SONY α7R 再び

あまり Nikon Df の事ばかり書いていると自分が予約した SONY α7R の事を忘れてしまいそうになるので、本題に戻る事にして、銀座のソニー・ビルでの体験会に行ったものの記憶が既に曖昧になっている。ああいう場所では、気分が高揚してしまう性なので、握った感触すら思い出せなくなっている。体験会という場数を多く踏めば良いのだろうが、カメラのサイトでフォトキナの取材にいらっしゃる方々の冷静な記事を読むにつけ、どういう神経なんだろうと驚いてしまう。ボディのみの外観は、やはり重要な要素だがどうもこのカメラ、外観がヘンテコなせいか、印象が薄い。丸とか四角とか分かりやすい形ではないからだろうか?右手側の微妙な R の付け方も不思議だし、無記名の前後のダイアルも無愛想だ。背面の文字、押し釦はカッチリと作ってあるが、クリック感に乏しいし、第一、全体の雰囲気としての操作感に乏しい。そう、携帯電話のクチクチした操作感に近いのである。普通の男性の指でそれぞれのボタンを的確に捉えかつ颯爽と操作するのは不可能とさえ思える。つまりは、指先の感覚が鋭敏かつ皮が薄い世代向けと言うのだろうか?ニコンさんのカメラの造作とはひと味もふた味も違うが、どちらが良いという類の話ではない。かつて、EOS 5 (銀塩)が、出たばかりの頃、入手して暫く使ってみるとその意外な操作感の良さに驚いた記憶が蘇ってきた。個々の釦の押し心地というのではなく、全体の流れがとても自然だったのだ。確か、銀塩では最後の EOS 1v 辺りまで持っていると思うが、Canon さんの操作感は、ゆるゆると水が流れるかの如くで気持ちが良かった。そうコロコロと動作が決まっていく感じ。なんとなくだが、日本離れした感覚で、操作というよりは操縦するような感覚だった。さて、記憶が正しければ、発売日に入手するであろう α7R だが、どんな体験をさせてくれるのか、今から楽しみにしている。
(画像は、SONY さんのサイトより)


Comments
野本さま、確かに日本の一眼レフカメラのデザインの元はContax S から始まり各々工業デザインの集大成そのものでした、発売後も大論争があり、亡者の三角布、日本人らしい発想の議論があり70年代からは外国からポルシェデザイン、ルイジ・コラーニ、ジウジアロー自動車関係からのデザイン思想の導入で、日本独自の工業製品へと昇華されました。できればライカRシリーズもR8,R9... とオリジナルデザインで続いてほしかった。
ソニーには60年代70年代胸ときめかせて小遣いをためて買った電気製品に並び立つデザインのカメラを期待したい。
Posted by: 沼田 聡 | Thursday, 07 November 2013 06:26
沼田さん、コメント有り難うございます。
本当にライカ社が R System を放棄してしまったのが、残念で堪りませんです。R9 のデザインは、物議を醸しましたが、今となっては良いデザインでありました。R10, R11 或いは今の M 型の流れで言えば R でしょうか、、デジタル・ボディが出ていればどうなっていたかに思いを馳せると勿体無いと思います。
アタシも SONY さんに対しては思い入れのある世代ですが、ある時期に聞いた「フツーの会社になってしまった」というある噂以降、急激に熱が醒めちゃいました。松下さんのモルモットと言われても、革新は常に SONY からでしたものね、トリニトロン・カラー、、、だとか。
聞けば、今回の α7R は、かなりの英断であったとか、、、個人的には、どこか早く出せば良かったのにと思っていますが、フルサイズは意味が無いとAPS-C サイズの撮像素子が、デファクト・スタンダードになりそうだった流れがここに来てやっとフルサイズに回帰しているのを喜んでいます。やたらと能書きが多い機種が増えている中で「まずは、撮ってみて下さい!」といえる機種であることを期待しています。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 07 November 2013 08:50
野本さん、どうも!
