事である。つまり、M 型、R 型は、フィルムに戻れば使えるシステムである。勿論、M8、M8.2 やライカ社の言う通り一体型の R デジタル機 (R10) が出れば、それらに限っては、単なる箱になる恐れはあるが。少なくとも蓄積して来たレンズ資産は十分に活用出来るフィールドがあり、テクノロジーの進化とは無縁に自身の写真趣味をそこで閉じてしまえば、恐らく残された人生をより楽しめるのだとさえ思う。最近は、歳のせいか素直に物を見なくなった、、、いや、臆病になったと言うべきか。

尚、S2 の販売は、早ければ 2009 年春。価格も Euro 15,000.- を切るのが目標だと言う。また一部情報では、S2 にクロップ機能が搭載され、R-S レンズ・アダプターによって、R レンズの使用も視野に入れる可能性があるらしい。この場合、計算上では、35mm フルサイズ、 2000 万画素超のデジタルカメラとなる。

| | Comments (19)

S2 いいとは思うんだけれど。

Leica_02l昨日の夕暮れ時から数時間寝てしまっていた。夜になって Digital Watch のサイトを覗くと、SIGMA さんから SD-15 と DP-2 の発表記事とともに、Photokina 2008 で撮った Leica S2 の写真が掲載されていた。モニターに穴が開く程見つめて、、、「いいなぁ、、、これ。」すかさず携帯電話を掴み、横浜の千曲商会さんに電話、、、1 回、2 回、、、、繋がらない、、、ふとモニター上の時計を見ると 19:18 の表示、、、あぁ、19:00 閉店だった。アウトだけれどセーフの様な気分。いや、その反対なのか?アタシは、まだ夢を見ていたに違いない。深夜になって、何故だか急速に興味が失せる。やはり、R の動向を見守った上でと理性が囁く。いや、それよりも何かが違うと直感が呟く。その何かは自分でも判らないのが、困ったものだ。分別ある大人になったのが嬉しいような悲しいような。暫く、考える事にすると決めた。

| | Comments (6)

Tuesday, 23 September 2008

オリンパスの Micro 4/3" 機

Mft1001Mft3001Mft5001Mft70012009 年に発売される、Olympus のマイクロ 4/3" 機。まだコンセプト・モックアップ機ではあるが、とても良い感じ(個人的)である。

| | Comments (10)

Leica S2 System

FrontLeftRightNeutralTopFrontboosterSystem昨日(22 日)夕方 6 時よりライカ社の CEO Kaufmann 氏により発表されたライカの新システム S System である。プロを対象にした中判カメラで、大きさは Canon さんの EOS 1Ds Mk III と EOS 5D の中間程度、撮像素子は 35mm 版よりも 56% 大きくかつ 3700 万画素、9 本の AF レンズは自社開発のもので、一部のレンズにはリーフシャッターを組み込んで、全速ストロボ同調が可能としており、他のレンズはボディ本体のフォーカルプレーン・シャッターを用いる。尚、フォーマットは、Leica Pro Format, 搭載される画像エンジンは、Leica "MAESTRO" Processor と命名されており、日本の富士通さんが S2 の為に開発したものを使用している。本製品に関しては Phase One 社との共同開発である。尚、R System に関しては、今後も継続するとし、いずれ R10(?)が出ると明言している。

| | Comments (13)

Sunday, 21 September 2008

ライカの中判カメラ、、、。

さて、Photokina 2008 開幕直前である。Leica 社の隠し球があるとの噂が飛び交っているが、Leica Rumor に面白い記事が出ていた。

ライカ社、4000 万画素の中判カメラと専用の AF レンズ 10 本を発表、、、と、、、。
しかも、Mamiya 7 の様な、レポーター向けのカメラ (RF 機?)というのだ。
Photokina 後、6 ヶ月から 1 年で発売。

もう一つは、R10 、、、いずれは発売されるらしい、、、。

実質、後 2 日で、全貌が明らかになる。

| | Comments (19)

