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Sunday, 30 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (17)

L1000250L1000250_1一昨日注文した Rayqual (宮本製作所)の Leica R レンズ・アダプター (Rayqual LR-LM V3) がなかなか到着しないのに業を煮やしながら、待つこと数時間。昨日の夕方になってやっと到着。早速開封して、いよいよ Leica R レンズを Leica M で試す時が来た。三脚を準備し、テラスに出てランタナの花を撮り始めようとしたが、風が強く被写体がゆらゆら揺れる。暫く待ったが風は収まらず断念、風が当たりにくい鉢植えに移動して撮ったのが本日の画像。しかし、作例とは呼べない粗末な作画である。左の画像は、Capture One 7 PRO で、ICC Profile を Leica M (Type240) に設定したもの。右の画像は Imacon ICC Profile を用いたもの。まず、左の画像では、周辺の光量落ちが見て取れる。DMR では、クロップされてしまっていた部分。また色味が筆者が慣れ親しんだ DMR の画像と違う、、、が、これは ICC Profile のせい。右の画像では、周辺光量落ちを補正し、ICC Profile を変えて、DMR 様の再現とした。以下に、使用感をまとめてみたい。
1) Rayqual LR-LM V3 アダプターについて
Leica M の 6 bit code 読み取り部分に対応した反射板が加えられているので、EVF が使用可能。但し、純正アダプターで対応予定の R レンズの一覧は MENU 画面に出てこない(これは、純正アダプターがどのようなコーディングで、R レンズ・アダプターを認識させるのか判れば解決可能と思料)。また、マニュアル・フォーカス時の拡大モードをオートにしておいても自動的に拡大画面にはならず、拡大モードにするには Leica M 本体前面のボタンを押す必要がある(シャッター半押しで 100% 画像に復帰はする)。それ以外は、堅牢な作りで剛性感もある。
2) Leica M での使用に関して
まず、レンズ(この場合、AME)を装着して思ったのは軽いということ。これは、意外かもしれないが R 遣いは、R9 + DMR というとてつもなく重い思いをして撮るのが習慣になってしまっていたから、Leica M + AME を軽く感じてしまうのである(悲しい性)。但し、グリップと縦位置シャッター・ボタンが無いので、ハンドリングは決して楽ではない。また M 型のキビキビした動作に慣れておられる向きには、不満が残る反応速度だが、DMR 使用者には「どってことない」感触である。
3) EVF での撮影について
これは、Leica M の機能だが、拡大モードで拡大される部分が中央部分のみなので、中央部でピントを合わせ、構図を決めようとすると所謂コサイン誤差が出てしまうが、AME の様なマクロ・レンズを用いての近接撮影では、紙一枚より薄い被写界深度なので、この誤差が「痛い!」。また、ピント確認のフォーカス・ピーキングも静止したブツを撮るには使えるが、野外での使用では表示が見難い。
4) AME 使用の場合
近接撮影時の周辺光量落ちが気になる。絞れば改善されるが、そうなると EVF 像が見難くなる。画像ソフトでの修正は可能ではある。DMR の色合いを熱望されるの向きには、Imacon ICC Profile の入手が必要となる(筆者は、どうしても深く沈んだ落ち着いた緑色を好ましく思っているので、緑色が黄緑色に転ぶのが嫌なのである)。
これから、R レンズでの使用を本格化させるが、M レンズ使用時以上に問題山積みな予感。しかし、山は高いが故に登る気にさせられる、、、が、滑落しないように気をつけたい。
(Leica M, Rayqual LR-LM V3 Adapter, AME, Capture One 7 PRO, CS6)

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Saturday, 29 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (16)

L1000244もこ吉の「ぼよぼよ度合い」が、上がって来ている。食事と排泄以外の時間は殆どご覧のような状態である。歯はまだ残っているが、前歯の一部が無くなっているのか、舌が出てしまっている。救いは食欲旺盛な点と自分の意志で排泄に向かう事だ。自分でどうにもできなくなると「ヲン」と吠えているから頭は比較的はっきりしているのだろう。方向感覚がずれているのと、目があまり見えていない、前足の関節がうまく曲がらないのが重なって、真っ直ぐ歩くことが出来ないから、動く際に右回りの円を描いている、ぐるぐると回る姿を眺めているワケには行かないので適当なところで、抱え上げケージに入れてやると安心しているようだ。本画像は、M マウントになって直ぐ辺りの Summicron 90mm/f2 (1960)、あの白鏡筒の重く大きなレンズである。絞りは f4 付近。逆光では盛大にフレアーが出るが描写はしっかりしている。かなり心象風景的な作画になったが、もこ吉に免じて、ご寛恕いただきたい。
(Leica M, Summicron 90mm/f2, Capture One 7 PRO, CS6)

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Friday, 28 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (15)

L1000235L1000236L1000237L1000239昨日は、月一回の YMJO の練習日。新御徒町に赴く。綺麗に晴れ上がっていたので風が気持ちよかった。早めに着いたので、練習場所の近所を散策。大した画像は何も無いが、風に吹かれながら初夏の気候を愉しむのは贅沢な事だ。天候もそうだが、生きていても順風満帆の日と言うものはそう多くはないのだと思う。しかし、フルサイズを当たり前のサイズと感じるようになってから、少し時間が経つがそのストレスの無さは格別である。筆者のような古い人間には、レンズの焦点距離を身体の感覚で覚えているようなところがあり、この焦点距離でここまで寄れば全景が入るとか、これは動かし難い事実である。勿論、永らく micro 4/3" を使って来たので、その感覚もあるのだが、その場合 micro 4/3" 規格のレンズの焦点距離を 2 倍にして考えているのだから結局同じ事だろう。
考えてみると DMR のほぼ APS-H サイズというのが、結局身に付かなかった。1.37 x のファクターがどうにもこうにもややこしく感じたのである。人間とはなかなか難しい生き物である。
(Leica M, Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH., 2nd, Capture One 7 PRO, CS6)

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Thursday, 27 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (番外編 VI)

