Nikon Df (ii)

さて、本日 13:00 に、ニコンさんから正式に Nikon Df が発表された。内容は既にリークされていたものと同じだが、筆者が着目したのは Nikkor Auto レンズの扱い。Ai 改造されていない言わばオリジナルのニコン・レンズであるが装着は、可倒式の Ai 爪を倒して行うが、レンズ登録は本体に 9 本まで。更に絞り環で設定した絞りをコマンドダイアルで再設定して使う、、、要するに露出計に連動しない方式での使用である。ある程度予想されていたが、まぁ、数十年前のレンズでも曲りなりに使えるというのは凄いことである。個人的に惜しむらくは、機能を絞り込んで、往年の三角のペンタ部を復活させて欲しかった。Df は、せいぜい遡っても Nikon FE 辺りの雰囲気で、魂を揺さぶられるような F, F2 の時代を知っている輩にはまだまだと思わせる部分もあるが、それでもこういう機種を現代に問う Nikon さんの姿勢は高く評価して良いと思う。
で、筆者は既定方針通り、SONY α7R で、R レンズを使うことにしたいと思う。右側の画像は、その Nikon Df を持つ(であろう)紳士(?)のライフスタイルを想像したものだと思うが、木製の机の上には、懐中時計に方位磁石、古い地図に外国の紙幣と小銭、万年筆、洋書数冊。仕上げは、ウィスキーの入ったグラス、、、58mm/f1.2 と ヨンサンハチロクズーム。おそらく、このイメージはあの時代を知らない若い方が作成したものだと思うが、今時のおっさんいえ紳士は、こんな暮らしはしていないと思うし、そもそもこのスタイルだったらデジタルではなく銀塩モノクロ以前だろうと思うのだが、、、とこれは余談。
(画像は、ニコンイメージング及び DPreview のサイトから引用)


Comments
出ましたねえ。センサーがD800の改良版とかで、D4xへの布石だったらと期待したのですが、そうではありませんでした、、、。残念。僕もα7R逝きますね♪( ´▽`)
Ai改造された古いニッコールを使うこともありましたが、それほど継続して使いたいレンズも無いし、オマケ機能ですね(>_<)
58mm f1.4Gを日曜の撮影に持って行ったんですが、結局いつもの35mmと28mmばっかり使ってあんまりお見せできるような作例撮れませんでした(;゚;Д;゚;.:) 恐るべきボケ味であります、、、
Posted by: エースのチョー | Tuesday, 05 November 2013 13:33
チョーさん、コメント有り難うございます。
キャッチフレーズが、pure photography で、simple photography では、なかったからでしょうか、、、機能満載にしなくて絞り優先のみローパスレス、ワイヤレス機能から何から省きまくって価格を抑えて、、というのを期待したのですが、、、30 万円近い価格なので、どうなんだろうかと思います。煮詰め方が中途半端という印象を受けました。
おやぢには、まだまだ荷が重い感じが否めませんです。
確かに作例等を見る限り、58mm/f1.4G は、圧倒的な描写ですね!
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 13:44
野本さん、こんにちは!
各社色々出しますねぇ、、、
全体としては野本さんと同じような印象ですが、私は完全にF時代ですので、このデザインには共鳴するところがあまりないです。
ベースはD610ということですが、趣味的な機種とするのであれば、Fそのままのデザインという手もあったかと思いますね。
いずれにしても、ようやく各社個性を出し始めたことは歓迎すべきだと思います。
あ、そうそう、予約は取り消せますから、、、(爆)
Posted by: tamura | Tuesday, 05 November 2013 14:43
tamura さん、コメント有り難うございます!
中身とデザインが、昇華しきれていない感じがします。もっと切り捨てるべきは切り捨て、カメラ機能として他の機種にはない素晴らしい「何か」が入っていれば、逝くべきと思うんですが、、、単にカメラの基本操作系をダイアルに移行し、外観を「レトロ」にした以上を期待しています。例えば、ニコンさんでは初となる実像と液晶のハイブリッド・ファインダーとか、、、?或いはペンタ部を取り外して、かつてのフラッグシップの様に液晶ファインダーに替えられるとかそういうギミックが無いとなかなか手を出しにくい存在であります。更に言えば、AF を入れない(!)とか、、、それくらいの事やって欲しかったですネ!