Saturday, 20 September 2008

相模原

Img_0667数ヶ月に 1 回、もこ吉を連れて麻布大動物病院に行く。もこ吉は自己免疫疾患があるので、検査と薬を貰う為だ。曇天の下、高速を経由し、国道 16 号で淵野辺へ。早朝にも関わらず、国道 16 号は大渋滞。この渋滞さえ無ければ、自宅から30 ~ 40 分の距離なのだが、実際は、2 時間近く掛かってしまう。相模原に辿り着いた所で、本日の画像。大きな看板が目に入った。パチンコの新(?)機種の宣伝。そう言えば、最近テレビでパチンコ台の宣伝を目にする機会が増えた。筆者の記憶が正しければ、パチンコ台の新品価格は 100 万円近い金額だった。それを数十台、数百台と入れ替えて目先を変え続けなければ客が離れてしまう厳しい世界だ。そこで、中古パチンコ台の市場が成立する。面白いのは、市場が決まっていて、例えば本州の中古パチンコ台は九州に持っていく事ができないらしい。ふとそんな事を思い出した。
(IXY10, CameraRAW, CS3)

| | Comments (0)

Friday, 19 September 2008

陰鬱な天気

Img_0665昨日とは打って変わって曇天。気温はそれほどでも無いのだが、湿気が残っている。秋口の天候としては最低と言えるかもしれない。8 月の後半から雨まじりの天候が続いている。晴れる日もあるが、その日と不順な天候の日の落差が大きく疲れる。そのせいではないだろうが、米国の某証券会社の破綻をきっかけに世界的な不況の嵐が吹きすさぶ。日経平均は続落である。とは言え、筆者は 90 年代のバブル崩壊を身を以て体験したから、正直、怖くはない。しかも日本のファンダメンタルは信用収縮懸念は残るものの依然として良好であると信じている。そしてあのバブル崩壊でさえ、当時の金融当局によるある意味、人災だと思っている程だ。日はまた昇る。単なるノー天気なのかもしれないが。
(IXY10, CameraRAW, CS3)

| | Comments (2)

Thursday, 18 September 2008

夏の終焉

Img_0661覚えの無いような疲れ方をしていたので、早めに家に帰り、自分の椅子に座ってぼんやりしていると。戸外でただならぬ気配がした。外に出てみるとテラスに蟬がいた。ひっくり返っている事が死んでいる事にはならないのを知っていたから指で触ってみると案の定、弱々しく動く。羽根をつまんでひっくり返してやると細い細い四肢を使って、身体を地面から浮かせてはいるが微動だにしない。そのままにして、暫し仮眠。夜中に目が醒めたので、再度確認すると先程の場所あたりでまたひっくり返っている。こんどこそと思って触ると羽を震わせて抵抗する。意を決して、そっとつまんで植え込みに連れて行った。最期の場所は、やはり土の上、なんとなくそう思ったからである。いや、それよりも寧ろコンクリートに晒された骸を見たくない、少し弱っている筆者の心がそうさせたのかもしれない。
(IXY10, CameraRAW, CS3, Dfine 2.0)

| | Comments (5)

Wednesday, 17 September 2008

丸の内

Img_0657夕べは、丸の内の TOKIA ビル内の Cotton Club という Jazz Club に Tom Harrel Quintet を聴きに行った。ラッパの師匠とご一緒させて頂いた。飲み過ぎると何を聴いたか覚えが無くなるので、ナンと、カンパリ・ソーダ 1 杯のみで過ごした。画像は、光が綺麗な丸の内周辺のビル。最近の再開発で落ち着いた中にも現代の感覚が活かされたビル群が整いつつある。一生、縁の無い場所ではあるが、恵まれたオフィス環境である。しかし Dfine 2.0 のノイズ除去効果は凄い。
(IXY10, CameraRAW, CS3, Dfine 2.0)

| | Comments (0)

Tuesday, 16 September 2008

R の動向

まだ、噂の域を出ないが、Photokina 2008 で、発表されるか否かは別として、ライカ社は新たなカメラ・システムを考えているという。これらは、コード・ネーム S2 或は AFRika(アフリカ)と呼ばれているらしい、、、。しかも、M System, R System いずれとも違い、DSLR の軽快さと中判のクオリティを持つ 21 世紀のカメラ・システム、、、と、CEO が言っていると言うオマケまで付いている。