L1000233番外編が続く、夕べは 60 ~ 80 年代に一世を風靡した Buddy Rich 氏(ドラム奏者、故人)が率いていた Buddy Rich Big Band の同窓会バンドの公演をブルーノートに聞きに行った。友人の Chuck Findley 氏も演奏に参加するとの事で、事前に連絡を頂き、演奏会後の懇親会という名の内輪の飲み会をアレンジする大役を仰せつかった。正直、そういう役目を負うと演奏を聴く方に集中できないのだが、やはりその通りになってしまった。演奏が終わり、店の外で待っているとブルーノート東京の女性係員さんが、筆者の名前を呼ぶ。「はい!」と応えると、「Chuck さんが、探しておられまして、すぐに来るのでこのままお待ち下さい。」と、、、。暫くして、Chuck FIndley, Bob Coassin, Eric Miyashiro, Isao Sakuma の豪華ラッパ陣、ピアノの Matt Harris, トロンボーンの Alan Kaplan (敬称略)ともう1人(失念!注、後に トロンボーンの Charlie Morillas 氏と判明)に加えて、ラッパ関係の友人の方々とぞろぞろ歩いて Bar Ho へ、、、。玉寿司の三代目、中村さんも待っていて下さり、和気藹々の飲み会いや懇親会が始まり、深夜 3 時まで。記念画像は撮り損ねた、、、(というより話が面白すぎて学生ノリで話していたから画像のがの字も出て来なかった)が、自分の中で、何か殻が破れ突き抜けた心境になり大満足であった。
(Leica M, Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH., 2nd, Capture One 7 PRO, CS6)

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Wednesday, 26 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (番外編 V)

_1010430果たして、これが Leica M 使用雑記の番外編に相当するかどうかは疑問だが、今回の Leica M 導入で、今後のカメラ機材の搬送に関しても少しブラッシュ・アップする時期が来たと勝手に解釈し、ここ数年のカメラ関連機材の進歩をつぶさにネット検索していた中で目に留まったのが、本画像の Hazard 4 Evac Photo-Recon Sling Pack である。米国の mil. spec に準じた作りのカメラ機材専用のスリング・パック、、、バックパックが両肩に肩紐があるのに対して、本品は片側のみ。元々は、軍隊での使用を前提としたブツであるが、実際に見てみると丁寧な作りで、ミリタリー・ファンのみならず、日常使用にも充分対応するブツである。重量約 1kg で、コーデュラナイロン製。外ポケット 2 個(画像左側面)、庫内へのダイレクト・アクセス口(画像右側面下部)及び上部開口(画像上部)があり、内部はパッドが入っておりかつ可動式の仕切りが 4 枚付いている。上部の蓋は二重構造で、一枚目の蓋を開けると、蛇腹式の小物収納(メッシュ素材)があり、二枚目の蓋を開けると直接機材を出し入れ可能。R9 + DMR ボディを横置き、縦置きでも収納出来るスペースが確保されている。また、仕切りを工夫すれば、500mm までの望遠レンズ付きボディも収納可能としている(この場合、仕切りを取り払うのだろう)。細かなスペックや画像は割愛するが、検索すれば沢山ヒットする。このスリング・パックを背負えば、街が戦場に、、、なるのかもしれないが、寧ろ筆者にとって好都合なのは、長辺が、ラッパを収納可能な長さ(約 50cm)である事だ。実際仕切りを取り払い、楽器を入れてみるとスッポリ入る。Schilke, Bach は問題なく Benge は、やや長めなので僅かにテンションが掛かるが収納可能。で、うひひなのである。
(DMC-GX1, G 20mm/f1.7 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6)

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Tuesday, 25 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (14)

L1000230_1夕べは夕方からご近所の玉寿司さんにお邪魔して撮影、、、ではなくて別のバンドの先輩 S 氏と待ち合わせ。S 氏の事は、学生時代から名プレイヤーとして存じ上げていたが、たまたま近所同士ということが最近判明し、親しくして戴いている。この画像の主は、玉寿司三代目の N 村氏。なんと、彼の特技はエレキ・ギターの速弾き!つまり「ギターの弾ける板前さん」である。明日 (6/26) の小さなパーティに、定休日にも関わらず出前をお願いしたのを快く引き受けて下さった。
L1000231_1その後、その小パーティの会場となる Bar Ho にお邪魔して、O 君と時間等の打ち合わせをし、またまたその後寄ったのが醸造酒家 KURA、オーナーのお嬢さんかつ店長というセレブな T 嬢を撮らせて戴いた。過日のライブ撮影の際、画角が広すぎるという理由で、あまり使わなかった Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH., 2nd をいずれの画像も f2 で、撮っている。このレンズ、開放から f2 付近までは、柔らかな描写。f2.4 辺りから線は細いままで強力に像が立ってくるイメージである。開放からギンギラギンになる最新の Leica M 用レンズより人物を撮るには向いているのかもしれない。と同時に、階調がよく出る印象だ。
(Leica M, Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH., 2nd, Capture One 7 PRO, CS6)

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Monday, 24 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (番外編 IV)

_1010428EVF という考え方は嫌いではない、いや寧ろ好きなのだが、やはりカメラを実際にガシガシ使う場合は、不要な突起物が無いに越した事は無いと思っている。M3 用の 35mm 光学ファインダーもしかり、あの見えと造形そしてカメラに装着した際の工芸品を思わせる完成度は眺めるには最高であるが、肩からぶら下げて歩いている間中、紛失の恐怖と闘わなくてはならない。Leica M 用の EVF も今までの所、紛失は無いがそのやや「甘い」取り付け方法が紛失の不安を残しているし、カメラバッグの中でゴトゴトしていると、いつの間にか「甘い」ロック機構に依って、ローアングルで使用する様な角度に EVF の本体部分が浮いてしまっている事が多い。先日のライブの撮影の前にとうとう決心してパーマセル・テープで固定してしまった。しかも綺麗に縁取りしてアールを出してという丁寧な遣り方ではなく、わざと皺を寄せぶっきらぼうに小汚く。故意に落下させたりはしないが、どうもピカピカのカメラというのは使い辛い。適度に「ヤレた」感じが一番良い。人間だって少々擦り切れてきた位から味が出るのだから。と思い思いしていたら、不用意にゴトリと小落下、、、ストラップの留め具が割れてしまった。本体は無傷で動作も問題ないが、そんな事で肝を冷やす位だから、やはり小人である。
(DMC-GX1, G 20mm/f1.7 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6, トリミング)

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Sunday, 23 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (13)

