嵯峨野 厭離庵(赤)
tamura さんに導かれるままに、とぼとぼと歩いて辿り着いたのが、この庵。藤原定家が小倉百人一首を撰した場所と言われている。あまり広くはない境内に入ると眼に飛び込んで来たのは一面の赤。しかも暗褐色ではなく御覧の通りの瑞々しい赤。文字通り紅葉である。前日の雨で散った紅葉が、眼にも鮮やかに最後の赤を競っている。なんという僥倖。おそらく、この赤は翌日には暗褐色に変色していたであろう。丁度鮮血が暗紅色に変わるのと似ている。筆者の経験では、海外の紅葉には赤はあってもこの透き通るような赤色は皆無だ。おどろおどろしくそして妖艶ささえ感じさせてまるで生きているようなその姿に息を呑む。
赤を堪能していただくために、5 枚も掲載してしまったが、白の中の白或いは黒の中の黒ならぬ赤の中の赤をご覧頂きたい。紅葉葉の姿が、蠢いているようでその生々しい姿は情念の塊にも見える。良い経験をさせてもらったと感謝。垣根の緑と組み合わせた画像もあったがそちらは残念ながら拡大するとかなりブレていた。掲載した上の画像の真ん中の画像も僅かであるがブレている。撮影の途中から ISO400 に切り替えて随分楽になったがそういう撮影上のテクニカルな側面での不利よりも寧ろ DMR の性状と コントラストが高くなるImacon ICC Profile を筆者が使い続ける理由のひとつが画像の向こう側から聞こえてくるような呻きにも似た音なんだと思う。
(R9 + DMR, AME, Capture One 7 PRO, CS6)
Comments
ここは綺麗でしたよねぇ(^^)
私はIS0200通しで撮りましたが、ちょっとブレているものがありました。
祇王寺のすぐ近くにも関わらずこの色の違い、、、全くの自然でもなく人工でもなく、京都というところの奥深さを感じさせられる庵でしたね。
雨上がりというタイミングも最高でした(^^)
Posted by: ボン村上 | Saturday, 08 December 2012 09:05
おはようございます!
ここの紅葉は毎年楽しみにしていますが、今年はここ数年で最高の色が出ていました。野本さんがDMR担いで来られるというので、まるで前の晩から準備していたような色合いでしたね。(笑)ホントにきれいな赤色でした。
Posted by: tamura | Saturday, 08 December 2012 09:08
ボンちゃん、ホンマここの赤はすごかったなぁ、、、。
アタシは、ISO100 途中で気付いて ISO400 それでも光は厳しかったです。
でも、必死で、、、わはは。
前夜の雨も幸いしたんやろうなぁ、、、。
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 08 December 2012 13:34
tamura さん、本当にお世話になりました。
あはは、準備なんて、、、、(^^";ゞ
でも本当に奥深いです。
それと京都への小旅行は、いつも自分の中での句読点になっている気がします。
また、串の坊、、行きましょうネ!
Posted by: 野本 巖 | Saturday, 08 December 2012 13:36