確かに、CEO の Andreas Kaufmann 氏は、従来の 35mm フォーマットよりも大きなセンサーを持つカメラ、、、という言い方はこれまでもしており、これが R System の将来モデルと混同される事によって、妙なハナシが飛び交った訳だが、M, R に続く第 3 のシステムとして出て来るのであれば、この点については納得ではある。

では、R System は、どうなるのであろうか、、、その情報によれば、R System の DSLR は、将来的に出るが、遅れる、、、と結んでいる。

筆者としては、願わくは、現行の R System の資産が活かせるカタチでの決着を望みたいトコロだ。

| | Comments (16)

Monday, 15 September 2008

Leica Photokina 2008 新製品

Photokina2008これで、全部だそうである。R は、、、、無いなぁ、、、(;_;)
あまり気乗りはしないが、
M8.2 は、基本的にライカ・アップ・グレード・サービスを施した M8 に、S (Snapshot) mode(絞り優先 AE であるが、ISO, WB も同時に変化する。), シャッターボタン半押し状態で、背面のダイアル操作によって、露出補正が可能となる。ファインダーフレーム、、、特に遠景でのずれを補正。従来の M8 も併売だが、M8.2 は既に買える状態らしい。
Summilux-M 21mm/f1.4 ASPH, Summilux-M 24mm/f1.4 ASPH いずれも本年 12 月より販売。
Noctilux-M 50mm/f0.95 ASPH 2009 年 2 月より販売。
Elmar-M 24mm/f3.8 ASPH 本年 11 月より販売。
Pradovit D-1200 は、ライカ社最初のデジタル・プロジェクター。本年 11 月より販売。
D-LUX 4 は、Panasonic DMC-LX3 の OEM 機。LX 3 同様、外付けファインダー等のアクセサリーも用意される模様。本年 10 月より販売。
C-LUX 3 は、Panasonic DMC-FX37 の OEM 機。本年 10 月より販売。

Photokina 2008 では、R System に関して、何らかの発表はあると期待している、、、せめて、、モックアップを見たい。

未確認であるが、
Noctilux 0.95 は、Euro 8,000.-
Summilux 群はそれぞれ Euro 5,000.-
Elmar は、Euro 1,800,-
という情報が有る。


| | Comments (26)

中秋の名月

L1080502生憎の雲模様だが、天気予報によれば明日以降は望むべくもないらしいから、雲間の月を一応、押さえておいた。風はそれなりに冷たくなって来てはいるが、まだ蒸し暑い。本格的な秋の到来はまだ先だが、確実に言える事は、もう夏は終わったということである。過ぎ去った夏の残滓を見つけるに付け、思い思いしながら、また歳をとるのだろうか、、、。しかし、どうよ、、この長秒時のノイズレス、、、あぁ、、DMR である。
(DMR + AME, Capture One 4, CS3)

| | Comments (4)

Sunday, 14 September 2008

シモフリスズメ(成虫)

L1080498気がついたら、自宅の網戸にじっと停まっている。テラスのオリーブの葉っぱが殆ど無くなるくらい食ってた奴らのうちの 1 匹だろうか?蛾の恩返しというのは、聞いた事無いし、第一、こちらは恩を売ってもいないのだからこの蛾にもそんな気持ちは無いのだろう。結局、件のオリーブの樹には都合 6 匹の幼虫がいた。最後の 2 匹は、可哀想だが割り箸でつまんで、マンションの植栽の方に投げてしまった。あの旺盛な食欲では、ウチのオリーブの気が丸坊主になってしまう怖れがあったからだ。可哀想な事をしたと思うが、オリーブは守ってやらなければイケない。網戸をちょんと突いたら、何処かへ飛んで行ってしまった。元気でな。最初、Summilux-R 50mm/f1.4 Type II で、数枚撮ったが、もう耄碌しているのか、ピンが全然来てなかったので、AME に変えて三脚まで立てて撮った。そうしているうちに、蚊にさされて、、かゆかったぁ、、。
(DMR + AME, Capture One 4, CS3)

| | Comments (0)