L1000180金曜日 (6/21) は、ラッパのアドリブを習っている村田浩先生の古希祝を兼ねたライブを横浜関内駅から程近い gig まで聴きに行った。事前に村田先生から画像を撮って欲しいと依頼があり、二つ返事で引き受けたのだが初めての場所なので勝手が分からず、取り敢えず Leica M 本体と Elmarit-M 21mm/f2.8 球面最終、Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH. 2nd, Summilux-M 50mm ASPH. で臨むことにした。最初の画像は、Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH. 2nd の画像であるが、結局 21mm, 35mm は広角過ぎて使うのを諦め 50mm で行くことにした。篠突く雨の中、ライブは開始されたが、村田先生の地元なので同級生の方々、お知り合いの方々が多く、和気藹々とした雰囲気で進行。先生もかなりリラックスされていた様子だった。
L1000190L1000188L1000204人物を撮る部分ではだいぶ慣れてきたのだが、ライブではその音が画面から聞こえなければ意味が無い、、、が、筆者の技量では音が聞こえるところまでは無理である。わざとブレを入れてみたり、、、それでは 1970 年代のロック・コンサートになってしまうとか思い思いしながら、ひたすらピントを合わせ、構図を考えながら撮ってみた。個人的にカメラがしゃしゃり出るのは好きではないからお店のカウンターにへばりついて撮っている。構図が良いものはピントが甘かったりブレたりしてなかなか思い通りに撮ることが難しかった。またかなり暗い場合は、EVF で増感された画像のほうがピント合わせが距離計よりも楽だったのが収穫。
L1000224最後に、お決まりの集合写真。そうか、筆者は集合写真はそれなりに撮れると気づいたのであった。画像はいずれも Summilux-M 50mm/f1.4 ASPH. である。絞りは、開放から半クリックだけ絞った f1.7 - f1.8(?)の筈である。また今回掲載した画像では、暗部を RAW 現像時にかなり持ち上げている。
(Leica M, Summilux-M 35mm/f1.4 ASPH. 2nd, Summilux-M 50mm/f1.4 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6)

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Saturday, 22 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (番外編 III)

L1000174_1L1000174ネットで Leica M に関する記事を漁っている際に、Leica M9 に Zeiss Hologon 15mm/f8 を装着した画像を発見した。筆者の理解では、後群のレンズが、シャッター幕と干渉するために使用できないと認識していたし、実際、M6TTL 以降のカメラでは使用不可というのが通説であった。が、その画像には紛れもなく M9 に Hologon が装着されていた。早速、永らく防湿庫の肥やしになっていた Zeiss Hologon 15mm を取り出し、恐る恐る Leica M に装着。脳裏に広がるシャッター幕破壊の音と、Hologon 最後群の傷、、、ままよとスィッチを入れると、フツーに作動音がして、その上 EVF に画像が出てきた。画面中央にピントを合わせようとしたが、オート設定で自動的に拡大画面には切り替わらなかった。静かにシャッターを切る。出てきた画像は左側のもの。酷い画像である。周辺光量落ちはまだしも強烈なマゼンタ被り。早速、白い平面を撮り、Capture One で、LCC (Lense Cast Calibration) のデータを作成し、適用してみたのが右の画像。周辺光量落ちも解消できるかと思ったが、周辺の画質が極端に悪くなってしまうのと Hologon 臭さが無くなってしまうので割愛。急ぎで撮ったので、内容のない画像になってしまったが、兎も角、懸案であった Hologon が使えたのは大きな収穫だった。但し、万一を考えるとライカ社は使用を推奨していない。(注、本稿に基づき試用された結果、如何なるダメージがレンズ或いはカメラ本体に生じても筆者及び RLFC は、責任は負わない。)
(Leica M, Zeiss Hologon 15mm/f8, Capture One 7 PRO, CS6)

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Friday, 21 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (12)

L1000157一昨日はバンドの OB, OG が集まる通称「赤坂セッション」。N 先輩の赤坂のジャズ・クラブをお借りして月一回のペースで行っている。で、早速 Leica M と Summicron-M 35mm/f2 球面最終を投入。店内は人の顔がようやく判別出来る程度の明るさだから EVF では、ろくすっぽピント確認も出来ないので、距離計を用いたがそれでもかなり大変。AF の有難味を痛感しながら撮影。それでも被写体が「動く」ので、無限遠専門の筆者としては、難行苦行の類いに近かった。まぁ、M 型はそもそも被写界深度で撮るカメラだからとは思ったものの開放付近の絞りではその言い訳も通用しない。
L1000158_1ドラムをセッティングする T 島先輩。セッティング中だから動き回っておられる。が、大先輩なので、目線をとか止まってと言うわけにも行かず、「えいやぁ!」で撮影。現像時のアンバー傾向は変わらず、EVF でのピント確認は難しく、なかなかスッキリしないが、最も面食らうのは撮影のテンポの律速段階が、自分のピント合わせに掛かる時間になっている事だ。
尤も自分のせいなので、修行するしか無いのだが。
(Leica M, Summicron-M 35mm/f2 球面最終、Capture One 7 PRO, CS6)

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Thursday, 20 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (11)

L1000148_1昨日の続き、今週の月曜日(6/17)に撮影した画像である。青山 5 丁目の丁字路から、骨董通りに入ってすぐ左側のビルの1階部分。このビルもいずれ建て直しをするのだろう、殆どのテナントが退去済みである。正面から撮ってみた。糸巻き型の歪曲があるようにも見えるが、そう見えるのは構図のせいのようでもあるしそうでないような気もする何とも面妖な。パースを付けて広角臭く撮るのもアリだが、何ミリで撮ったか判らない画像というのもアリである。原則、引きが無い場面で広角を用いるというのが学術的には正解だろう。しかし、Leica M をぶらぶら下げて歩くと EVF のクリックが外れて知らないうちに上から覗き込むスタイルになっている。いずれ不満点をまとめてみたいが、EVF の接点ソケットが全部挿入出来ない、EVF をカメラ本体に固定するための留め具等が一切無い、EVF をホリゾンタル・ポジションで、固定するためのクリックがあまりに弱い、、というのが目下の不満。筆者のような「やわ〜い」使い方の人間では問題にならないが、ハードな現場での使用では、EVF の紛失事故やクリックがダメになるのも時間の問題と思われる。
L1000149_1本日の最後は、Bar Ho のオーナー店長の O 君の登場。撮り方は定石を破っての日の丸構図。勿論、O 君を左に外した画像も撮ったが、日の丸構図の方が、訴求力が圧倒的に出た。6 x 6 の様なスクエアー画面での日の丸構図は一般的に認められているが、35mm (135) の場合、写真教室ではこの撮り方はダメと云われる。が、結局作品次第だと思う。この画像は、背中を壁のコンクリートに押し付けて、1/6 sec. である。微妙にピントが後ろの酒棚にずれているのが、ご愛嬌。
(Leica M, Elmarit-M 21mm/f2.8 球面最終、Capture One 7 PRO, CS6)

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Wednesday, 19 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (10)

