嵯峨野 宝筐院(黄)
一つ前の厭離庵が赤であれば、こちらは黃。意図的に対比したわけではないが、さしずめ今秋のテーマカラーと呼べばそうなる。赤い紅葉はいずれ暗褐色になり、黄葉は褐色に変わってしまうが、幸いな事に鮮やかな黄色を拝むことが出来た。冬の低い日差しが単調になりがちな画面にコントラストを与えてくれる。表現としてのっぺりと黄色を出すのも一興だが、暗部の粘りに期待してみたものと両方を掲載した。表現手法の差と云えばそれまでだが、ご覧頂いている方からのご批評を期待したい。
最後に、AME ではなく、Elmarit-R 28mm/f2.8 Type II を用いた横位置の画像。広がりが出たと同時に、情念が薄れ客観性が出てくる。今回の京都行きは、殆ど AME 1 本で撮った。構築物をバックにしたものも撮ったのだが、何故か掲載したのは紅葉そのものを撮ったものばかり。雰囲気よりも寧ろ内に秘めたエネルギーを表現したかったのだろうと思う。写真は、撮る側の無意識を反映しているのかもしれない。
(R9 + DMR, AME, Elmarit-R 28mm/f2.8 Type II, Capture One 7 PRO, CS6)
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Comments
この3枚は透明感がありますね。
私も今現像しているのですが、DMRの画像は透明感が違うような発色が良いように感じています。
私はシャドーのしまった感じというか、ちょっとコントラストの高めが好きかな。
Posted by: ボン村上 | Sunday, 09 December 2012 23:09
ボンちゃん、コメント有難うございます。
AA フィルターが無いおかげなのかどうか判りませんが、薄皮一枚の鮮鋭感が違いますよね!
しかし、今回の京都は色の渦でした!
Posted by: 野本 巖 | Monday, 10 December 2012 00:10