Saturday, 13 September 2008

祭礼

Img_0653南青山六・七町会の祭礼用の神輿の準備をしていた。筆者の会社は六丁目、自宅は七丁目だから筆者にとっての祭りでもある。今でこそ六本木通りに分断され、それぞれ六丁目、七丁目と呼んでいるがその昔、六本木通りの高樹町交差点ー渋谷間が無かった時代は、青山高樹町とひとまとめにして呼ばれていた。目を凝らすと、この神輿昭和二十六年に作ったものらしい、変遷する都心の景色を眺めて来たのであろうか?常時、持ち歩くカメラが有ると思わぬ光景に出会う事がしばしばある。
(IXY10, CameraRAW, CS3)

| | Comments (11)

Friday, 12 September 2008

秋バラには一寸早いが、

L1080485テラスのグレース(バラ)が、もう咲いた。秋バラのハシリである。実を言うとウチのテラスのバラ達は、春秋以外にも咲いている事があるから、年数回咲くのである。確か tamura さんがおっしゃっていたが、世間にはバラが春と秋に咲くのを知らない人が多い、、と。不肖、アタクシも写真をやっていなければバラが年に 2 回咲く事も、、いや、バラがいつ咲くかさえも知らなかったと思う。春と秋の花期以外に、咲かせてしまうと栄養の関係なのか、花が小さくなってしまうのだそうだ。そう言えば、このグレースも小振りの様な気がする。剪定の方法は、勿論不知。誰かにやって貰おう。DMR + Summilux-R 50mm/f1.4 Type II である。あぁ、、アタシはやはり R が好きだ。
(DMR + Summilux-R 50mm/f1.4 Type II, Capture One 4, Imcon DMR Profile, CS3)

| | Comments (4)

Thursday, 11 September 2008

SONY α900 (Alpha900) part II

A900_13lさて、SONY α900 の発表の衝撃を越えたところで、冷静になってフルサイズ機を考えてみたい。α900 のスペックや、β機のテスト画像が出て来ているのだが、筆者的には以下の通りである。

1) 価格を度外視すれば Canon EOS 1Ds Mk III の優位は動かない。
これは、どうもα900 の CMOS A/D Converter が 12bit という点で、14bit の Canon さんに軍配が上がる。この点に於いては我が DMR の 16bit は、依然として高水準である。

2) 高 ISO に於けるノイズ特性は Nikon D3 が依然として最高。
これも納得。

そうなると、、、三角形を頭に浮かべて、それぞれの頂点に、D3, 1Ds Mk III, α900 が存在すると思えばいいのではないだろうか。勿論、近い将来高 ISO での画質に変化が無い前提で、 D3 → D3X となるのであろうが、実際に、夜景を ISO1600 あたりで思いっきり手持ちで撮れるという世界は未だに D3 (X) のみが叶えてくれる快楽である。また、最高画素数では一歩譲るにしても、1Ds Mk III の画素数 + 14bit A/D Converter は、やはり現時点では最強であろう。では、α900 は、、、価格と全部入りの魅力、、、言葉は悪いが、取り敢えず最高を気取るなら、、これと言う気もする。

あくまでも個人的雑感とも言うべきものである。

| | Comments (6)

Wednesday, 10 September 2008

SONY α900 (Alpha900)

Sony_dslra900遂に、出た、、、ぁ、、。現時点で最高の画素数 2460 万画素を誇る。フルフレーム機 α900 である。フルフレーム機初のボディ内手振れ防止かつ anti-dust 機構搭載。驚くべきは、価格がボディのみ US$2999.99 である点。こりゃぁ、、売れる。参りました。AF 機を最初に発売した Minolta 時代に続いて、第 2 の α ショックとなるのだろうか?
詳細は、現時点では、

http://www.dpreview.com/news/0809/08090902sonyalpha900.asp#specs

である。

追記:9 月 10 日 12:23
SONY さんのサイトにも登場。

http://www.sony.jp/products/Consumer/dslr/products/body/DSLR-A900/index.html

尚、日本国内での発売は、本年 10 月 23 日。ヨドバシさんの価格情報では、328,000 円で、10% ポイント還元だから実質 30 万円を切る価格である。

コメントとして、A/D 変換の bit 数が不明。SONY さんも、新型レンズを 2 本追加(Zeiss 銘の 16-35mm 他)して来たが、広角側及び望遠側の単焦点が現時点では貧弱である。

| | Comments (10)

