Leica M (Type 240) 使用雑記 (17)
一昨日注文した Rayqual (宮本製作所)の Leica R レンズ・アダプター (Rayqual LR-LM V3) がなかなか到着しないのに業を煮やしながら、待つこと数時間。昨日の夕方になってやっと到着。早速開封して、いよいよ Leica R レンズを Leica M で試す時が来た。三脚を準備し、テラスに出てランタナの花を撮り始めようとしたが、風が強く被写体がゆらゆら揺れる。暫く待ったが風は収まらず断念、風が当たりにくい鉢植えに移動して撮ったのが本日の画像。しかし、作例とは呼べない粗末な作画である。左の画像は、Capture One 7 PRO で、ICC Profile を Leica M (Type240) に設定したもの。右の画像は Imacon ICC Profile を用いたもの。まず、左の画像では、周辺の光量落ちが見て取れる。DMR では、クロップされてしまっていた部分。また色味が筆者が慣れ親しんだ DMR の画像と違う、、、が、これは ICC Profile のせい。右の画像では、周辺光量落ちを補正し、ICC Profile を変えて、DMR 様の再現とした。以下に、使用感をまとめてみたい。
1) Rayqual LR-LM V3 アダプターについて
Leica M の 6 bit code 読み取り部分に対応した反射板が加えられているので、EVF が使用可能。但し、純正アダプターで対応予定の R レンズの一覧は MENU 画面に出てこない(これは、純正アダプターがどのようなコーディングで、R レンズ・アダプターを認識させるのか判れば解決可能と思料)。また、マニュアル・フォーカス時の拡大モードをオートにしておいても自動的に拡大画面にはならず、拡大モードにするには Leica M 本体前面のボタンを押す必要がある(シャッター半押しで 100% 画像に復帰はする)。それ以外は、堅牢な作りで剛性感もある。
2) Leica M での使用に関して
まず、レンズ(この場合、AME)を装着して思ったのは軽いということ。これは、意外かもしれないが R 遣いは、R9 + DMR というとてつもなく重い思いをして撮るのが習慣になってしまっていたから、Leica M + AME を軽く感じてしまうのである(悲しい性)。但し、グリップと縦位置シャッター・ボタンが無いので、ハンドリングは決して楽ではない。また M 型のキビキビした動作に慣れておられる向きには、不満が残る反応速度だが、DMR 使用者には「どってことない」感触である。
3) EVF での撮影について
これは、Leica M の機能だが、拡大モードで拡大される部分が中央部分のみなので、中央部でピントを合わせ、構図を決めようとすると所謂コサイン誤差が出てしまうが、AME の様なマクロ・レンズを用いての近接撮影では、紙一枚より薄い被写界深度なので、この誤差が「痛い!」。また、ピント確認のフォーカス・ピーキングも静止したブツを撮るには使えるが、野外での使用では表示が見難い。
4) AME 使用の場合
近接撮影時の周辺光量落ちが気になる。絞れば改善されるが、そうなると EVF 像が見難くなる。画像ソフトでの修正は可能ではある。DMR の色合いを熱望されるの向きには、Imacon ICC Profile の入手が必要となる(筆者は、どうしても深く沈んだ落ち着いた緑色を好ましく思っているので、緑色が黄緑色に転ぶのが嫌なのである)。
これから、R レンズでの使用を本格化させるが、M レンズ使用時以上に問題山積みな予感。しかし、山は高いが故に登る気にさせられる、、、が、滑落しないように気をつけたい。
(Leica M, Rayqual LR-LM V3 Adapter, AME, Capture One 7 PRO, CS6)
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