L1000141さて、月曜日 (6/18) の画像である。ラッパの個人レッスンを終え、その出来に消沈して 246 (国道 246 号)の歩道を歩く。最近、カメラにかまけているせいかラッパの調子が悪い。本人は、勝手に激しい練習によってダメージを受けた口唇の回復過程ではないかと思っているのだが。さて、皮革を扱う AMI さんのビルとその手前の工事中のフェンス。この撮り方、六本木ヒルズが工事中だった際に、Super-Elmarit-R 15mm/f2.8 ASPH. で、撮った時と規模は違うが同じである。六本木ヒルズだと 21mm では、太刀打ちできず 15mm だったのだ。246 の両側は、今後青山学院を除いてどんどん再開発が進むのだろうか?
L1000143_1「こどもの城」前の岡本太郎氏によるオブジェ。この撮り方はもう何年もやっていなかったから青春(?)の血が騒ぐ。パースを付け、空を含めて「どーん、でーん」と切り取る。考えてみれば、フィルム使用では、明暗差がある場合、暗い所或いは明るい部分どちらかを切り捨てなければならなかったろう(覆い焼き等の技法を用いれば別だが)。が、今は HDR ならずとも暗部を上げ、高輝度部分を下げてなんとか出来るというのは凄いことだ。
L1000146青山 5 丁目の交差点付近。紀伊国屋スーパーが地下に入っているアオ・ビルの全景。ここも何度か撮ってきたが、この再現は凄い。やはり青空と雲がバックにあると下手な写真が少しはウマく見えるのだろう。撮影は全て球面最終型の Elmarit-M 21mm/f2.8 を用いた。危惧した周辺のマゼンタ被りも目立たなく、実際撮ってみて、こんなに良いレンズだったのか?と言うのが正直な感想である。スコーンと抜けた感覚と、色再現が素直。歪曲は全く無いワケではないが、本画像では気にならなかった。(この項、明日に続く。)
(Leica M, Elmarit-M 21mm/f2.8 球面最終、Capture One 7 PRO, CS6)

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Tuesday, 18 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (番外編 II)

L1000127補遺だの番外編だのと脱線するのが本ブログの常で、しかもそのうち、本編が何処かに跳んでしまうというのも常なのだが、やはり色再現の答えが見つからず、近所を彷徨う事になる。作例が撮れるほどの腕前でも無いし、やれライカ道だのと教条的な事柄をつべこべ書くのも嫌だが、Leica M の使用感等々が届けばと思って書いている。が、番外編ではそういうメッセージ性は薄れ、気持ちの向くままに撮って出しといった風情か?本画像は、Summilux-M 50mm/f1.4 ASPH.、つまり現行のズミルックス 50 である。WB は、5200 ケルビンに設定。レンズ情報もちゃんと既製値に設定。コンクリートの壁の色合いは大丈夫なレベルだが、室内照明が暖色系にしかも嫌な緑被りを伴って偏位している、暖色系になるのは致し方ないが、この緑成分は何とかならんものか?個人的に、カラー再現で、白、黒とその中間色であるグレーがキッチリ出るのが好みだ。経験的にこれら無彩色がちゃんと無彩色として再現されると三原色も発色が良いことが多い。
L1000133L1000137これら 2 枚は、球面最終型の Elmarit-M 21mm/f2.8 である。いずれも色温度 5200 ケルビン、レンズ情報補正済み。勿論、白熱灯の補正並びに水銀灯の補正をしている。作例と呼ぶにはあまりにもラフな撮り方なので、番外編に載せたが、せめてピントは来ていて欲しいし、ブレも無いように配慮しているから、bluestone 店内の画像は、両肘をカウンターに載せて、また屋外の画像は水銀灯の柱に抱きついて 1/8 sec. で切っている。特に広角使用時のマゼンタ被りは出ていない。深夜の雰囲気だが、夜 9 時頃だったと思う。歳のせいか、夜更かしが無理になって来ているようだ。
(Leica M, Summilux-M 50mm/f1.4 ASPH., Elmarit-M 21mm/f2.8 球面最終、Capture One 7 PRO, CS6)

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Monday, 17 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (9)

L1000114L1000115L1000117L1000124昨日の続きである。発色の偏り、しかもそれは Leica M というハードウェアに起因するものではなく、RAW 現像ソフトに於けるデフォールトの色再現へのデータの受け渡し(?)のところで、確執とも呼べる何らかのモヤモヤがある、、、らしいという事で、筆者が Capture One を使い続ける限り、背負わなければならない十字架、、、まぁ、大袈裟過ぎるが、、、なのだろう。世の中、所詮そんなもの、、とひねくれるワケにもイカないのが大変だ。さて、左端は、歩道で自転車の暴走を止める為の埋め込みポールだったりするのだが、ご覧の通りの出来栄え。次は、薬局のシャッター。ニュートラルな白を出すのが大変だった。停車中のバイクとその背景のメーター類。ピントは、バイクのメーターに合っているが、背景のメーターに貼られたシールの細かな文字も 100% Crop で、しっかり確認できるのが凄い。これもバイクの燃料タンクの渋目の発色に手こずった。最後は、軽自動車のワーゲンバス仕様。これもニュートラルからやや青みを帯びる感じに白を仕上げてみた。だいぶ慣れてきて問題はないが何故か釈然としない、、、。RAW 現像ソフトで開いた瞬間に「わ〜〜〜。」と溜息を漏らしたいのだが、正確には、その為に写真を撮っているのだが、、「あ〜〜〜ぁ。」と嘆息気味になるのが精神衛生上、誠に残念である。
(Leica M, Summicron-M 35mm/f2 球面最終 7 枚玉、Capture One 7 PRO, CS6)

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Sunday, 16 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (番外編 I)

読者諸兄はお気づきだと思うが、この nifty のココログは、アップした画像の 200% 表示が標準になってしまったようだ。従って、皆さんがご覧の画像は、筆者が意図する大きさの画像の 2 倍の大きさになっている。事の発端は、Capture One 7 PRO で扱った画像が CS5 で、不用意に拡大され結果としてジャギーが出てしまうという不可解な出来事に気づいてからである。公式には何も言われていないが、動作が遅いと故 Steven Jobs 氏に揶揄された CS5 の立ち上がり及び動作速度を上げる為に、縮小した元画像をそのまま拡大する、、、つまり 100% Crop (Crop していない)の元画像とは別の画像を準備し、それを拡大して 100% ととして表示していたのではないか?という疑問である。CS6 になって、その不具合は解消されたが、それに似た現象が nifty のブログ(ココログ)で、行われているらしく、その結果、意図する画像の 2 倍の大きさで表示されており、結果として拡大画像のシャープネスが大きく失われてしまっている。nifty の意図は不明だが、サーバーの負荷を軽減するためになるべく小さな画像をアップさせようとしているのではないか?と思っている。そしてその画像を 200% Crop で、見せているのではないだろうか?