M8 よ、お前もか、、、。

L1000796_dmrL1000796_m8generic香港で撮った M8 の画像を Capture One で処理する。記憶していた絵と何かが違う。M8 Generic のプロファイルでは、緑が強く出る気がしたので、試しに Imacon の DMR 用のプロファイルを使用すると、やや色褪せた感じ(もっと正確に言うと小汚い感じ)ではあるが、ずっとリアリティが出る。この発色が自分が見て来た色である。掲載した画像は左側が Imacon DMR Profile, 右が、Capture One M8 Generic Profile である。RGB それぞれの発色の山を見ると、Imacon DMR Profile は、全体に暗めにシフトしており、RGB のピークの差が、Capture One M8 Generic よりも揃っている。つまり、カラー・サークルのより中心(白)に近い位置での微妙な発色であることが判る。どう考えても香港の海の色はコーラル・アイランドのそれではなく、また木々の色も若葉とは違う。こうやって両者を比較すると、Capture One M8 Generic Profile は、船の赤い旗が妙に目立っていたり、背景のビル群がなまめかしい色だったり、ガラスの色が深緑色だったり、、、好みはあるだろうが、人工的な着色をしたかのような感じがする。筆者が DMR を使う場合、Adobe CameraRAW を使わない理由が正にこの発色の感じが嫌な点で、このことは、結局 Capture One でも同じである。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, Imacon DMR Profile, CS3)

| | Comments (10)

Tuesday, 09 September 2008

帰国して

L1000828L1000817あまり、出張先を引き摺って、旅の写真を永遠に載せるのは気が引けるが、今回は街中をあまり撮らなかったが、船の写真は沢山撮った。特に、船が好きでも興味がある訳でもないのだが、ゆったりと航行する様は、美しいと思う。そう思いながら、帰国の機内で某旅行会社が企画した 100 日を超えるクルーズの案内が目に留まる。世界一周、180 万円から高い方は 1000 万円を超える、、勿論、「お一人様」の料金である。これを優雅と呼ぶか、勿体ないと呼ぶか、、、しかし、ホテルの値段を考えると、1 泊 10 万円のスィート・ルームに 100 日泊まれば、1000 万円で、それで世界一周が付いて来ると思えば安いのか?なんだか、よく判らなくなって来た。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, CS3)

| | Comments (4)

Monday, 08 September 2008

孤船

L1000823_2もう帰国しているのだが、香港で少々撮った M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH の写真で、最も気に入っているのが本日の画像である。ノイズだらけ、、、では無くて、このもやもやは雨なのである。香港の Star Ferry は、昔も今も庶民の足として健在である。明るい光の中では力強ささえ出る被写体であるが、雨の中ではいずれは滅びてしまうものであるかの如き、一抹の寂寥感が強調されるようだ。実は、ちょっとピントが甘いが同じ被写体を撮った他のどの写真よりも孤高の感じがした。Star Ferry と IFC building が、筆者の好みである。新旧好対照のものではあるが、いずれもその姿は特別に美しく、そしてその在り方が健気である。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, CS3)

| | Comments (4)

Sunday, 07 September 2008

気合いで M8

L1000807L1000812ぶつぶつ言っていても仕様が無いので、M8 を使う。要は、気合いである。縦位置は諦めて、横位置でしっかり撮る。これも気合いである。気合いだけではどうしようもない事が、世の中には沢山あるが、要するに気合いである。今日の画像は、100% crop で見てもちゃんとしている。船の窓枠、ドア・ボーイ氏の睫毛、、、ぴしっと、、気合いである。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, CS3)

| | Comments (10)