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 14:52
非Aiレンズが使用できるとしても ニコンDfのやり方では露出の失敗続出の危険がありますね。
ミラーレス一眼 + マウントアダプター + ニコンレンズ(他社レンズでも同様ですが)の場合実絞りオートになるので 絞りを変えても露出水準が変わることはありません。
しかし ニコンDfの場合 絞りを変えたとき 非Aiレンズではいちいちボディ前面のサブダイヤルで設定絞り値を変更しないとボディに情報が伝わりません。そこを忘れると 絞り変更がないものとしてカメラは露出調整をするでしょう。
二度手間です。むしろFGのように瞬間実絞りオートにしておけば 露出の失敗は無いと思うのですが。(その場合 今度は表示シャッタースピードが実態とかけ離れてしまう)
結局 Dfで使い物になるのはAiレンズとそれ以降...になると思います。
Posted by: 猿画堂 | Tuesday, 05 November 2013 14:55
猿画堂さん、コメント有り難うございます。
仰る通り、 non-Ai レンズは、装着可能だが注意が必要という括りになります。おまけ機能に過ぎませんです。
ちょっと売れ線狙いな気がするのが何ともであります。
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 15:03
野本さん、こんにちは。
昔のF3やEMが出てその後にFAやFGとか乱立状態になりましたけど、あの頃のデザインを思い出しました。背面写真を見て・・・いらねーや、、、と、なってしまいましたが、理由は簡単で手持ちのF2とかを弄っている方が心がワクワクしそうだからです(笑)若い人にはダイヤルは新鮮かもしれませんが、一時の流行にならずにこの手のモデルを長続きさせてもらいたいです。
ダイアルの感触がどの程度の作りになっているか・・・に興味があります。
Posted by: にこらい | Tuesday, 05 November 2013 15:22
野本さん、どうも!
『亡者の三角巾のようで縁起が悪い』とこきおろされたFが最初のカメラでしたけど、僕はかえって最初がそれだったせいか、あまり思い入れがありません。コンタレックスやライカフレックスのほうがかっこいいし(笑)
せっかくデジタルになったのですから、Rolleiflex 3003じゃないですけど、バーンと突き抜けたデザインになってくれたらいいのになあ。センサーが取り替えられるとか(笑)
Posted by: エースのチョー | Tuesday, 05 November 2013 15:33
にこらいさん、コメント有り難うございます。
当時の意匠を模した、、ギミックですね。
おっしゃる通り、F, F2 を弄ってる方が充実感があると思います。デジで撮りたければ、アダプターは幾らでもあるのですから。
この方向に行くなら徹底的に突き詰めた製品が必須です。絞り優先のみ、撮影機能ダイアル以外は、この際だから全てメニューで。で、ファインダーは交換式かスーパー・ハイブリッド(!?)にして、、、。もう持つだけで、腰が抜けるような、、、あぁ、、、。
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 15:34
チョーさん、コメント有り難うございます。
確かに、、アタシはフォトミック・ファインダーが乗ってましたし、、、(;^^A
ローライ 3003 って、本当に今の時代だったら凄いシステムだったと思います。突き抜けたデザイン、、、仰る通りであります。中判ではなくて、フルサイズで、箱形デザインのデジカメ、、どこか検討してないかしら?
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 15:37
野本さん、どうもです!
僕は父からもらった(ぶんどった)FにFTNファインダーが乗ってて、しかもそれが壊れてて、当時はF2の時代だったけど、ヨドバシでまだ売ってた新品のアイレベルに替えて使っていました。Canon AE-1全盛期に露出計無し!(笑)
そうですね。ライカのSも無難な小さいバケペンみたいなのですしねえ。3003は故障の恐怖と闘いながら使うんでなければスバラシイと今でも思います。ところで、ライカのシステムがSとMなのは狙ってるんですかね?(笑)
Posted by: エースのチョー | Tuesday, 05 November 2013 16:19
父のRollei SLX のリニアモーター駆動が斬新で面白かったですが、壊れそうで怖かったです。
2002とか3003とかなんだか不思議でしたが85mm1.4のPlanar の絞りが3枚で CONTAREX の焼き写しかと思いました。あれは売れないなと思ったですがデジタルパックを開発したら当時の SLX 2002 3003 なら付くと思います。本当は二眼をデジタルで使いたい。
Posted by: 沼田 聡 | Tuesday, 05 November 2013 17:29
チョーさん、コメント有り難うございます。
Canon さんの AE-1 は、時代を作りましたよね。十数年前、シャッター鳴きの修理をしたのを思い出します。
3003 は、故障というか、時々動かなくなったりしますが、また自然に動き出したりしますから、、、気分なのかしら?