対策はこのココログを使い続ける限りは、無いが、拡大画像で、、、「言うほどシャープじゃないじゃん!」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるだろうから敢えて書いた次第である。

それと、原稿作成段階で、「公開日時を指定」しようとすると、その公開日時が指定できず、一旦保存しないと指定のためのカレンダーに行き着かない(指定のためのカレンダーが、保存したものの再編集時にしか現れない)というバグが出っぱなしである。これは、nifty 宛のトラブル報告である。

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Leica M (Type 240) 使用雑記 (8)

L1000107L1000110L1000111さて雨が上がり、絶好、、ではないが、撮影に適した天候になった。老犬 2 匹が何故だか大騒ぎしていたので、結局撮りに出掛けたのは午後 3 時過ぎだったが、とぼとぼと撮影開始。隣の集合住宅の植え込みの額紫陽花。シャープだし、切れ込みも満足レベル。色の偏位は見られないが、個人的好みでやや寒色系に振っている。何か色目が足りない気もするがこんなものだろう。Leica M の Auto WB は、少なくとも現時点では、Auto WI (Auto White Imbalance) だが、この画像に関してはまあまあの当たり具合だった。中心の額紫陽花周囲の葉の描写が秀逸である。次は、アンモナイト様のオブジェ(?)。歩道の角に取り付けてある。同様に描写そのものには文句はないが、色再現がアンバー〜グリーン系に偏っていた。確かにやや傾いた日は、暖色系になるのだが、それにしても酷い偏位だ。アスファルト道路のグレーが綺麗に出ない。道路を気に入った色に仕上げると、今度はオブジェの下の台座がマゼンタっぽく見える。それでも何とか仕上げてみた。
L1000112 縦位置 3 枚目は、知る人ぞ知る(!)広尾の店だが、これも描写は満足で、色は「?」であった。一体、彼の地のテスターの方々は、何色を感じて WB を調整しておられるのやら。もしかすると、Capture One との相性の問題なのかもしれないが、そうであれば Phase One 社にお願いする事項なのだろうか?試しに Adobe CS6 の Camera RAW で、ファイルを開いてみるとそれほど色の偏りは見られない。う〜む、どういう確執があるのかは不明だが、ユーザーの立場に立って、、、無理だろうな。横位置の画像は、コンクリートの灰色をちゃんと出そうと思った習作である。かなり補正が効いているので、違和感なく仕上げられたと思うが、コンクリートの持つ無機質な色合いまでには至っていない。描写そのものは勿論満足域である。昨日の散歩画像であるが、気がついたらレンズ設定が 28mm/f2.8 になっていたが、問題は無かった(と思う)。ほぼ全編 f5.6 辺りで撮った。
(Leica M, Summicron-M 35mm/f2 球面最終 7 枚玉、Capture One 7 PRO, CS6)

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Saturday, 15 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (7) : 補遺

L1000092_2L1000094_2昨日の使用雑記 (7) で、RAW 現像に不満のあった 2 枚を再度現像してみた。Capture One 7 PRO での現像だが、現像時の特性を Film Standard から Linear Response にし、更にコントラストをマイナス側に振っている。少し見易くなったとは、思うのだが。なかなか思う通りにいかないのは癪だが楽しみではある。何故か「べたべた」した感じが残るのは、天候のせいだろうか?DMR に搭載されている、KODAK 製の CCD の素性の良さに思いを馳せてしまう。

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DMR の呪縛 (III)

L1091258本日は、DMR の呪縛第 3 弾と言う事で、AME 用の ELPRO を持ち出して来た。被写体は「あの」佐竹商店街の佐竹スタンプである。100 円で 1 枚貰えるスタンプ。筆者は、白根屋さんで 580 円の生姜焼き定食 2 回だから、都合 12 枚所持している。外食産業のスタンプカードで、580 円だと 100 円未満端数切り捨て規約によりスタンプ 5 枚というのはよくあるが、端数切り上げで 6 枚下さるのが、何とも奥ゆかしく惚れてしまう。で、問題はどういう局面でこのスタンプを使用するのか知らないのが難点だが、佐竹商店街のサイトを覗いてスタンプ 2 倍特典セールの文字を見つけたりしているから、恐らくいずれ使う局面があるのだろうと勝手に思い思いしている。さて、AME は、安定した画像を提供し、ELPRO 使用時、何の破綻もない。レンズ単体で等倍まで撮影できないという前時代的設計ではあるが、実際不都合を感じた事はない。将来、Leica 社がより進んだ EVF 搭載のボディを出し、専用の M 型用接写レンズを出す可能性はゼロではないが、暫くは最強のマクロとしての存在は揺るがないと思う。
(R9 + DMR, AME, Capture One 7 PRO, CS6)

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Friday, 14 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (7)

L1000088L1000089昨夕、僅かに雨の勢いが衰えたのを見計らって外出。勿論、Leica M を携えて行った。レンズは、Summicron-M 35mm/f2 (球面最終 7 枚玉)である。日が差していないので、やや暗かったが、ISO オートで、確か ISO 200 - 250 が自動選択されていた場面だったと思う。数枚撮影して、骨董通りのニッカ・ウヰスキーの本社ビルの地下にある「うすけぼー」(USQUEBAUGH - Uisqebaughi ウーシュクベーハは、ケルト語で「生命の水」の意。転じてウィスキーの語源)に行った。L1000092L1000094_1
ニッカ・ウヰスキーがアサヒ(ビール)系列なので、アサヒのビールとニッカのウイスキー、更に焼酎、日本酒、カクテル、、何でもござれの酒場で、食事も和洋のつまみ〜軽食が楽しめる。
この本社が完成した時からあるらしいから、既に 50 年程経っているのだろうが定かでない。Lion やニュートーキョーの様なビアガーデン的な雰囲気がある。今時のナントカ・レストランとは違い、モダンさは無いし、正直、内装もやや古びているし食材に関する能書きも皆無だが、味は確かで何と言っても歴史の重みがある。夕方 5 時を過ぎたばかりというのに年配のお客様が数名入っておられたのも面倒くさい事無しに気軽に飲めるからであろう。アサヒ・スーパードライのエクストラコールドと余市の 10 年物を飲んで、いい気分になったので終了。Summicron 35mm に関しては、もう何も言うことがない。安心して使える標準原器のようなレンズ。性能面で、更に優れたものは多いが、この安心感は何物にも代えがたい。慣れ親しんだ酒場と同じである。さていよいよ、一枚の画像の容量が 1MB を越える事が多くなってきた。これまで原則 DMR は、25%、micro 4/3" は、20% でアップしてきたが、今回の M は、フルサイズかつ 2400 万画素なので、20% でも画像ファイルが大きすぎるようだ。整数倍で、100% になるのがキリが良いし、画像の状態も良いのだが、10% では小さすぎる。CS6 最高画質の 12 で、アップし続けて来たが、11 の場合も多くなると思うので、ご勘弁いただきたい。(最高画質でアップするのはナンセンスの声もあるが、仔細に見ると確かに違うのである。)しかし、後半の 2 枚は、これまでの仕上げでは、コントラスト付き過ぎである。RAW 現像の修行は続く。
(Leica M, Summicron-M 35mm/f2 球面最終 7 枚玉、Capture One 7 PRO, CS6)