Saturday, 06 September 2008

使いにくいぞ、M8

L1000800_2L1000802L1000797もうお気づきだと思うが、今回は M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH の組み合わせといつもの IXY10 なのだが、筆者の腕のせいか、やたらと苦労している。75mm は、優秀なレンズではあるのだが、このレンズを M8 と組み合わせて縦位置でスナップするのは至難の業だ。まず、M8 のファインダー・フレームが酷過ぎる。これは、いつも思うが、RF 機だからというエクスキューズを認めたとしても、一体、自分が何を撮っているのか不安になるくらい移る範囲が違う。更に、縦位置で撮影した場合、グリップ付きの M8 とこのレンズの組み合わせでは、指が邪魔して測距が出来ない。指一本での軽快なピント合わせをするようなレンズでも無いし、不満が募る。世の M8 ファンには申し訳ないが、フレームに関しては銀塩時代の M 型の方が余程マシだ。横位置限定の、記念写真の為のカメラとレンズと言ってしまっては身も蓋もないが、シリアスに画像を追求しようとすればする程、ストレスフルである。勿論、筆者の低水準のカメラ・テクニックを前提にしての話ではあるが、、、。重くても、一眼レフだったなぁ、、と反省しきりである。あ〜、加えて UV/IR フィルターも今回は未装着だし、、、。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, CS3)

| | Comments (8)

Friday, 05 September 2008

香港ですのよ。

Img_0632あぁ、、香港は良い。気候は、今の日本のちょっと暑め、今日は湿気があった。食事は勿論、広東料理。到着日なのでホテルの中華料理。地元の人から言わせれば高くてマズくてナンセンスかもしれないけれど、それでも日本人には泥臭くなくておいしい。かつての麗晶軒、今はえ〜と、、欣 Toh 軒(Yan Toh Heen) ホテル・インターコンチのメイン・ダイニング、、と思うと、このホテルには NOBU も Alain Ducasse 氏の Spoon も入っている。って、ヲヤヂが食うんだから何でも同じかぁ、、、。兎に角、満足。M8 も持って来ているから、何とかしたい、、、(思うだけか?)。
(IXY10, CameraRAW, CS3)

| | Comments (6)

Thursday, 04 September 2008

さようなら、青山食堂

L1000780近所の食堂とラーメン屋さんが閉店。ラーメン屋さんの方は野沢に移ると貼り紙があったが、食堂は消えるみたいだ。その食堂の名称はズバリ「青山食堂」。価格設定はやや高めだったが、定食類を中心に、バリエーション豊富な、所謂、おやぢの飯、、、のお店だった。健気に夕方以降も営業していたが、殆どの客は昼飯客。つまり、今の青山では「昼食中心」では、商売が成立しないということなのだろうか?これで、暫くはまた昼食難民として、流浪の、、、あ、昼食抜きにして痩せる、、、そんなこと全く考えられない。食の崩壊、食の危機である。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, CS3)

| | Comments (6)

Wednesday, 03 September 2008

M8 は、軽い

L1000772L1000774リハビリ(?)の一環として M8 を使い出している。まぁ、いつまで続くかは判らないのだが。本日の画像は、M8 の ISO2500 が Dfine 2.0 で、使えるようになるかどうか?の検証である。結論を先に言えば、被写体によっては大丈夫、、、である。載せていないが、夜景を撮った場合、黒の背景にべったりと乗った輝度ノイズ(コントラスト・ノイズ)を除去する事はかろうじて可能であるが、背景に融け込んでしまうような黒色の壁との質感の差が無くなってしまう。更に細かな色指定、部分指定をすれば良いのだろうか?掲載した画像は、いずれも ISO2500 であるが、一応、見るに耐える画像である。細かく言えば、マネキン人形の胸の辺りのノイズが取りきれていない。右の画像はほぼ合格点である。撮影時にふと思ったが、M8 は、軽い。喇叭の練習のお陰で、体力が戻って来ているようだ。
(M8 + Apo-Summicron-M 75mm/f2, Capture One 4, CS3, Dfine 2.0)

| | Comments (3)

