R レンズ総覧第二回 (Summilux-R 80mm/f1.4) 補遺
早くもこの総覧、ぐちゃぐちゃになりそうなムードであるが、この Summilux-R 80mm/f1.4 撮り足りないなぁと思っていたので、外出のついでに渋谷まで持ち出してみた。撮るのは、開放 (f1.4) での街風景。常識では考えられない撮り方だが、ともかく、撮ってみたいから撮ってみた。最初の画像は、宮益坂を下りきったトコロの交差点。ビックカメラの電飾にピントを合わせ、手前は成り行き次第。「ほ〜、それなりに撮れるわい!」と思ったので、反省も何もしないで、
見上げたところのネオンサイン。仔細に見ると、ピントが合っているのかいないのか、もこもことした 100% Crop での描写であるが、このレンズの絵は、後処理が楽である。ボケの部分がふんわりとしているので、後からスマート・シャープ (Photoshop の場合)を掛けても、線にイライラした感じが皆無で、素直にシャープネスが生きてくる。これは貴重なことである。25% に縮小すれば、素晴らしく見える。馬子にも衣装ではないが、開放の描写で、これは秀逸の部類だろう。
最後は、東京の魔窟、、、渋谷スクランブル交差点を遠方から見る、、、である。絵画的な表現とは、先達の言葉だが、確かにうまいとこ描いてくれる感じである。縮小した画面では判別不能だが、右下のバスの行き先、、、早大正門がしっかりと読める。これも同じく f1.4 での描写。そう考えると、Summilux-R 80mm/f1.4 は、決してポートレート専用ではなく、夜間のルポルタージュにも使えるレンズだということが理解できる。
Comments
野本さん、おはようございます!
R80mmを付けてのスナップ、重量がある分安定感は増しそうですが、短時間勝負かも、、、(笑)
DMRもそうですが、ローパスレスセンサーを使用しているカメラでは、100%クロップでも画像が相当シャープなので、RAW現像時にシャープネスをマイナス側にしてちょうど良いくらいです。そのまま縮小するとカリカリ感が凄いです。
Rレンズは開放値ではホワッとしていますが、解像感はしっかりしているので、シャープネスのコントロールで好みの仕上げにできますね。
Posted by: tamura | Wednesday, 03 October 2012 09:11
tamura さん、お早うございます!
カメラ(とレンズ)は、ぶら下げている時は重く重く感じるのですが、撮る時は何故か重量を感じませんです、、、気持ちが視神経に集中しているからだと勝手に思い込んでいます。
仰る通り、ローパスレスのカメラの解像力は凄まじく、縮小時に気を付けないとカリカリになりますが、アタシはそれでもなるべくカリカリになるように、、、弱いシャープネスを 2 回掛けて仕上げてますです。
この周りのコントロールが、やりやすい、、、R レンズの特徴であります。
Posted by: 野本 巖 | Wednesday, 03 October 2012 09:32