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Thursday, 13 June 2013

DMR の呪縛 (II)

L1091245L1091251雨でなかなか Leica M を持ち出せないので、R9 + DMR で、無聊の慰め。本ブログを読んで下さる読者諸兄は、Leica M とそれにまつわる事柄を期待されていると思うのだが、残念ながら毎日ネタを集めるにはあまりにも M を持ち出して撮るのが難しい状況である。追々、やっていこうと思う。さて長年、使ってきた時計のベルトが崩壊。見ると接着剤がもう駄目になっている。同じメーカーのより高級なベルトには確か縫い目があるのだが、これはどうも元々接着で整えたのだろう。そのお陰(?)で、裏面のスケルトン部分を撮影することが出来た。画像では確認できないが 100% Crop では、テンプの下部のヒゲゼンマイの 1 本 1 本まで解像している。レンズは Macro-Elmar-R 100mm/f4 である。元々はベローズ用のレンズだったものを評判が良いので R 用にしつらえたと聞いているが、そのせいか最短がやや長めなのと f4 では、ファインダー像のマイクロプリズム部に陰りが出てしまうので、AME の人気には及ばない。が、素直な描写をするレンズである。
L1091249もう一枚は、額紫陽花。雨が降ると額紫陽花、、、やや薄めに仕上げてみたが、本レンズを用いる際は、個人的に薄め薄めを心掛けている。と云うか、情念まで写しきる AME とは対極にある気がするからだ。誇張を加えず、ありのままを静かに撮る、、、そんな感じだろうか?
(R9 + DMR, Macro-Elmar-R 100mm/f4, Capture One 7 PRO, CS6)

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Wednesday, 12 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (6)

L1000080昨日は、朝から雨。雨の日は撮影も億劫になるが、街に出れば雨傘、植物を撮れば水滴と普段見慣れない光景が撮れるので、実は雨の日こそ外に出よ!なのである。が、あまりに億劫な場合はこの限りにあらず、、。そういう時にはテラスの額紫陽花が格好の被写体になってくれる。惜しむらくはもう背丈よりも大きくなってきたので、撮るにはアングルが厳しいのだ。取り出したのは、Elmar 135mm/f4 (11850) 1961 年製のレンズである。広角に比べ設計が楽と言われている中望遠クラスのレンズなので、写りに余裕が感じられるし、ボケ味もややモタつくが綺麗。
L1000080_1コントラストを上げ、現代風にアレンジ。なんとなく往時のフジクロームで撮ったような画像になった。100% Crop を掲載したが、解像力は開放でも問題なし。鮮鋭な絵である。花弁が白トビ風なのは、そういうアレンジをしてしまったからで、元画像では、持ち応えている。最短が 1.5m なので、引き気味の画像になるのが残念だが、寄れない広角よりは少しはマシか?筆者が思う M 型ライカの最大の欠点は寄れない事である。しかし、このレンズ、こんなに写るとは思っていなかった。この画像を見ると、やはり DMR が抗えない画像の密度と重みを感じる。悩みどころ、、、でも思わずニンマリしてしまった。
(Leica M, Elmar 135mm/f4, Capture One 7 PRO, CS6)

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Tuesday, 11 June 2013

DMR の呪縛

L1091242最初に手にした一眼デジタルは、2001 年 1 月の Canon EOS D30 だった。以降、Canon さん、Nikon さん数機種とコンデジ数台を取っ替え引っ替えして、結局辿り着いたのが 2005 年 8 月の Leica Digital Module R (DMR) である。当時、銀塩フィルムにはまだまだ勢いがあり、KODAK さんもフジさんも多くの種類のネガ、ポジを発売されていた。それから、8 年の歳月が流れ、銀塩フィルムいや、写真は文化になってしまった。しかし筆者には R System と DMR があったから、それほどビクビクしないで済んだのだと思う。が、R System は、事実上のディスコンになり、M 型は、嫌いではないもののもう血道を上げて取り組む気もなく、他社のミラーレス機を愛機として使用していたが、それでも DMR があるから、、、と自分に言い聞かせていた。そして、待望の Leica M が、発売され R レンズがまた使えるようになった。が、、、である。やはり R が恋しい。そういう残党は世界中に居るらしく、Leica Forum でもそれなりの勢力となって残っている。今となっては、R8 或いは R9 のあのデカ重い機体とその感触が懐かしい。で、本日は DMR。AME (Apo-Macro-Elmarit-R 100mm/f2.8) ではなく、敢えて Summilux-R 50mm/f1.4 (E60) を用いて、Leica M + Summicron-M 35mm/f2 (球面最終型)を撮ってみた。とてもブツ撮りの域にも達していないが、あぁ、やはり DMR は、永遠だ、、と思った。メンテ出来るうちに、今度しっかりオーバーホールして貰おう!
(R9+DMR, Summilux-R 50mm/f1.4, Capture One 7 PRO, CS6)

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Monday, 10 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (5)