Tuesday, 02 September 2008

蛞蝓(なめくじ)

L1000753長雨で、蛞蝓氏の登場である。真夜中にテラスに出て煙草を吸う。戸外の風は湿り気を帯びているが少しだけひんやりとしている。ふと足下を見るとにょろりと、、、蛞蝓だ。触覚を動かしながら蠢いている。M8 を撮り出し 遅いシャッター速度だから息を止めて静かにシャッターを押す。ゆっくりゆっくりと動いている筈の蛞蝓だが、筆者の遅いピント合わせの間にどんどん視野から外れて行く、、待て待て、、、。実のところあまりに M8 を使っていなかったので ISO 感度の設定に手間取ったりもしたのである。M8 の ISO2500 の画像には、輝度ノイズ補正が有効のようだ。
(M8, Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH, Capture One 4, CS3, Dfine 2.0)

| | Comments (4)

Monday, 01 September 2008

Dfine 2.0 & DMR

L1080480_1さて、雷に畏れおののき、ちょっと可哀想な状態になっていたもこ吉であるが、プライドを痛く傷つけられたらしくなかなか立ち直れないのである。そのアンニュイな様子を DMR で撮ろうと思ったが、リビングの端のテーブル下の暗い所に潜むように隠れてしまっている。Nikon D3 であれば、思い切り高感度で撮れば良いのだが、DMR では、せいぜい ISO400 まで、通常のセッティングでの最高値 ISO800 では、画面が荒れるので覚悟した撮影となる。そこで、今回導入した Dfine 2.0 の登場。ISO800 で撮った RAW 画像を、Capture One 4 で現像。この際、Capture One 4 のノイズリダクションは全て off にした。生成した Tiff 画像を PS3 で開き、100% にするとカラーノイズがべったり。黒々としている筈の鼻、深い憂いをたたえた瞳が、油を落とした水面の如く虹色になっている。IXY10 の画像を Dfine 2.0 で、処理した際には主に輝度ノイズを低減する事で希望の画質に近づいたが、DMR の場合は、輝度ノイズよりも寧ろカラーノイズの方が問題だった。一般に、輝度ノイズを除去する方策としてローパス・フィルターが採用されているくらいだから、そのローパス・フィルターが無い DMR では、輝度ノイズの問題が大きいであろうと思っていたが、全く無視はできないものの KODAK 製の CCD の素性が良いのかもしれない。
Picture_1Adobe Photoshop CS3 の plug-in 形式の Dfine 2.0 で、画像を開いた直後の画像。左の大きな画面の中央部の赤い縦線の左側が処理前、右が処理後である。但し、まだ処理を行っていないので左右とも同じ。ご覧の通り、カラーノイズが、全面に出ている。一旦、自動処理を試したがカラーノイズの除去が不十分にも感じたので、手動で鼻と瞳の部分を指定し、再度ノイズ処理をすることにした。輝度ノイズにしろカラーノイズにしろ除去する際に、その効果と画像全体の「崩れ」のバランスをどう考えるかが問題である。今回は掲載するサイズを無視し、100% を前提にやや強めに除去したので、最初の画像の通り、ややソフトフォーカス気味の味付けになってしまっている。
Picture_2輝度ノイズ除去とカラーノイズ除去を赤線の左右で見比べながら行う。カラーノイズ除去を完全に行っている。輝度ノイズ除去は、まあ適当に、ディテイルとの相談である。見掛け上の解像度が輝度ノイズの存在で上がる事もあるから最終的に画像を提示する大きさによって数値は変わる。尚、Dfine 2.0 には、jpeg ノイズ除去、エッジの保持という別項目もあり、加えて画像の部分指定やカラー指定も可能である。完全ではないが、これで DMR の ISO800 領域がほぼ実用に足る画質を提供してくれるのが嬉しい。
(R9 + DMR, Summilux-R 50mm/f1.4 Type II, CS3, Dfine 2.0)

| | Comments (2)

« August 2008 | Main | October 2008 »