麻布十番


夕べは麻布十番のふぐ武さんにお邪魔して、友人とかつての同僚との会食。新一の橋の手前でタクシーを降り、少し歩いてみた、普段はあまり行かない地域になってしまったが、冬の時期になるとふぐを食べるためだけに向かう。いつの間にか二十年以上通っていることになる。麻布十番の街は、かつては陸の孤島だったが、南北線、大江戸線が通るようになり、街の雰囲気が変わってきたようだ。昔の風情が無くなってしまったと嘆くむきもあるのだろうが、地下鉄が通っていなければ、おそらくこの商店街も存続が厳しかったのではないか、、、と思っている。
筆者は九州生まれだから、父母が存命の頃、冬になるとふぐを大皿に盛り、食べさせてくれた。とらふぐの胸鰭が白いのが美味いと、親父が言ってたなぁ。東京で食べるふぐは高価だが、年に一度か二度、だいぶ記憶から薄れてしまった両親の面影を思い出しながら静かに酒を酌み交わす。ただそれだけ。
(DMC-GX1, G 20mm/f1.7 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6)


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