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Friday, 28 August 2009

往く夏

_1010054会社のベランダに出しておいた植木の横に、蝉の死骸があった。暑い夏が終わりそして短い命も終わる。摂理とはいえ、惨い現実であるが、蝉にとっては大往生なのかもしれない。我々人間はこれから来るであろう秋、冬に想いを馳せ、そしてまた巡る夏を迎えるのだ。若い時には、夏が去っていく事にそれほどの感慨はなかったが、最近は、衰えつつある自分の姿を重ね合わせて夏の記憶を惜しむように感傷的な気分になる。畢竟、歳を取ると言う事はそういう事なのだと理解した。件の骸は自宅に持ち帰り、植え込みに入れた。今年はこれで 2 回目、朽ち果てた姿をコンクリートの上に晒し続けるよりも土に戻る方が少しは良いだろうと思ったからだ。
(ZD 25mm/f2.8, DMC-G1, Camera RAW, CS4)

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Comments

初めまして・・・・・
往く夏を見て野本厳さまの失われつつ人の優しさと思いやりと暖かさをひしひしと感じました。
かって小鳥を飼っていて死んだときお墓を作ったことも思い出しました。
そして昔このようなことを詩にした金子みすゞという詩人も重ね合わせました。

大漁

朝焼け小焼だ
大漁だ
大羽鰮(いわし)の
大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう

Posted by: TOKIWAI | Friday, 28 August 2009 14:27

TOKIWAI さん、初めまして。

人間に限らず、生けるもの全てが、或る意味大きな犠牲の上に成立しているんだなぁ、、と思っています。その頂点に君臨するのがヒトですが、それを頂点と表すのが正しいかどうかは疑問です。

宗教観、倫理観、、詳しい事は判りませんが、いずれにしてもそれらの恩恵を受けているのですから、感謝の気持ちは持ちたいものです。

Posted by: 野本 巌 | Saturday, 29 August 2009 09:31

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