今月はドーンと大きなスタジオ借りてしまって出費が多いので、α7Rはちょっと先になりそうです、、、。
RX1がなかなかの質感、操作感だったので期待しています。SONYはフルサイズ一眼の低価格化に先鞭をつけたのに、その後は先細り、、、。ちょっと変わったデザインのデジカメ群もαを買ってからは保守回帰、、、。みたいな感じでちょっとアレゲですけど(;´□`)
しかし、先に出たスマホにくっつけるデジカメも結構おもしろくて、僕も買おうかと思ったら初日にどこでも売り切れて、いやあ、最近のSONYはちょっと違うのかな?と思いましたです。
Posted by: エースのチョー | Thursday, 07 November 2013 09:45
チョーさん、コメント有り難うございます。
カメラは儲からない、、、と言われて早や 10 年あまり(?)、SONY さんの一眼も思うほどには売れなかったのでしょう。で、外観のみアナログ回帰したオリンパスさんの方向にほのかな光が、、というので、各社その方向へ、、、。いっそのこと銀塩回帰、、これは無いでしょうが、最近の株価と一緒でカメラ市場は方向感を失っているかのようであります。
大ヒットを狙っても市場が盛り上がらない、、、時代なんでしょうが、、、そうであれば、丁寧に作り込んだ良質のものを地道に作り、売っていかなければならないという自明の理でしょうか?
単に回帰ではない、新時代に合った創造性を踏まえながらの着実な進歩を独善ではなく、人が使う製品として送り出して貰いたいです。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 07 November 2013 09:59
野本さん、ども!
カメラは儲からないんですが、近年トップがタイーホの某企業さんなんかも、やはり医療器具などより一般消費者に売れる製品は手放したくないようで、かなりの意気込みですね。
SONYさんの場合は一般消費者向けの製品が多いわけですけど、不採算部門整理と行かないところを見ると、まだまだ成長を見込んでいるのかもしれませんね。
ニコンは他社マウントが付け難く、マイクロ4/3にCマウントはイメージサークルが小さいし、今まであんまり遊べなかったので、僕にとってはα7Rってそういう遊び方をするカメラになると思うのですが、一般の人にはどういうアピールがあるのか考えてみると、どうもよくわかりません(^◇^;)。やっぱりフルサイズにしては小さいってことくらいなのかなあ。
Posted by: エースのチョー | Thursday, 07 November 2013 10:27
チョーさん、コメント有り難うございます!
一般の方々(カメラを特に趣味にしていないという意味)、確かに何なの?と言われてしまいそうです。が、そもそもライカのしかも R とか弄って来てますから、もうその乖離は仕方がない、、、みたいな、、、(^^";ゞ
思うに、ドカンと売れるのは一般向けなのですが、長く製品を愛用してくれてコツコツとした努力を評価してくれるのは、ヲタクのヲッサンなんですよね。流行を追わず(追えず)、ちゃんとした評価をする人々は少数かもしれませんが確実に居る(と思う)ので、そういう方々向けの製品ラインというのも必要だと思います。
で、α7R は、そのヲッサン向けなのではないかと、、、思うのですが。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 07 November 2013 11:55
野本さん、ども!
確かにRD-1の頃にもあった「これがフルサイズだったらなあ」というヲッサンの夢が、ついにライカM程の出費もなくかなう日がきたわけですよねえ。D800Eとの比較画像など見ましても、高感度でも恐るべき性能を発揮するようですし、やはり無理をしても年内の撮影に投入したいところです。Summilux 35mmや、マクロスイターをつけてストロボ無しでモデルさんを撮ってみたいなど、夢が広がります(*´▽`*)
夢は夜ひらく、藤圭子も死んじゃいましたね、、、
Posted by: エースのチョー | Thursday, 07 November 2013 14:29
チョーさん、コメント有り難うございます!
数年前に叶う夢だった筈なんですがね、、、(;^^A
まぁ、でも結果オーライでしょうか?
アタシも月末の上洛時に投入したいと思っています。
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 07 November 2013 16:48
α7は「単純に実用品」なのだと思います。
だからこのデザイン・・・(遠い目)
なんとなく、次がすぐに出そうな気配・・・
オッサンには、「もっとブルース」が必要な気がします(なんのこっちゃ?)
Posted by: ム | Friday, 08 November 2013 08:44
ムさん、
過渡期的製品なのかもですね、、、。
まぁ、それでもイイんですが。
Posted by: 野本 巖 | Friday, 08 November 2013 19:06
こんばんは
別売りのレンズ収差補正アプリがα7に対応するのが12月からだそうで、マウントアダプター使用での実力がどうかの見極めはそこからなのでしょうね。
Posted by: もへ | Wednesday, 13 November 2013 21:46
もへさん、情報有り難うございます。
Capture One 7 PRO のレンズ補正値データベースに対応してくれると良いのですが、、、って、アタシは R レンズメインなので、適当になっちゃいますね、、、(;^^A
Posted by: 野本 巖 | Thursday, 14 November 2013 15:57