L1000063朝から明るい曇り空。青空が覗けば撮影と決めていたにもかかわらずである。ふて寝を決め込もうと思ったが、夕方になってやはりこれは撮影に、、、と重い腰を上げて、渋谷まで歩く。六本木通りの青山トンネルを抜けた辺り、もう数回本ブログで取り上げて来たが、いずれも標準域での撮影だったから本日は思い切って Tri-Elmar-M 16-18-21mm/f4 ASPH. を投入してみた。M8 発売時に同時に購入したレンズだが、考えてみるとこのレンズでまともに撮った事が一度も無かった。例のマゼンタ被り事件があり、IR フィルターがどうのこうのと言っている間に、R シリーズがディスコンになり、micro 4/3" が台頭し、筆者自身もラッパにのめり込んで行ったから正直持ち出すのが億劫になってしまっていたのだ。で、このレンズ、M 型の視野枠切り替えの都合から本来は 16mm - 21mm の無段階のズーム・レンズだったのが、3 焦点レンズという扱いになっていたが、EVF を用いれば、やっと現代の水準で言う処の無段階で使える超広角ズームレンズになった。時を経て、やっと使う時期が来たのであろう。この際だから、16mm 固定で撮ってやろうと思った次第。しかし、久し振りの超広角は、そのパースに慣れるのに時間が掛かった。
L1000067_2L1000071渋谷駅周辺。歪曲も目立たず、青空は望めなかったが色再現も悪くない。寧ろ 16mm という画角を考えれば周辺まで良く解像している。取り敢えず、文句無しの描写。DMR から早や 8 年、そしてその後の M8 となかなか辿り着けなかったフルサイズでの撮影は感慨深いものがあった。途中で M9 を入手していれば、少しは早かったかもしれないが、R 断絶の思いは殊の外精神的なダメージであったらしくパス。そして Leica M で、EVF を用いてやっと国産機並みの使い勝手になったと感慨もひとしおであるが、渋谷の真ん中でそうそう長く佇んでいるわけにもいかず、早々に退散したのであった。最後の画像だけ、ブログにアップ可能な一枚の容量を越えていたので、画質を落としてある。(そのせいではないが、モアレが見られるが気にしないでおこう。)
(Leica M, Tri-Elmar-M 16-18-21mm/f4 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6)

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Sunday, 09 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (4)

L1000060L1000060_2銀塩フィルム時代にその圧倒的描写力から、一世を風靡した Schneider 製の Super Angulon 21mm/f3.4 であるが、M8 以降のデジタル時代に入り、周辺光量落ちは兎も角、Odd Color Shift (カラーキャスト):画面周辺がマゼンタやシアンの色被りを起こす事象、、のせいで、人気はレトロ・フォーカスタイプのレンズにシフトしてしまった感がある。確かに、何の補正もせずに撮れば、左の画像の様に画面上部(底部にも出ているが、暗部と重なり認識し難い)に猛烈なシアン被りが出ている。中心部の描写は素晴らしいのに、この状態では失敗写真の烙印が押されてしまう。そこで、Capture One PRO (Ver. 5 以降)では、LCC (Lense Cast Calibration) という機能が搭載された。筆者は、安直に元画像で、LCC Profile を作成してしまった(無茶苦茶?)が、厳密には元画像以外に白い紙を用意し、画面全体が入るようにフレーミングしてプラス補正、、、この場合、色被りを除去する目的なので、色被り部分のみを強調する必要がある、、、その画用紙の画像を補正したいレンズの LCC の基準として保存し、実際に撮影した画像にその LCC を適用する事で、見事に色被りを取り除くことが可能となる。確か、大判、中版デジタルでは必須の機能だが、DNG ファイルにも適用出来るのが嬉しい。本来、Leica 社と Phase One との協業が成立していれば、プリセットで提供できる物なのだろうが、ある時期から、Leica 社は Adobe 社と仲良しになってしまったので、、、元々 DNG は、Adobe が提唱する RAW 規格、、、このようなカタチになっているのであろう。
(Leica M, Super Angulon 21mm/f3.4, Capture One 7 PRO, CS6)

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Saturday, 08 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (3)

L1000042_2L1000045_3L1000055L1000057いつまでも室内でアンバー色被りした EVF の画像を見つめていても仕様が無いので、外に出て見ることにした。夕方になって少しは青空が見えたのでぶらぶらしながらテスト撮影である。スナップは身のこなし、、、せいぜい数秒で切り取るように、、、と木村伊兵衛先生がおっしゃったかどうかは判らないが、筆者の場合は EVF でのピント合わせに手こずり、もう殆ど晒し者の体たらく。AF に慣らされた視神経に喝を入れられた気分である。兎も角、必死で合わせて枚数を重ねる。慣れてくるとどういうわけかピントの芯の判別が出来るようになるが、それでも使用した Summicron 35mm/f2(8枚玉)は、EVF では、使い辛い部類のレンズであった。現在のレンズに近いと思われる描写の縦位置 4 枚を並べてみたが、RAW 現像時、色再現でかなり時間を割いた。それと仔細に見れば、やはり昭和の(昭和 37 年 - 1962 年製)の描写である。
L1000049L1000056L1000059個体差かもしれないし、経年変化でレンズ本来の性能が発揮されていないかもしれないが、このレンズ開放 f2 - f2.4 辺りでふわりとしたハロが出る。横位置一枚目は、bluestone さんの酒棚。これも色再現でかなりいじった。酒棚の最下段のグラス群のところが、わさわさしている。二枚目は、Bar Ho さんの O 君の画像。この画像だけ、暗部を極端に持ち上げてみたが、夕べ撮ったとは思えない古色が付いている。グラス群はここでもわさわさ。最後は、KURA さんの画像。拡大画像でもはっきりしないが、ピントは中央部に並んだ酒瓶のラベルにキッチリと来ているが、棚の上部に吊るされたグラス群が同様にわさわさしている。どうもレンズの個性が際立った印象で、Leica M の使用記というより寧ろ「八枚玉ズミクロンの記」になってしまったというオチである。
(Leica M, Summicron 35mm/f2 - 8 elements, Capture One 7 PRO, CS6)

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Friday, 07 June 2013

micro 4/3" 機について

_1010417_1010421Leica M を入手して痛感したのが、micro 4/3" 機の小型軽量の有り難さ。更に付け加えれば、レンズに於いて一般に言われるほどの描写の差が無いことである。勿論、筆者が micro 4/3" 規格のすべてのレンズ群を試したわけではなくまた動画性能に重きを置いたレンズ群の評価には自信がないのだが、それでも超広角、望遠、超望遠域を除けば、通常使用するレンズ群に於いてそれほど大きな差はないと思う。従って但し書き付きだが、特に意識しない限り、micro 4/3" で、事足りる場面が 95 % 以上ではないかと思う。それには、総合的な使い易さはもとより、レンズ、ボディといったハードに加え、内蔵されるソフトの出来の良さに負うところが大きいと思う。
_1010424Panasonic のライカ銘を冠さないレンズでもこの G 20mm/f1.7 ASPH. は、出色のレンズである。なんとなれば破綻がなく、最短が短い。しかも AF だし、価格も安い。逆光にも強く、小型軽量だ。この性能の延長線上で、単焦点の超広角(実は、Panasonic の超広角ズーム・レンズも素晴らしい)、同じく単焦点の 200mm 辺りがあれば言うこと無しなのである。但し、莫大な開発費用(だと思われる)に比べて、そう売れるレンズでは無いだろうから標準域のズームとボディのセットをどしどし買っていただいて、そういうラインアップを是非揃えて欲しいというのが筆者の願いである。本日の画像は、Leica M を引き取りに行った時の、銀座のガード下、旧東芝ビルの模様。
(DMC-GX1, G 20mm/f1.7 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6)

