DMC-G1 : G Vario 45-200mm/f4-5.6 Mega O. I. S.
筆者が、デジタル・カメラの世界で、科学技術の進歩を如実に感じるのが高感度撮影での画質の向上と、防振、、つまり手振れ補正技術である。前者はデジタル時代の新たな試みであるが、後者は銀塩時代に遡る。いずれも写真撮影領域の拡大と言う観点から「凄い!」と思っている。昼間は勿論のこと、夜間、手持ちで 400mm 望遠を 1/13 sec. で、振り回すというのは一昔前で言えば、不可能とされていた事であった。本日の真ん中の画像がまさに「それ」で、ブレは皆無ではないが、100% Crop でも「鑑賞に堪える」のである。この 35mm 版換算、90 - 400mm ズームの描写に付いて云々するずーっと前に、このレンズでしか撮れない世界があるということをお伝えしたい。あ、、、三脚使って長秒時露光で、、、そういう時代では無いとも、、お伝えしたい。DMC-G1本体を買う際に、標準ズームに加えて、このレンズを加えたのは、正解であったと自画自賛である。今時のお母様方は、お子様の為に最初からこの組み合わせをお使いになるのだろうけど、それは実は凄いことなのだ、、、。
(CameraRAW, CS4)
Comments
野本さん、こんにちは!
まったく同感です。
ところが15年ほど前まで、防振技術もデジタルも、私の周囲のカメラマンの間では「邪道」と言われていたのを思い出します。
「報道はまもなくデジタルに置き換わるだろう」という私の発言も、デジタルの長所に注目したものだったのですが、当時は新しもの好きか、銀塩写真への無理解としか受け取られなかったのを覚えています。
そのまた10年ほど前には、モータードライブも邪道と言われていましたけど。
高校野球の本を出版するときに昭和初期の古~い写真を調べていて、当時のスポーツ写真がスピードグラフィックで撮影されていたのを知り、「そういう時代も当然あったのだよな」と当時のカメラマンの職人芸に敬意を払うと共に、スピグラの感覚でモードラ批判をされてもなあ、と思うものでした。
防振技術の向上はブレ低減に効果を発揮しましたが、被写体ブレまでは軽減してくれるものではありませんでしたから、最近のデジタル写真における高感度写真の画質向上は、写真の撮り方を根本から変えてくれるものですね。
Posted by: RAVEN | Sunday, 18 January 2009 16:39
RAVEN さん、
デジタルと銀塩というステレオタイプの比較論は、出ては消え、消えては出て来ます、、、、。未だに、銀塩機の皮を被ったままのデジタル一眼レフが多いのですが、そろそろ三世代〜四世代経つのですから、デジタルに特かした機能を強烈に「売り」にするカメラ群が出て来ても良いと思います。何度も言いますが、一眼レフの形を踏襲するのもそろそろ考え直してくれないかなぁ・・・?
Posted by: 野本 巌 | Sunday, 18 January 2009 21:26
野本さん、こんばんは!
仰るとおりだと思います。
私がG1に興味がもてなかったのは、ズバリその点なのですが、EVFの出来がかなり良かっただけに残念です。(実物を見たら、その小ささはけっこう評価しても良いかなとは思いました。)
しかしそのEVF画像にしても、なぜあの大きさに設定してしまったのでしょう?
せっかく光学ファインダーではないのだから、撮像素子はフォーサーズでも、ファインダーの画像はフルサイズ1眼よりも大きいぞ、D3やα900よりも見やすいぞという仕様に、なぜできなかったのでしょう?
なんだか、これまでのフォーサーズがこのくらいだから、このくらいでいいだろうと最初から限界が決められていたような気がして、、、、
極端な話、ファインダーは中判並の大きさに見えても構わなかったと思うし、カメラファンには十分アピールしたと思うのですけど。
いずれ有機ELなど、より高精細な液晶がファインダーに採用されると思われるので、私は次世代機に期待しようと思っています。
Posted by: RAVEN | Sunday, 18 January 2009 22:15
あはは、、、RAVEN さん、DMC-G1 は、普及機ですよ〜♪
コンデジ需要の先にある機種で、各社のフラッグシップと互角に勝負する機種ではありませんです。
Posted by: 野本 巌 | Monday, 19 January 2009 00:30
おはようございます! 野本さん。
確かにG1は普及機なのですが、可動式の背面液晶を割愛してEVFにコストをかけても良かったのでは、と思うのです。
Panaさんは業務用ビデオの技術もあるので、画像確認にも使えるビデオ用ファインダーの技術を転用するのではと、当初想像していたのです。
高精彩大画面のEVFがあれば、背面液晶は無くても構わないなあと思ったので。
普及機の場合、撮って人に見せる背面液晶はやはり不可欠なのでしょうか?
「小ささ」のほかに、撮りやすさにつながる分かりやすい「驚き」があれば、大ヒットにつながるような気がします。
Posted by: RAVEN | Monday, 19 January 2009 08:28
RAVEN さん、
背面液晶は必須だと思います。
何故ならコンデジの延長線上にある機種だからです。
女性を想定するとファインダーで確認する派は、少数、、、理由は目の周りの化粧が剥げるから、、、であります、、、(^^";ゞ
一眼レフが女性に不評なのは、化粧との兼ね合いがあるからです。
「化粧が剥げない一眼、、、。」これがキーワードです。
Posted by: 野本 巌 | Monday, 19 January 2009 10:07
民生用のビデオカメラも今は、ファインダーなし・液晶画面のみの機種が結構多いんですよね。少し前、ハイビジョンカメラのビューファインダー用の液晶パネルの記事を読んだら、そのサイズが2.4インチとかで、これならデジカメの背面液晶とあまり変わりませんね。
Posted by: もへ | Monday, 19 January 2009 22:40
もへさん、
ファインダーを覗くと言う行為は、廃れてしまうかもしれませんね。
民生用ビデオを主に撮るのは女性ですから、やはり化粧崩れを気にされる方が多いのでしょう。
女性にとってのお化粧は、下着以上に重要らしいですから、、、。
Posted by: 野本 巌 | Tuesday, 20 January 2009 10:59