ああいう、革新的なシステムと云うのが今の時代は生まれ難いのかなぁ?それこそ、今だからこそ生きるシステムと思うんですが。
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 21:08
沼田さん、
SLX シリーズはあわれ、レンズだけ改造されて使われたりしてますね。堂々たる大きさで、ハッセルを凌駕した部分もあったのに、、つくづく良い製品イコールビジネス上の成功ではないのだと思います。
二眼レフ、、、Rollei さんが、もう少し元気だったら望める企画ではないのかなぁ?
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 21:10
野本先生、こんばんは。
Dfは今のニコンだからこそ出せるカメラだろうと思います。
僕のニコンDSLRは今ではD4とD800Eだけです。いずれ予算に余裕ができたら気軽に使うニコンデジタルというスタンスで手に入れたいと考えています。
ヒットするかもですね。
Posted by: ritomo | Tuesday, 05 November 2013 21:58
あんまり広く知られていませんが、SL2000はどうやらZeissがレックス最終形として進めていたプロジェクトの行き着いた先だった様です.あのレンズ鏡筒の意匠はRTS用のと似てましたよね.マウント部がレックスの鏡筒をかつて仲間が確保しました.Rollei SL系にレックスの最後期レンズが出たのも故なき事ではなかったらしいのです.
Posted by: Toru | Tuesday, 05 November 2013 22:06
ritomo さん、コメント有り難うございます。
デジタル操作系とアナログ操作系の fusion というコンセプトは理解できるのですが、もっと機能を絞り込んでも良かったと思います。
Nikon ファンの方々の反応は様々でしょうが、確実に「買う!」という方々が多いでしょうネ!
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 22:46
Toru さん、コメント有り難うございます。
なるほど、、Zeiss の野望(!?)も含まれていたのですね。
と言うよりは Rollei より寧ろ Zeiss 側主導で進んでいた企画だったのかもしれません。あの箱型、モジュール毎の分割といった発想は、かなり練った企画の様に思えますから。
ヤシコンも考えてみれば、凄い企画だったのだなぁ、、と思います。
Posted by: 野本 巖 | Tuesday, 05 November 2013 22:56
う~ん、まあ前予想通り・・・でしたね。
私は正直「ノスタルジーを売り」は、デジカメのような実用性を問われるものではどうかと?思います。
なので、あと10日後のα7が楽しみです(早く来い!)
Posted by: ム | Tuesday, 05 November 2013 23:11
ご無沙汰致しておりました。当方9月にやっとMを手に入れたばかりで®アダプターも入手しておらずMの真価は未だわからず--といったところです。でも、それなりに満足して使用していますので 今のところα7系にはひかれるものの購入には至っていません。
DfはS3のケースにでも入れてくれれば良かったのかとも思いますがそれにアダプターをというのも何ですし、F3系のデザインでは現在のデザインとそれほど差別化できないのでしょうか?
Posted by: イチロウ | Wednesday, 06 November 2013 08:19
ムさん、コメント有り難うございます。
Nikon Df については、色々なご意見があることが分かりました、やはり Nikon さん、Canon さんは注目度が違いますです。結局、R レンズの利用は、Leica M 或いは、他社の製品に負わなければなりませんから、その意味では悔しくもあり寂しくもあり、、、(´Д`;、
まあ、有り得ませんが、R ボディ新型が欲しいですネ!
Posted by: 野本 巖 | Wednesday, 06 November 2013 08:28
イチロウさん、コメント有り難うございます。
正直言えば、Leica M + アダプターで、R レンズを使えばそれで十分なんだと思います。SONY α7R まで買う必然性は無いです、、、(;^^A
Nikon Df に関しては、アタシは様子見のつもりですが、それなりに売れる気がします。デジタル操作系の部分は、一旦設定してしまえばあまり変更しない部分の様ですし。アナログ操作系の良い所は、幾つかの設定を俯瞰して瞬時に理解できる事だと思います。願わくは、更に洗練された使い勝手を実現してくれないかなぁ、、、と。
Posted by: 野本 巖 | Wednesday, 06 November 2013 08:37