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Thursday, 06 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (2)

L1000026L1000029本日は生憎の天候。曇り空でやや湿気を帯びた空気が写欲を見事に奪ってくれる。既に Leica M を入手された国内、海外の先達の試写例を見てはいるのだが、ビビッドな色合いもカッチリしたローパスレス 2,400 万画素のイメージも筆者とは無縁のようだ。仕方がないので、テラスの額紫陽花と家に生けてあった花を Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH. で撮る。この Apo -, ASPH. の二つの勲章(?)を付けたレンズは、素晴らしい切れ込みの画像を紡ぎ出すレンズと理解しているが、筆者の腕のせいか本日は不発。まあ、こんな日もあるさと思うのだが、言い訳をすれば、EVF の色温度が極端に高く表示され、黄緑色に着色した視界が不快だったせいでもある。マニュアルで昼光色の 5,200 ケルビンにセットした場合、かなり黄(緑)系に見えてしまうのである。更に言えば、Capture One 7 PRO で、DNG ファイルを読ませると、デフォールトの色温度が 7,000 ケルビン程度だからどうも機体側のソフトと Capture One 7 PRO との間に齟齬があるのだろう。まぁ、RAW 現像オンリーだから特に困ることはないのだが、あまりに黄(緑)被りした視野が嫌で、オート WB を用いるようにした。筆者は今のところピント合わせの際の拡大表示をオート、つまりピントリングを回せば、自動的に中心部が拡大されるモードに設定している。そうやってピント合わせをした後、中心部から振って撮影しているから厳密に言えばコサイン誤差の問題がでるが、果たしてそこまでの正確なフォーカシングを自分に課してきたかと言えば答えはノーだからそれで良いのだろう。
L1000037Super Angulon 21mm/f3.4 (11103) や Elmarit-M 28mm/f2.8 (11801) を引き出しの奥から引っ張りだして、その描写を EVF で確認する。所謂、後群レンズが飛び出したノン・レトロのレンズだが、周辺光量落ちもソフト的な補正が効いているのか気にしないで使えるようだ(注、但し周辺部にマゼンタ被りが出る)。で、取り敢えず往年の高速レンズ、Summmarit 50mm/f1.5 (SOOIA-M) をほぼ開放で撮ってみた。ホワホワしたレンズかと思ったが、背部のグルグルしたボケはあるが、ホワホワ感は、巷間言われるほどのものではなかった。色再現がなかなか思う通りにいかないが、試行錯誤しながらやってみている。蛇足だが、赤のピタピタしたような表現が本機の特色だと思う。
(Leica M, Apo-Summicron-M 75mm/f2 ASPH., Summarit 50mm/f1.5, Capture One 7 PRO, CS6)

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Wednesday, 05 June 2013

Leica M (Type 240) 使用雑記 (1)

L1000008Leica M (Type 240) の入荷連絡から一週間ほどが過ぎてしまったが、本日銀座のライカ・ジャパンさんで無事入手。最初のロットからは大きく遅れてしまったが、まあ結局入手してしまった。担当の H さんが、「こちらでは、初めてのご登録になりますネ!」と仰る。そういえば、筆者は古くはレモン社さんだったし、ライカ・ジャパン設立後も横浜の千曲商会さん経由で買っていたからライカ・ジャパンとの付き合いは、初めてだったのだ。白手袋を両手に嵌めお重のような箱を恭しく持ってきて下さるのだが、どうにも面映い。これが、コンビニの袋に輪ゴムで結わえた冊子と一緒に放り込んであったりすると「とても」馴染むのだが。

閑話休題。
L1000009L1000011自宅に帰って充電池を充電。ritomo さんから、電池食いと伺っていたので充電池をもう一個追加。その間に、RAVEN さんからの宿題、、、Panasonic の Lumix 用 EVF (DMW-LVF2) の装着にトライ、、結果は、端子の横幅が違い、玉砕、、、つまり装着不可である。そうこうしているうちに、充電完了、、おっと、なかなか早くなっている(当社比)。で、取り敢えず、転がっていたレンズを用いて撮ったのが本日の画像。最初の横位置と 2 枚目が Summilux-M 50mm/f1.4 ASPH., 最後の一枚が初期型の Summilux 35mm/f1.4 である。まだ慣れていないので評価は読者諸兄にお任せするが、まあこんなものだろう。実は、最初に装着して撮ったレンズは、机の上でホコリまみれになっていた Tri-Elmar-M 16-18-21/f4 ASPH. だったのだが、デフォールトの jpeg. で、撮ってしまったのでボツ。それと純正 EVF は、可もなく不可もなく、、、R レンズ・アダプターは未入荷だったので、試していないが、レンズの大きさ・重さを考えると暗澹たる思いが、、、まぁ、でも久しぶりの Leica だから、大目に見たい。
(Leica M, Summilux-M 50mm/f1.4 ASPH., Summilux 35mm/f1.4(最初期), Capture One 7 PRO, CS6)

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Tuesday, 04 June 2013

渋谷 4 丁目

_1010415_1010416六本木通りの青山トンネルを越えた辺り。渋谷 4 丁目である。青山学院大学キャンパスとその付帯施設が殆どを占める辺り。筆者の本ブログでも数回登場している辺り。思わず通過してしまう事が多いのだが、目を凝らすと徐々に変化している。宮益坂の上のルフォスタ音楽院でのレッスンを終え、そのまま歩いて昨日の待ち合わせ場所である「玉寿司」(渋谷区東 4 丁目)まで。その途中の景色。空の青さと相まって、目に染みる光景である。
(DMC-GX1, G 20mm/f1.7 ASPH., CApture One 7 PRO, CS6)

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Saturday, 01 June 2013

佐竹商店街

_1010411_2_1010414_2昨日は、月に一度の MYJO の練習に新御徒町に赴く。で、当然佐竹商店街に行くことになり、そして当然、白根屋さんで、焼肉定食を食べることとした。前回と違ったのは、金曜日のせいなのか商店街がそれなりに賑わっていたことだ。アベノミクスがここまで浸透したとは俄に思えないが、やはり商店街には人が居てほしい。白根屋さんには先客の家族連れとを含めて 3 組の先客が居たが、皆さんにこやかにされていた。良いことである。商店街を抜け、スタジオに行く途中、数枚撮ったが、この画像が一番キレイだった。
(DMC-GX1, G 20mm/f1.7 ASPH., Capture One 7 PRO, CS6)

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