帰省 iv
県庁前の堀端を走る国道 264 号(旧国道 34 号)、子供の頃は「貫通道路」と呼んでいたが、昭和 10 年に完成したらしい。城下町では、敵に一気に攻め入られないように一本道にはせず、わざと曲がり角を付けたりしているのだが、車社会になりその不便さがクローズアップされ、貫通する道路になったという背景のようだ。その国道を渡ると佐賀中央郵便局がある。小学生の頃、記念切手を買うために早朝から並んだ覚えがあるが、あの頃と建物は同じだ。この郵便局の西側(左隣)に商工会議所のビルがあったのだが取り壊されていて、聞けば NHK 佐賀放送局が佐賀城址傍から移転してくるのだそうだ。商工会議所のビルの思い出は殆ど無いが、地下にあった物産販売所でブタの貯金箱を買った記憶がある。更に歩道を東に歩くと佐賀藩 10 代藩主鍋島直正、11 代藩主直大を祀る佐嘉神社がある。近隣の初詣といえば、この佐嘉神社と隣接する藩祖鍋島直茂とその先祖を祀っている松原神社(日峯さん)で決まりであった。筆者もかつては、色々とお願いに来ていたりした。
こちらは境内と松原神社。厳密に佐嘉神社と松原神社の境界を意識したことはなく、どちらかに入ればいつの間にか違う方に出る、、、そんな感じで、暮らしていた。幼稚園、小学校、中学校を通じて足繁く通った場所であり、筆者にとっては原風景なのである。
(DMC-GM5, G Vario 12-32mm/f3.5-5.6 ASPH., Capture One 10 PRO, PS CC 2017)
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